ナスタ開発!宅配クライシス解決の糸口に受取りニーズを形にした宅配ボックス「スマポ」
ネットで商品を気軽に誰でも買える時代。このように聞くと便利な時代になったと思ってしまう。しかし急激に成長するEC業界を支えてくれている物流業界では、膨大な配送量に耐えきれず値上げなどの対応を行なっている。
再配達問題はこの一因として、大きく関与していると言っていい。
今回は再配達問題と向き合い、宅配ボックスを開発している株式会社ナスタ(以下「ナスタ」)のコンシューマー事業部 スマポ室 渉外担当の佐藤栄平氏とPR・広報担当の宮本仙葉氏に新しい宅配ボックス・ポスト「スマポ」についてお話を伺った。
新商品「スマポ」安価なのに高性能
宮本氏「今回新しくリリースするスマポは消費者向けの宅配ボックス・ポストとなっております。従来の宅配ボックスはマンションに備え付きのものだったり、戸建を購入する際にオプションで購入できるものが主流となっており、値段も比較的高めのものが多かったのですが、スマポはユーザー第一で設計した商品となっています。お値段も従来の商品に比べて非常にリーズナブルになっています。」
佐藤氏「値段が安価だからといって性能は全く落としていません。すべて国内で作っている日本製です。樹脂を利用しているので軽く、設置もワイヤーで柱などにくくりつけて備え付けの南京錠で固定するだけなので、女性でも簡単に設置が可能です。また付属品として接着剤も一緒に同梱しており、足につければその場に固定することができます。二重のロックで持ち運ばれるといった心配もありません。
しかも、車などが衝突し破損した場合などに備えて補償もついています。とにかく一度使っていただき、良さを知ってもらいたいという想いで、高性能はそのままに、価格は最大限努力し、開発しました。」
宮本氏「スタッキングできるポストタイプは、防犯対策としてナスタガードという装置も備えてあります。厚さ4cmの大型メール便も一発投函で受取れる広い投函口でも、外から荷物が取られないので安心です。」
拡大するマーケットに対応した発送機能搭載!
ユーザーファーストを意識した「スマポ」だが面白い機能があると。それが発送機能だ。
CtoC市場は拡大し、オークションやフリマアプリは今や幅広い世代に利用されている。その中心として活躍しているメルカリは上場も行い、これからの成長に期待が持てるフィールドと言っていいだろう。
しかしCtoCサービスの問題点として商品を発送する側に手間がかかることが挙げられる。出品者は商品の梱包後、商品をコンビニや宅配営業所まで持っていかなければならない。近くにコンビニがなく、休日に車で商品を持っていくという人も少なくはない。「スマポ」ではこのような悩みを一瞬で解決できる発送機能を取り入れている。
宮本氏「社会人の方が平日に荷物を発送しようとするとなかなか時間が厳しくなってしまいます。仕事に行く前、お昼休み、仕事終わりの限られた時間を取られてしまうことを煩わしく思う人もいると思います。「スマポ」ではそんなお客様のニーズに応えるために発送が可能なカギを採用しました。利用方法も非常に簡単です。発送する商品を宅配ボックスに入れておくと、宅配業者が荷物を回収しにきてくれます。宅配ボックスのダイヤル錠タイプをお選びいただくと、1回ごとに暗証番号が変えられるため、宅配業者との集荷のやりとりが対面せずに行えます。」
佐藤氏「時間に縛られない商品として、多くの人に使っていただければと思います。また荷物を発送しない人はカギをシリンダー錠タイプにもできます。ダイヤル錠タイプを煩わしく思う人は手軽に使えるシリンダー錠タイプを使ってみてください。」
今回発売される「スマポ」は今まで宅配ボックスを利用してこなかったユーザーでも気軽に購入することができる。ご近所で「スマポ」を利用している家を見つけ口コミで増えることも予想されるだろう。今後は「スマポ」のPRに力を入れるのはもちろんのこと、現仕様のスマポに後付けできる、デジタルな機能を開発しているという。「スマポ」に近づくだけで、持っているスマートフォンに荷物が届いていることを知らせてくれる機能や、ワンタッチで解錠できる仕組みを開発中とのことなので楽しみに待ちたい。
ECのミカタ編集部の見解〜宅配クライシスへの活路〜
