コスパのよい出荷ラインを実現するための秘策とは?複数の箱サイズにも対応可能な『CARGOWELL』に迫る

野中 真規子 [PR]

左:株式会社清長 副社長 LogiMo事業部 部長 武田紀世彦氏
中央左:株式会社ダイワハイテックス 広報 重本氏
中央:株式会社清長 物流事業本部 第1事業部 部長 朝比奈大輔氏
中央右:株式会社ダイワハイテックス 広報 有賀氏
右:株式会社ダイワハイテックス 通販支援事業部 営業 芝田氏

「出荷量の増加や波動に対応できる物流ラインを構築したい」「注文締め切りを極力遅らせたい」「機械化にはコストがかかる」ーーそんな、多くのEC事業者や3PL事業者が抱える課題をクリアにするのが、株式会社ダイワハイテックス(以下、ダイワハイテックス)の出荷ライン『CARGOWELL』だ。今回は3PL事業者である株式会社清長(以下、清長)の導入事例をご紹介すべく、ダイワハイテックスの広報 有賀氏と重本氏、清長の物流事業本部 第1事業部 部長 朝比奈大輔氏にお話を伺った。

メール便や、複数の箱サイズにも柔軟に対応できる出荷ライン

メール便や、複数の箱サイズにも柔軟に対応できる出荷ライン

ーーまずは両社のプロフィールを教えてください。

有賀:ダイワハイテックスは、今期で42期を迎える会社です。本の包装機械のメーカー・販売業として創業し、その後顧客である書店向けに防犯、販促用シールの販売など事業を拡大していく中で、通販用に本の梱包機械を開発したことから、5年前に通販支援事業を本格的にスタートしました。

現在通販支援事業の柱となっている『CARGOWELL』は、通販物流における梱包から出荷までの流れを省人化すべく、梱包機械やそれを用いた出荷ラインを提供するサービスです。

メール便に適した小型荷物の梱包を行う『PAS-Line(パスライン)』(以下、『PAS-Line』)と、ダンボールサイズの大型荷物の梱包を行う『BOS-Line(ボスライン)』(以下、『BOS-Line』)があり、『BOS-Line』には箱のサイズが単一なケースに対応した『Single(シングル)』と、箱のサイズが複数あるケースに対応した『Multi(マルチ)』があります。

   多種箱シュリンク梱包システム『Multi BOS-Line』

顧客はおもに中小規模のEC事業者様や3PL事業者様です。とくに『PAS-Line』は、都心のオフィスビルなどの小さなエレベーターにも搭載可能なサイズに設計しておりますので、自社で発送業務をされている小規模なEC事業者様にもご愛用いただいています。

朝比奈:清長は物流を代行する3PL企業で、荷主にはEC事業者が多くいらっしゃいます。

弊社では7年ほど前から、物流サービスの競争激化が進むことや、労働力不足を意識し、倉庫内の自動化・システム化を検討していました。そんな中、荷主でスマホアクセサリーなどの通販をされているHamee(ハミィ) 株式会社様(以下、Hamee)からいくつかの課題を伺ったのです。

具体的には「楽天市場の『あす楽』やAmazonの『プライムサービス』を意識し、当日の注文締め切りを極力伸ばしたい」「作業コストをカットしたい」「セールやプロモーションに向けて、出荷量の波動に対応できるラインが欲しい」というものでした。これに対応すべく、機械の導入を本格的に検討する中で、『CARGOWELL』と出逢ったのです。

導入・ランニングコストの安さと、フレキシブルな対応が決め手に

導入・ランニングコストの安さと、フレキシブルな対応が決め手に

ーーダイワハイテックスさん以外も含めて数社の機械やラインを検討された中で、『CARGOWELL』が圧倒的に優れていたそうですね。

朝比奈:一つ目の決め手は、費用対効果のよさがずば抜けていたことです。導入コストが安く、副資材を従来のダンボールではなくバブルシートにするなど無駄を省くことで、ランニングコストも大幅にカットできました。加えて副資材に関しては、Hameeさん向けにオリジナルデザインを作っていただくなど、顧客への信頼につながるような対応もしていただき、弊社としても非常に満足しております。

二つ目は、さまざまなサイズの荷物を、1つのラインで出荷できるよう、システムをカスタマイズしていただけたことです。

サイズごとに機械を変えると、莫大なコストが必要になってしまいます。実際、他社の機械では1ラインで10万件以上出荷しないと採算が合わず、小ロットの出荷も多い弊社にはマッチングしませんでした。

ダイワハイテックスさんの機械は、その点非常に汎用性があるんです。総合的に検討して、弊社もHameeさんも『CARGOWELL』しかないとなり、導入を決めました。

重本:ありがとうございます。梱包機械のメーカーさんは他にもたくさんありますが、弊社では顧客に合わせて設計し、ご要望に対してフレキシブルに対応しております。とくに『BOS-Line』に関しては、箱のサイズ自体はもちろん、数や割合、1日の出荷数でもラインが全然違ってきますので、1社ごとに設計を全て変えています。

