倉庫業に変革を!エスプールロジスティクスの最先端倉庫の秘密に迫る

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社エスプールロジスティクス 社長執行役員 小林正憲氏

ITやロボティクスの技術革新が著しい現代に、物流倉庫も大きく進化しようとしている。特に、2018年2月に「S-POOL LOGISTICS LABORATORY Shinagawa」をオープンした株式会社エスプールロジスティクス(以下、エスプールロジスティクス)は、物流倉庫の業務を大幅に効率化させる最先端技術に積極的に投資を行い、多くの企業から注目を集めている。自社が開催するセミナーも満員になるなど、同社が持つ最先端の倉庫への関心は高まるばかりだ。
そこで、今回はその取り組みについて同社の社長執行役員・小林正憲氏(以下、小林氏)に詳細を伺った。

物流の研究開発拠点としての新センター

   S-POOL LOGISTICS LABORATORY Shinagawa

この新センターは5階建となっており、これまでのセンターの3倍の規模となるという。

「物流拠点は品川だけでなく、東京の葛西や茨城の筑波などにあります。その中でも、品川は、倉庫としてだけでなく、LABORATORY とあるように新たな物流サービスを生み出すための研究開発拠点としての機能も持ち合わせています」と小林氏は語る。

エスプールロジスティクスがこのような取り組みを進める背景には、RFIDなどを活用した高度な自動認識技術を持つサトーグループと協業がある。「サトーグループとのシナジーにより、エスプールロジスティクスは、時代の最先端をゆく倉庫へ変貌を遂げようとしています」と小林氏がアピールするように、同社は最新設備を導入して、業務効率化を積極的に進めている。

最新設備で省人化を実現する

   1階に設置されている可動式電動ラック

この倉庫の1階には冷蔵・冷凍倉庫や5階までつながるリフトの他、可動式の電動ラックが備え付けられている。可動式にすることで、収納量が2倍になるだけでなく、作業場所を自在に作り出すことで、効率的に作業が可能となる。また、レールレスにすることでレールの劣化や思わぬ事故なども避けられる。

   ショールームの一角
   他にもこの倉庫で導入されているソリューションが展示されている

2階には倉庫の一角にショールームが設けられ、一部のソリューションの実物を手に取り試すこともできる。数々のソリューションが並ぶ中でも今注目されているのがRFDを活用した検品システムだ。これを用いることで、手間がかかる検品作業を瞬時に完了させることができる。

これまで、RFID タグは1つ100円と高価で実際に活用するのが難しかったが、近年はRFIDタグの価格が10円まで下がり、中でもアパレルなど比較的単価が高い商品に適用できるメドがついた。実際、デモを見ると、ハンガーにかかっている複数の洋服を一瞬で検品できることがわかる。

アパレル関係では、EC通販以外にも実店舗を持っていることの方が多い。実店舗では棚卸し作業が定期的に発生し人力で時間をかけて行っているが、RFIDタグを利用することで、大幅な人件費削減や業務の効率化につなげることも可能だ。業務の9割が削減されたという話もあるようで、物流の現場だけでなく、販売現場でも業務改善ができるのは嬉しい話である。

そして「まだ本格的に導入はしていないのですが」と紹介されたのは凸版印刷が開発した発泡素材を使用した緩衝機能付きフォルム「グッドクッションフィルム」用の自動梱包機だ。ダンボールを組み立てるような大型のものではなく、書籍やCDなどが収まる程度の封筒を自動で製造できる。

緩衝機能付きフォルム「グッドクッションフィルム」用の自動梱包機   緩衝機能付きフォルム「グッドクッションフィルム」用の自動梱包機

「人の負荷を少なくして、いかに多くのことができるか」という小林氏の考えを、まさに具現化したものでもあり、昨今の配送料の値上げに対する施策としても利用できそうだ。

現場での活用される最先端ソリューション

 もちろん、すでに導入されているソリューションも多々ある。まず一つ目に『VoiSol』という音声と画像認識を利用した入荷検品とピッキングシステムだ。手元にiPod touchを装着し、ピッキング対象が音声で読み上げられる。この『VoiSol』は対話型となっており、例えば「ゆっくり」と発声すると読み上げるスピードが遅くなるなど、手が塞がっていたとしても操作が可能だ。

 またこのセンターでは一度に1件分のピッキングをするシングルピッキングではなく、一度に複数件のピッキングを行うマルチピッキングを『STOCアソートシステム』により効率化している。

   STOCアソートシステム

 ピッキングしてきた商品のバーコードをリーダーに読み込ませることで、該当する棚に設置されているボタンが光る。光った棚に商品を入れていくことで、たとえ30件分の商品をピッキングしてきたとしても、一気に仕分けができるのだ。これらの仕組みにより、生産性が3倍になったというのだから驚きだ。もちろん、30件分を一度にピッキングできるよう、倉庫の端までコンベアーが設置されており、倉庫内での移動にも工夫がなされている。

   倉庫内に設置されているコンベアー
   仕分けをする場所に近づくと、単品での梱包、複数商品の梱包でルートが自動で別れる

究極の目標は「完全自動化」

このように、倉庫業で活用可能な最新テクノロジーをふんだんに取り入れたS-POOL LOGISTICS LABORATORY Shinagawa。実際、セミナーや見学会などを実施しているが、多くのメーカーやEC事業者、同業社までもが参加しているという。EC通販の荷物が増加する一方で人手不足が叫ばれている現代の日本において、倉庫業もその対応が急務だ。

また、まさに多くのEC事業者や通販物流を扱う事業者が悩んでいる宅配クライシスについてもエスプールロジスティクスでは画期的な取り組みを行っている。

「昨年、今年と配送料が値上げされましたが、その値上げ分をそのままお客様に転嫁するのはいかがなものかということで、従業員で考えついたアイデアが「マイナスオプション」です。マイナスオプションは、お客様が当社指定の時間内に受注情報などを共有していただいたり、商品にお客様側であらかじめバーコードをつけていただくなどにより、その分お値引きをさせていただくというサービスです。単純に値上げのお話しをするより、お客様からは好評を得ることができます」

究極は「倉庫を完全自動化すること」と小林氏はビジョンを掲げる。

「もちろん、いきなりすべてをオートメーション化することはできません。まずは人×IT、ひいては人工知能を組み合わせ、お客様へより高品質なサービスを提供して参ります」

エスプールロジスティクスは、これからも積極的に投資を行い、倉庫業のあり方を大きく変えようとしている。「自分があったらいいなと思うものを提供したい」という小林氏が率いるエスプールロジスティクスは、未来の倉庫業のスタンダードになっていてもおかしくないだろう。


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