機会損失を解決!アパレル通販「マガシーク」が実践する最先端物流とは?

ECのミカタ編集部 [PR]

マガシーク株式会社 北川 誠 氏(フルフィルメント本部 本部長)

アパレルECにおける、在庫切れによる機会損失(チャンスロス)。それを減らすために有効なのが取り寄せ商品だ。1500ものブランドを扱うアパレルECモール「マガシーク」では、その5割以上が取り寄せ商品となっている。しかし取り寄せ商品にはリードタイムが長くなるというデメリットもある。これを解決するためにマガシークが導入したのが、株式会社タクテックのマテハン設備GASとPaLSだ。その経緯や導入後の変化を、マガシーク株式会社 北川 誠 氏(フルフィルメント本部 本部長)に伺った。

アパレルECの課題を解決する取り寄せ商品

マガシークでは、1300~1500ブランドの商品を扱っている。アパレル商材は季節ごとに多くの商品が発売され、商品が入れ替わる。そのなかで、いかに迅速に商品をサイトに掲載し、販売できる状態にもっていくかが重要だ。また、マガシークのように多数のブランドを扱うアパレルECでは、在庫切れによる販売機会の損失が課題となっていたそうだ。

「メーカー(ブランド)が自社サイトと弊社モールで商品を販売していて、在庫15個のうち、自社の倉庫に10個、マガシークに5個出荷したとします。弊社としては、この5個が売り切れると、ブランド側にはまだ在庫があり、弊社でまだ売れるかもしれないのに、商品を売り逃してしまうというチャンスロスが発生していました」。

この課題を解決したのが、メーカーと在庫が連動する「取り寄せ商品」だ。

「取り寄せ商品では、メーカーの在庫と 弊社の在庫を連動させ、メーカーに10個在庫があれば弊社でも在庫10個と表示されます。弊社に注文が入ると、そこからメーカーに発注を行い、商品を取り寄せてお客さまにお届けします。商品が1個売れると、メーカーの在庫も弊社の在庫も9個となります」。

取り寄せ商品は、マガシークのチャンスロスを減らすだけでなく、メーカーのチャンスロスも減らすことになり、さらに在庫リスクがなくなるという利点もある。「この5~6年で取り寄せ商品が大きく増加しており、今では弊社で取り扱っているブランドの5割以上が、取り寄せ商品にご協力いただいています」。

取り寄せ商品でお客様満足度が下がるリスク

取り寄せ商品は、メーカーにもマガシークのようなEC モールにもメリットがあるが、一方で、購入者に商品が届くまでのリードタイムが長くなるというデメリットがある。

「弊社に在庫があれば、受注した翌日には出荷できます。しかし取り寄せ商品は、受注したらまずメーカーに発注します。そしてメーカーからの出荷を待ち、入荷後に出荷作業を行うとなると、商品が届くまでに最低でも中2日程度かかります。メーカーの定休日をはさむ場合は、中8日程度かかることもありました」。

EC利用者にとって、商品がすぐに届くかどうかは、購入の決定や購入後の満足度に大きく影響する要素だ。すぐに商品が届かないのであれば購入しないかもしれないし、たとえ購入したとしても、満足度が低ければリピートにつながらない。

取り寄せ商品のリードタイムを少しでも短くするために、改善を考えたのが、物流倉庫内での作業フローだという。「それまでのフローでは、取り寄せ商品は、入荷後に在庫計上・棚入れして、翌日改めてピッキングするというフローでした。それを、在庫計上・棚入れを省き、入荷後そのままピッキングに進めるように改善したいと考えました」。

ソーター+GASでリードタイムを短縮

椿本チエイン社のリニソート(チルトトレー式ソーター)

物流の作業フローを改善するにあたり、難しいのが、取り寄せ商品と在庫商品が混在し、メーカーによって取り寄せ商品の入荷タイミングも異なるなかで、その日に出荷できる商品と、いったん在庫計上・棚入れが必要な商品をどう間違いなく仕分けるかということだ。

