楽天の新CPC(RPP)広告を始めるなら今がチャンス!早目の設定で広告費を有効活用
2018年7月末をもって、ついに楽天CPC広告が終了した。新しいRPP(楽天プロモーションプラットフォーム)は今までと何が違い、どう対応していくべきなのか。中国や米国での豊富な実績をもとに、楽天市場に出店するショップを支援しているECマーケティングオートメーション会社・株式会社天喜ジャパンの代表取締役 Alex Farfurnik氏(以下、アレックス氏)に聞いた。
楽天の新CPC広告「RPP」で一体何が変わった?
楽天市場のCPC広告は2018年7月末で終了し、既に4月1日からスタートしていたRPP広告へと完全移行した。両者の一番大きな違いは、「キーワード設定」にある。
「今までショップは自店でキーワードを設定することもできましたが、それをRPP広告では楽天側が決め、自動配信のシステムとなりました。また1クリック50円~だった広告費が25円~となり、今まで広告を利用していなかったショップでも低予算から気軽に始められるようになりました」そうアレックス氏は言う。
楽天には1億以上の商品が登録されている。楽天のユーザーが検索を行うと、とても多くの商品がヒットする。数十万におよび商品の中から選ばれる為には、モール内広告は必須だとアレックス氏は話す。
「これまで短いビッグワードに人気が集まっていて、長いキーワード・複数キーワードの広告は少ない状態でした。同じキーワードであれば、当然1クリックあたりの値段を高く設定したショップの商品が上位に表示されます。しかし、パフォーマンスレポートは有料であり、レポートを購入し分析まで行っているショップはあまり多くなく、広告の効果も不明瞭でした」そうアレックス氏は指摘する。
RPP広告では、以前は有料であったパフォーマンスレポートが無料化され、転換率が明確に見えるようになった。更に1クリックの最低単価が半額になるなどメリットも多い。
RPP広告のデメリットは、キーワードの設定がショップ側で出来ない点にある。しかし、その反面、楽天側での自動設定となるので、キーワードの設定が迅速となり、ショップの負担は減った。アレックス氏は「今こそモール内広告にトライすべき時!」と熱く語る。
新広告システムはスタート時期にこそチャンスあり!
「RPP広告は簡単な設定のみでスタートできます。商材などにもよりますが、今は簡単な設定で良い結果が得られます。しかし、これからは多くのショップが本格的にRPP広告の運用を始めるでしょう。それに伴い、これまでのような簡単な設定で効果を出すことは、とても難しくなります」とアレックス氏は指摘する。
アレックス氏によると、「予算」と「クリック単価」という最低限の設定のみでトライアルしているショップがほとんどというのが現状のようだ。
「RPP広告では、基本的にショップの商品すべてが広告の対象になりますが、特定の商品を対象外にする設定こともできます。更に、転換率の高さや売上げによって、商品一つひとつに対して最適な単価の設定もできます。それらをやっていかなければ広告の本当の効果は出ません。しかし、それをやらずに『試してみたけど効果が出ないからRPP広告はやらない』と辞めてしまうのは、すごくもったいないです」そうアレックス氏は嘆く。
そして何よりも重要なポイントが、今がRPP広告のスタート期であるということだ。つまり、先行者利益を得られやすいタイミングであるとも言えるのである。
「今までの広告システムの歴史を見るとクリック単価は新システムのスタート時が一番安く、その後は必ず右肩上がりになる。誰もがゼロから始める今、いかに早くその広告を試すか。予算が少ない小さいショップでも、今は自店の商品を安く多く検索広告に表示できるチャンスなのです。多くの人がトライアルをした半年後には、1クリック25円では誰も買わなくなるでしょう」。
RPPで結果を出すための設定と最適化とは?
広告を上位に表示させるためには細かな設定が必要だとアレックス氏は強調する。しかし毎日・毎週・毎月のパフォーマンスレポートが無料になったとはいえ、それをダウンロードしたところで、数字をどう役立てれば良いか見当がつくだろうか。
「例えばクリック数が50、売上げが1万円という商品のクリック単価はどう設定しますか? 5クリックで1万円の場合は? 5000クリックで100万円では?色々な商品があり、様々な可能性があります。しかし、どう予算配分して設定していけば良いのか分からないのです。さらに広告は最適化し続ける必要があります。今日設定したとして一週間後の状況はどうか、あるいは、25円にしていた単価をその後50円にするタイミングはいつなのか。そういった判断をするには専門的な知識とノウハウが必要となってきます。ショップさんには他にも沢山の業務があります。日々の業務の中、このRPP広告の分析だけに時間を割く余裕はありません」とアレックス氏。
レポートを分析してジャッジすることはもちろん、忙しくて予算の更新すらままならないショップにとって、細かな設定をしていくことは非常に困難だ。さらにアレックス氏によると、RPP広告で上位に表示させるためにはSEOのアルゴリズム対策のような最適化の方法(検索対策)が必要であると言う。
「商品説明にどのキーワードを入れていくか、ショップ情報をどう更新していけば良いか、クーポン配信とRPP広告をどう掛け合わせて打っていくか。そういったマーケティングのノウハウが必要になってきます」。
広告を最適化し、楽天市場内で勝ち抜く店舗になるために
日本のモール内広告は中国やアメリカのモール規模に比べるとその差は歴然であり、日本のモール内広告運用会社はまだまだノウハウが乏しい傾向にあると言われる。それに対してアレックス氏とその開発チームは、著しい進歩を遂げた海外EC市場で活躍してきた。
「当社のバックグラウンドとノウハウは、日本より市場規模が大きくスピード感のある海外の経験で培われました。アレックス氏が共同設立者として名を連ねる喜宝動力(XIBAO NETWORK: 中国証券コード 832115)が2012年に北京でローンチした自動CPC最適化システムは40万店舗以上の広告を手掛け、運用する広告費用は10億ドル以上にのぼっています」。
そんな実績を引っさげて日本でECマーケティングサービスを展開する同社が今、期間限定で「楽天RPP広告トライアルコース」を提供している。1万円という破格で1カ月間に4回(週1回)もの最適化施策と結果レポートを受けられると言うのだ。例えば広告費3万円の予算であれば合計4万円でRPPを最大限活用できる。
「弊社のサービスは、データに基づき売上げ予測を立てて運用していきます。弊社には、年商1億円以上の規模から、月商50万円未満まで、さまざまな規模のクライアントがいます。当社がRPP広告の最適化を行ったショップの実績として、ほとんどの店舗でROASは300%以上を超えており、中には1000%を超えているケースもあります」。
この数字は、差異的な利用方法が分からず簡単な設定のみで運用していたショップや、まだRPP広告を試していないショップにとっては衝撃的だろう。もちろん商材や条件などにより効果はさまざまだろうが、ノウハウと技術力を持つ専門家による最適化というのは、最大限の結果を出せる可能性があるということだ。
トライアルコースは申込みショップ数が規定数に達し次第終了するというから、少しでもRPP広告に興味を持っているショップはTENKI-JAPANへ問い合わせを急いだ方が良いだろう。