【日本郵便】スマホアプリやWebを使って簡単&お得に出荷!
商品の梱包・出荷を自社でする際に便利なのが、日本郵便の配送サービスです。各サービスのお得な使い方や、EC初心者が物流で気を付けるべき点などを紹介していきます。
配送サイズ別に選べるサービス。スマホアプリやWebを使うと割安に
スタートアップでも使いやすい配送サービスには、大きく2つ、ゆうパックとゆうパケットがあります。ゆうパケットはA4サイズ程度のもの、より大きいサイズであればゆうパックが適しています。サイズの詳細説明はこちらへ
そして日本郵便にはそれぞれのサービスを有効活用できる仕組みがあります。
ゆうパック
ゆうパックには、お得に発送する割引サービスがあります。
持込割引で1つにつき120円、以前と同一宛先に出すと1つにつき60円、同時に宛先が同一のものを2個以上出すと1つにつき60円割引されます。
また、上記割引サービスとの併用はできませんが、「ゆうパックスマホ割アプリ」を使うことで、さらにお得に発送することが可能です。ゆうパックスマホ割で1つにつき180円、郵便局受取割引で1つにつき100円、さらに継続利用割引として、利用月の前月までの1年間で10個以上発送があった場合、利用月は10%割引となります。
荷物の発送が多い場合には、特約契約を結ぶことで、より安価な運賃で発送することも可能です。
また、「ゆうパックスマホ割アプリ」を利用すると、アプリ上で送り状情報を入力し、郵便局にあるゆうプリタッチ、または窓口端末機で送り状を発行できるので、送り状の手書きが不要です。受取拠点は自宅、郵便局窓口、コンビニ、はこぽすから選択可能です。運賃はクレジットカードによるWeb決済のため、キャッシュレスで支払いができます。
受取人さまに発送報告や到着予定などの自動メール送信はもちろん、受取人さまが受取場所や配達日時を変更することも可能です。
※ただし「ゆうパックスマホ割アプリ」は保冷、セキュリティ、着払い、代引き扱いのゆうパックには使えないので注意が必要です。
ゆうパケット
厚さ1、2、3センチごとに250〜360円と運賃が異なりますが、全国一律です。小さいサイズの荷物を発送する場合には、ゆうパックよりも安価に発送することが可能です。
また、「日本郵便アプリ」を使用すれば、手書きでの送り状作成が不要になります。送り状情報はアプリで入力し、郵便局にあるゆうプリタッチ、または窓口端末機で送り状発行できます。
ユーザーの受取拠点は自宅のみ、運賃は現金支払いのみになり、自宅にプリンターがない事業者さま向けのサービスです。
また、小さいサイズの荷物を便利でお得に送るには、「クリックポスト」もおススメです。
厚さ3センチまでで、運賃は全国一律で198円(税込)です。「日本郵便アプリ」と異なるところは、送り状情報を自社のPCで入力して送り状を自宅のプリンターで発行、郵便ポストに投函または郵便局で発送できるところです。受取拠点は自宅のみ、決済はYahoo!かAmazonのアカウントを使ったのちそれぞれに対応しているアカウント決済となります。
自社にプリンターがあり、決済用のアカウントを作れる場合、クリックポストのほうが「日本郵便アプリ」より安価に配送可能になるのです。物量にもよりますが、トータルコストを考えた場合、プリンターを用意した方がコストを抑えられることもあります。
また、ゆうパック、ゆうパケットの中間サイズの荷物については、レターパックが便利です。運賃は日本全国一律(税込)でレターパックプラス(520円)またはレターパックライト(370円)を展開しています。いずれも郵便ポストへの投函が可能です。
スタートアップ時のEC企業が物流で気をつけるべきことは?
ECを始める際に配送サービスを選ぶ場合は、商品の価格やお客さまニーズも考慮して決める必要があります。例えば、サイズは小さくても、アクセサリーや時計など高価な商品の場合、万が一のことを考えて補償付きのセキュリティゆうパックで送ると安心です。またユーザーが女性の場合など、配送員と対面したくないというケースも考えると、対面受け取り以外の選択肢も好まれます。
梱包もしっかりと行う必要があります。びんなどの割れ物はもちろん、観葉植物なども土がもれないようにしっかり包む必要があります。梱包がきちんとされていない場合、商品が破損・紛失などした場合に損害賠償を請求できないこともあり、クレームやトラブルの元になります。
また商品によっては航空搭載ができず、予想以上に配送が遅れてしまう場合もあります。香水などアルコール度数の高いものや、リチウムイオン電池などが該当します。
また送り状の品名部分を正確に書くことも重要です。本来は航空搭載できる商品でも、「雑貨」などとあいまいな書き方をしたことで、中身が特定できず陸送扱いになることも少なくありません。
物流のコストを削減するために工夫できることは?
見落としがちなのが、梱包資材のコスト。箱代・緩衝材代など、トータルの物流コストから価格設定をしないと利益がほとんど出なくなってしまう結果になることも珍しくありません。
他にも配送にかかるコストは単品と複数商品とでは当然違ってきます。商品の値付けをする際は、さまざまな受注パターン・配送コストを検討した上で行うべきなのです。