スパルタだけど超有益!JECCICA講師陣がマンツーマンでサポートする合宿の実態
優秀なECスペシャリストやコンサルタントを養成する、一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会(以下、JECCICA(ジェシカ))。その合宿が、自社ECの売上を伸ばしたい人のみならず、コンサル先の業績を伸ばしたいと考えるコンサルタントにも好評を得ている。その実態とはいかなるものか?JECCICA客員講師でもあり、昨年末に行われた合宿に受講生として参加した小野雅之氏にお話を伺った。
勉強を怠ったら即アウト!最前線ECパーソンがJECCICAにつながる理由
まず、小野氏とは何者か。数々のEC事業を立ち上げてきたスタートアップ請負人であり、手掛けたECにはTGCで有名なファッションウォーカーもある。
新しいECサービスの企画者であり、プラットフォームの開発者であり、プロダクトマネージャーでもあり……と、とにかくECまわりのことは1人でなんでもやってのけてしまう人物だ。
「人もオフィスも何もないゼロのところから参画し、EC事業を立ち上げるということをやってきました。サービスの内容自体を考えて具体化する。それに必要な組織や会社も作る。そういった事を行ってきました」。
そう話す小野氏がJECCICAに出会ったのは4年ほど前。コンサルタント認定コースを受講したことがきっかけだった。
「定期的にセミナーなどに参加して自分の知識を体系立てて整理するようにしています。JECCICAに参加していると経営側の立場になっても現場感覚を忘れずにいられますし、自分が扱っている商材以外の市場のこともわかる。情報共有や情報交換をさせていただく場として活用しています」小野氏はそう言う。
豊富な実績でJECCICA各員講師という立場になってもなお、ブラッシュアップを怠らない。変化の激しいEC業界では成長し続けることが必然、停滞すれば即アウトなのだ。
濃密な2日間でEC戦略の立て方を深掘りし、アウトプットでカタチにする
そんな小野氏が受講者として参加した合宿は、2018年12月21日〜22日に都内のホテルで行われた。EC戦略の策定に特化した今回のプログラムでは、一体何が行われていたのか。
「JECCICAでは毎月2時間のセミナーを開催していますが、それでは総花的な話になってしまう。そこで合宿でみっちりと取り組む構成を考えました。以前開催した合宿では戦略・企画の立て方、マスコミの使い方など幅広く取り上げましたが、今回は一番大事な戦略の部分を集中的に行うことにしたのです」合宿という形態を取る理由を、JECCICA代表理事の川連一豊氏はこう話している。
『ステージアップ時に必須な各種分析とEC戦略のアウトプット』をテーマに深く掘り下げ、具体的なアプトプットにまで落とし込む。参加者は講師を含め15名で、ほぼマンツーマン。
1日目はたっぷりとワークを行い、夜は懇親会。2日目はまとめと発表というスケジュールだ。
「前回参加した合宿も気づきがあり良かったのですが、今回も順番に学んでいくことで頭が整理される構成でした。細かく実践的な戦略の立て方を学び、そのフレームワークを使って自分が今やっていること最後に発表する。自分自身の仕事を体系立てて考え直し、言葉にすることができたのが大きなメリットです」そう小野氏。
メインの講師として登壇したのは小林厚士氏。地方型EC経営・運営総合的アドバイザーであり、経済産業省中小企業支援ネットワーク強化事業認定専門家としても活躍する、現場最優先の実践的なコンサルタントだ。
「自分が欲しい市場データや業界の情報を的確に調べるやり方も教わりました。今までは検索して上から順番に見ていくだけでしたが、根拠となるデータはきちんと把握しておかないと戦略を見誤りますので、これは非常に有益でした。講師が個々に手厚くサポートしてくれてテクニック的なことも教わり、すごく役に立つ合宿でした」小野氏はそう話す。
情報感度が高く熱い、最先端のECパーソンが集う場所
実際に調べ、フレームワークにのっとり戦略を組み立てて発表した合宿の成果。小野氏はそれを、そのまま日頃の業務に活かしているそうだ。
「大上段にこうしましょう!と言うと抵抗があるので、会議の時にポロっと話したりして。和気あいあいと会話しながら静かに刷り込んで、誘導していっています(笑)」。
今回の合宿参加者は自分で会社を経営しているEC事業者、そして独立してコンサルやマーケティングを手掛けるECパーソンなど、日本のEC市場の先陣を切るプロフェッショナルの顔ぶれだ。
「夜の懇親会ではざっくばらんに会話を楽しみましたが、みなさん知識があるので一般的なニュースでは知り得ない情報も色々あって。とても楽しく充実した会でした」そう小野氏は目を細める。
今年も12月に合宿を予定していると言うが、要望があれば時期もテーマも柔軟に考えると川連氏は話している。
「次回もまた参加したいと考えています。勉強させてもらおうというより、自分自身が課題と向き合う中で、考え方をサポートしてもらったり、考え方のヒントをもらえたりする場。普段から戦略的に考えていない人は身にならないと思います」そう小野氏は断言する。
2019年はEC業界にとって大変な年になると川連氏。本店サイトでどこまで売上を伸ばせるかが肝要で、今まで以上に戦略が大事になりのだと言う。
小野氏も、勝ち負けがはっきりし、個性や強みを明確にできる企業しか残れないだろうと話す。
「JECCICAで情報を集めたり、交流したりしているうちに自分の中のアイデアや変化に気づくこともたくさんある。モノを売るだけではなく、ECのテクノロジーや仕組みを使って、これからも新しい価値観を作っていきたいです」。
EC激震の時代での生き残りをかけ、現場で役立つスキルと最先端の情報が得られるJECCICAのセミナーに参加しみてはいかがだろうか。
実績ある講師陣はもちろん、第一線で初役する先達たちの考え方に触れるのもまた、自身のビジネスの発展につながる貴重な経験となるだろう。