マガシークでは当初、以前から利用していた椿本チエイン社のリニソート(チルトトレー式ソーター)を1次2次と2回に分けて仕分けする運用を検討していた。しかし、物流量の変動や今後の成長に柔軟に対応するためには、1次仕分けにソーター、2次仕分けはタクテック社の「GAS」を組み合わせることでより自社に合った対応が可能になると考えたそうだ。

「ソーターというのは0か100という性質で、10%程度の稼働でも100のコストが必要になり、設置スペースもかなり必要です。一方、GASは小規模なユニット単位で追加が可能で、成長に合わせた柔軟な対応ができることが、導入理由として大きい点のひとつでした」。

ソーターとGASを組み合わせ、入荷した商品がすぐに出荷できるものなのか、同梱商品の入荷や指定日を待つためにいったん棚入れすべきものなのかなどをまずソーターで仕分け、出荷できるものはGASに回すというフローができた。

タクテック社のGAS

GASは、仕分けミスをなくし、検品作業を不要にするマテハン設備だ。出荷一件ごとに対応した間口にゲートがついている。オーダー納品書、集約ピッキングされた商品のバーコードを一つずつ読み取ると、それを入れるべきゲートが開く。

商品投入ごとにゲートを閉める仕組みで、誤りがある場合は音声でアラートされる。そのため、仕分けミスが起こることはまずなく、検品作業が不要になるのだ。

「GAS導入以前は、仕分け後に一度ハンディターミナルで検品して、間違いがなければ納品書と送り状が出てくるという流れでした。しかし、GASを導入したことで、仕分け後、検品なしでそのまま梱包・配送手配ができるようになりました」。

GAS+PsLSで出荷までをさらに短縮化

タクテック社のPaLS

出荷までのリードタイムを短縮するため、GASと合わせて導入されたのが、タクテック社の自動梱包+送り状貼付システム「PaLS」だ。GASで仕分けした商品は、商品に応じた大きさの箱に移され、PaLSで自動梱包、納品書に応じた送り状が貼付される。

PaLS導入の決め手となったのが、さまざまなサイズの箱に対応できるよう、ランダムサイズ封かん機を採用していたという。マガシークでは、アクセサリーのような小さな商品から、旅行カバンのような大きな商品まで、多種多様なサイズと形状の商品を扱っており、それに対応して梱包する箱のサイズもさまざまだ。

「PaLS以外にも自動封函機はいろいろとありますが、ほとんどの場合、箱の大きさが決まっているのがネックでした。PaLSは、さまざまな大きさの箱に柔軟に対応でき、さらに管理ラベル不要のタクテック独自制御にて、ライン長が短くなり、レイアウト設計に幅ができました」。GAS+PaLSの導入は2019年の9月ごろ。現場では大きな混乱なく移行できたそうだ。

「GAS導入以前にも、より簡易なタクテックさんのシステムを利用していたので、作業の流れはほとんど変わりませんでした。PaLSは箱を置くだけのものなので、新たな負担はほとんどありません。導入に関して大きなトラブルはなく、順調だったと思います。大変だったのは、設備を入れるためのスペースを確保することくらいでした」。

リードタイム短縮は物流業務効率化にもつながる

ソータ+GAS、そしてGAS+PaLSという物流フローの改善により、期待していたような効果は得られたのだろうか。

「入荷から出荷までの業務が大幅に効率化されたと感じます。リードタイムは、1日程度短縮されましたし、それまでと同じ人的リソースで対応可能な出荷量が3000~4000件程度上がったと考えています。GASを導入することで、仕分けミスが起こる可能性もなくなりました」。

アパレルECに限らず、物流の人手不足が課題とされるEC業界では、人材の確保と物流品質の向上が共通する課題となっている。それを解決する自動化技術も出てきてはいるが、いくら最先端の技術でも、本当に自社に最適かを考えることが重要だ。

「弊社のような多くのブランドの多種多様な商品を扱うアパレルECでは、必ず人の手が必要になります。限られた人的リソースのなかで流通量をどう維持するか。そう考えると、ただ自動化するより、人の手を補完する技術が必要になります。

タクテックさんは、そういった我々のニーズを理解した上で、我々が探しきれていない技術や情報、課題を解決するソリューションを提案してくださいます。これからも力を貸りていきたいです」。

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