高額商品でも後払い決済導入で新規顧客獲得!クレジットカード会社がリリースしたカードレス決済「後払いワイド」とは。
ECにとって「決済」はCVを高めるにあたり重要な部分であるため、決済手段の選択肢が少ないことによって、サイトを離脱されてしまうことだけは避けたいだろう。今、消費者行動の多様化により、商材のターゲット層に応じた「決済手段の複数展開」を必須で検討しなければいけない時代に突入した。
そんな中、2019年4月に「手が届かなかったあの商品も、安心して買える。」をコンセプトにした、新しい後払いサービスがリリースされたことをご存知だろうか。今回は近年の決済市場の動向と、限度額は最大30万円、分割払いやリボルビング払いにも対応した新しい後払いサービス「後払いワイド」について、ポケットカード株式会社 新規事業企画室 主任の文原翔治氏に話を伺った。
⇒後払いワイドのサービス資料はこちらから
https://ecnomikata.com/docrequest/service/221622/11/
「ECサイトの普及」と「後払いサービスの重要性」
数年前より決済市場で「後払い決済」の利用が伸びているのは、「ECサイトの数や利用率が上がっていること」が大きな要因だ。今の時代、ECサイトの開設が簡単にできることに加え、中小企業やメーカーもEC事業を展開し始めている。
また、もう一つの大きな要因がある。それは、「スマートフォンの個人保有率」が年々高くなっていることだ。今では全年齢で60%を超え、10代〜30代に至っては更に水準が高く、90%を超えている。
文原氏は「世の中が誰でもネットショッピングができる環境になり、ショップの数も増えていることが分かります。その中で、クレジットカードを利用しない、でも代金は商品確認後支払いたいお客様が一定数いらっしゃるので、後払いサービスが伸びている状況です。」と解説した。
では、後払いサービスを利用する「消費者側のメリット」とはなんなのか。利用率が高まっている理由について話を聞いた。
「後払いでお買い物をし、商品到着後にコンビニで代金を支払うという、一連の流れがシンプルというのが後払いの継続利用になっている要因の一つと言えます。
また、セキュリティ面を懸念して、サイト上にクレジットカード番号を入力するのを避けるお客様もいらっしゃいます。。万一クレジットカード情報が漏れてしまえば、なりすましによる不正利用のリスクも高くなってしまいますので。。
そして特に若年層に言えますが、クレジットカードを持っていない方も多くいらっしゃいます。そういった方が、「手元に現金は無いが今買いたい」というニーズもあるかと思います。」
40年近くクレジットカード事業をメインとしてきたポケットカード株式会社。彼らは、キャッシュレスの普及や様々なペイメントサービスが出る世の中の流れを見て、「私たちに何ができるのか?」と考えていたという。
文原氏は、新サービス「後払いワイド」がリリースされるまでの動きを語った。
「まずは、後払いサービスを展開する事業者様にお話を伺ったり、後払いサービスにどれくらいニーズがあるのか、どんな風に使われているのかを調査をしました。そうすると、クレジットカードを使用せずにお買い物をするニーズ、クレジットカードを利用したくない層が一定いることがわかりました。
また、後払いサービスを展開する各社のサービス内容を確認すると、少額の与信を・簡単に・スピーディーに提供できる土台をみなさん揃えておりました。なので、ここを差別化できれば、当社が参入できる余地はあるのではないかと思いました。」
こうして、従来の後払いサービスとは違う、新しい後払いサービス「後払いワイド」が誕生した。では、具体的にどのような違いがあるのだろうか。
限度額は30万円!?新サービス「後払いワイド」とは
「後払い」とは、代引き、コンビ二決済、銀行振込での前払いとは違い、商品到着後に代金を支払うペイメントサービスだ。
今、世の中に出ている多くの後払いサービスは、スピーディーで簡易的な審査によって、概ね5万円程度の与信を実施している。対して「後払いワイド」は、一般的な後払いサービスの約6倍、30万円までのご利用可能枠を設けた。
さらに、お支払い方法の選択肢も豊富で、一括払い、分割払い(2~36回)、リボルビング払いがあり、返済手段もコンビニ払込、銀行振込に加えて、口座引き落としも可能と、高い利便性を誇る。お支払い猶予は最大2ヶ月とゆとりがあり、マネープランに応じて利用できるのだ。
「今、後払いの導入を検討されているEC事業者様はたくさんいらっしゃいます。ですが同時に、導入できなかった事業者様も多くいらっしゃるのが実情です。
後払いサービスの導入を実現できないEC事業者様は、例えばブランド商材や家電など比較的単価が高かったり、また転売の対象となりやすい商材を取り扱われていたり、といった特徴があります。このような商材は債権回収のリスクが高い傾向がありますが、弊社はクレジットカード事業で培った与信ノウハウを活かし、本人を特定しながらも、お客様の負荷を最小限に抑えたこれまでにないメソッドの審査を実施いたします。これにより、ブランド商材や家具・家電などあらゆる商材のECサイトに『後払いワイド』をご導入いただけます。」
クレジットカード会社ならではの与信方法を用いて実現した「後払いワイド」。
最大30万円のご利用可能枠、分割・リボ払いなど様々な支払い方法、最大2ヶ月後のゆとりのある請求サイクル、そして対応商材の幅広さ。ユーザーは決済手段の選択肢が広がり、EC事業社側は、新たな顧客の獲得にも繋がるだろう。ユーザー視点、EC事業社視点どちらから見てもメリットが豊富な後払いサービスであることは間違いない。
「また、『後払いワイド』のサービス名称をオリジナル名称に変更し利用していただいても構わないです。
サイト名を使用した名称やキャッチーなネーミングにより、ユーザーの皆様に新しい決済手段を認知させたいと考えるEC事業者様もいらっしゃるかと思いますので、そういったニーズにも対応いたします。」
「後払いワイド」の今後の展望
最後に、今回リリースした「後払いワイド」を通してEC業界をどのように変えていきたいのか、今後の展望について文原氏に話を聞いた。
「決済手段というものはECにおいてメインになるものではなく、どちらかと言えば脇役だと思っています。ですが、お買い物をされる方の支払い方法の選択肢を広げることは、少なからずECサイトの売上拡大に貢献できると考えております。ですので、『後払いワイド』を多くのEC事業者様にご認識していただき、一社でも多くの方とお話させていただきたいです。今後はECに特化したイベントへの出展なども行いますし、もちろん電話、メールでのお気軽なお問い合わせもお待ちしています。ぜひご連絡ください。」
2019年4月に新リリースした「後払いワイド」。クレジットカード事業を長年続けたからこその仕組みを武器に、EC市場、決済市場を盛り上げてくれることだろう。ポケットカード株式会社の、今後の動向にも注目していきたい。