副資材に関しては、他の梱包機械メーカーさんと違い、自社で製造してきたベースがあるため、顧客のニーズに最適化したものをご提案できる強みもあります。

朝比奈:以前、操作ミスでトラブルがあったときには、カメラで録画して工程を見直してもらったり、機能を追加していただいたり。当時の社長さんがわざわざ来てチェックしてくださったこともありましたね。

有賀:当時の社長は現会長ですが、創業当時から「お客様第一主義」を徹底してきました。お客様の方で、運用し始めて初めてこうしたほうがもっと使いやすいなどと気づくこともあります。そういう際は、たとえ納品後であっても、出来る限りお客様のご要望に応じて追加のアイテムをつけるなど、調整しています。

朝比奈:物流は半日でも止まってしまうと大変ですので、いざというときにスピーディーに対応していただけるのは本当に心強いです。

注文締め切りを延長、人を増やさず出荷量が増え、店舗評価もアップ!

朝比奈:機械化で圧倒的に作業量も増え、以前は2,000件でも大変な思いをしていたのが、1日3,000件を余裕で出荷できるようになりました。締め切りが延びたことで、ユーザーレビューの評価も格段に上がったんです。機械導入前の注文から1.5倍も出荷量が増えたのに、新たに人を入れる必要もなく、コスト面でも非常に助かりました。

梱包に使うダンボールは、商品サイズをセンサーで計測してから最適なサイズが選択されるので、配送料の削減になり、また機械が封をするため梱包の品質も高まり、ユーザーの満足度にもつながっていると思います。

また梱包機械を導入することで、機械にかける前の作業も標準化・統一化されてスムーズにできるようになったことも、結果的によかったと感じています。

   メール便自動梱包システム『PAS-Line』

朝比奈:現在、清長ではHamee様の商品を担当する第一センターで『PAS-Line』を稼働させて5年になります。月5万件、1日2,000〜3,000件を出荷しています。

1年前には17社の中型・大型荷物をお預かりしている第七センターで、第一センターと同じ『PAS-Line』と『BOS-Line』を導入しました。月7万5,000件、1日2,500〜3,500件と、全体の80%の商品をダイワハイテックスさんの機械で出荷しています。

箱のサイズや割合の違う商品の出荷を、1台の機械でできることは本当に助かりますね。『CARGOWELL』は、物流センター全体の最適化をするために非常に役立つと思います。次に立ち上げる第9センターでも、立ち上げ当初から導入する予定です。

重本:事業者様によってスペースの制限やオペレーションは違いますので、必ず現場を見て、現在の出荷ボリュームや目標とするボリュームもヒアリングした上で、機械のスペックを検討し、設計を考えます。もともと弊社の機械は汎用性のある設計をしているので、さほどコストをかけずに機能を追加できるようになっています。

朝比奈:『CARGOWELL』は導入コストが安い分、複数入れることで、万が一機械が止まってしまったときのリスクヘッジにもなると思っているんです。

高価な機械を1台入れても、それが1台止まると全部のラインが止まってしまう。災害や事故を想定すると、今後の出荷ラインの設計は、できる限り費用対効果の高いラインを複数持っておき、1ラインが止まっても別のラインでできるオペレーションが理にかなっているかもしれません。

有賀:規模にもよりますが、出荷量の多い事業者様には、あえて処理数や対応サイズの違う2ラインを入れておき、1台が止まったときにはもう1台でもできるしくみにしておくことをおすすめしています。

顧客のニーズをくんだ質の高いサービスを提供し、選ばれ続ける会社に

顧客のニーズをくんだ質の高いサービスを提供し、選ばれ続ける会社に   清長の皆さん

ーー今後の展望をお聞かせください。

朝比奈:倉庫内業務においての、梱包から出荷の領域は引き続きダイワハイテックスさんにお任せしつつ、弊社ではそれ以外の商品保管やピッキングの自動化や、従来は宅配会社が行っていた荷物の計測や入力なども、機械を入れて代行をしています。今後も小さなところからでも、物流にかかる労力をカットし、業界全体の最適化・効率化をもっと進めていきたいと思っています。その結果、荷主さんや宅配会社からも選んでいただける企業であり続けたいと考えています。

有賀:物流業界の変化はめまぐるしく、荷主さんの需要も変わっていきますので、引き続き臨機応変さを大切にしたいです。導入しやすい価格で、汎用性のある機械を提供し、数年後に出荷量が増えた場合は機械を増やしてもらうようなご提案をしていきたいと思います。

お客様に最善のご提案をし続けることで、弊社としてもできることのレベルを上げていき、数年後には現状より機能の高い機械をご提案できるよう、常に前進してまいります。

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記者プロフィール

野中 真規子

ライター。著書(電子書籍)『片付けられない、という「思い込み」をなくして、今すぐ片付けるための本』(ハウスキーピング協会)が好評発売中。ECのミカタにおいては、ECサービスのお話から伝わる本質的なメッセージを受け取り、拡散することが歓びです。

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