物流業界、しいてはEC業界がナスタにかける期待は非常に大きいと言えるのではないでしょうか。過去事例を見ると、2014年にAmazon・日本郵便と共同開発を行ない、2017年には大和ハウス・日本郵便と3社での共同開発を行なっています。大和ハウスとの提携は戸建住宅業界において初めて宅配ボックスが標準品として導入された瞬間でした。日本郵便との提携により書留郵便物も受け取れるようになったことも画期的だったと思います。業界を牽引する企業との取り組みは、ナスタに力があることの証明であると同時に、今後の期待の現れだと思います。
再配達問題を始めとする宅配クライシスが今後ECにもたらす影響は非常に大きいと思われます。まだまだ伸びる余地のあるEC業界の成長をストップさせかねない深刻な問題です。宅配ボックスが今後広く普及すればユーザーはもちろん、物流業界・EC業界に携わる多くの人が抱える人員不足・労働時間の増加・値上げなどの課題解決の糸口になってくるのではないでしょうか。
今後いかに「スマポ」の利便性を伝えていくのかはナスタにとって重要な役目になってくると思います。本当に必要とする人にいかに情報を発信していくか。私たちもメディアとして共感するところがありました。”「住む」を良く”という使命のもとユーザー目線で拡散を続けていけば多くの人から共感は得られると思います。熱い想いのもと開発された商品だと取材を通して感じました。
そして気になるのは実際に現場で働いている物流会社が「スマポ」にどのような見解を持っているかではないでしょうか。
そこで多くの企業を、物流面からサポートし売上を伸ばす手伝いをしてきた物流会社、株式会社ティービーエス 常務取締役の丸地氏からコメントをいただきました。
多くの事業者をサポートしてきた物流のプロフェッショナルは「スマポ」にどのような期待を抱いているのでしょうか。
物流業界のプロフェッショナル ティービーエス 丸地氏の見解
今回ナスタさんのスマポには大変期待しております。
まず価格が安いということ、機能性が高いのに見た目がカワイイということ、これは今までの宅配ボックスとは大きく違う点です。
値段の安いソフトケースの宅配ボックスは既に売られていますが、こんなポップな色使いのハードタイプの宅配ボックスは見たことがないです。
一般的な高機能な宅配ボックスは購入費や設置費が10万円を超えます、気軽に賃貸のマンションやアパートでも利用できる点でもスマポの今後の利便性は高いと思います。
一方で配達する宅配会社も現在の8%以上ある再配達を減らすため、策をとっていない訳ではありません。日本郵便は「はこぽす」を設置して再配達を減らす工夫をしていますが、現状6%程度の利用にとどまり、まだ普及していません。ヤマト運輸は別会社を作り「PUDO」という宅配ロッカーを首都圏中心に既に5000箇所以上設置していますが、今ひとつ何にどうやって利用するのかわからない状態です。いずれにせよ、宅配会社の宣伝が浸透すれば宅配ボックスの利用は急速に進むことが予測されます。
その際宅配ボックスがいかに簡単で分かり易い仕組みになっているか、そしてなにより安全であるかという点が大きな購入のポイントとなります。スマポは一家に一台宅配ボックスを設置するという目標を掲げています。ポストを専門に作ってきた株式会社ナスタだからこそできる機能と価格、ぜひ試してみたいですね。
そして最後に宅配便を安全にお届けするには、こういった届ける(宅配便)受け取る側(ナスタ)の努力も必要不可欠ですが、注文する際にお届けの指定日受け取り時間、指定なしでも在宅の時間を特定するなど、ちょっとした注文時の工夫と気遣いが再配達を減らすことになります。これは日本人が大切にする「おもいやりの精神」です。このおもいやりをシステムに置き換えて注文時に簡単に加えられる受注管理システムの開発と国や業界からの支援があって初めて世界一のおもてなしEコーマス日本になると思います。
ガンバレスマポ!ガンバレ日本!
「スマポ」商品概要(料金は税別)
・宅配ボックスタイプ
定価:19,800円
キャンペーン価格:14,800円
・ポストタイプ
定価:14,800円
キャンペーン価格:9,800円
・ポスト+宅配ボックスタイプ
定価:34,600円
キャンペーン価格:17,300円 ※セット特価50%OFF
*キャンペーン期間 6月28日〜7月24日