BNPLのエキスパートが語る 変化するニーズへの対応により実現する「新しい後払い」のカタチ
海外での「BNPL(Buy Now Pay Later)」の盛り上がりを受け、日本国内でも大きな成長が期待される後払い決済。今まで日本国内において「安心・安全」を提供し続けてきた後払い決済は、今後どのような進化をしていくのか。
創業80年を超えるDMC複合通販企業 株式会社スクロールを母体にもち、後払い決済(BNPL)サービス「後払い.com」を提供する株式会社キャッチボール(以下、キャッチボール)の取締役社長 端 郁夫氏に、2021年8月に実施した市場調査によって判明した昨今の決済ニーズや、BNPLを活用した売上獲得戦略について、お話を伺った。
ECでのスマホ決済利用率は38.3% 代引きを超えたスマホ決済
『後払い.com』 を展開するキャッチボールは、先ごろ、EC通販の決済ニーズなどが、コロナ禍の影響でどのように変化しているのかについて市場調査を実施し、その内容の一部を公開した。
その中で、ネットショッピングや通販で利用したことのあるお支払い方法を調査しているが、1位“クレジットカード”(88.3%)で、2位は“スマホ決済”(38.3%)という結果となった。
※スマホ決済 とはPayPay、楽天ペイ、LINE Payなど、スマホにインストールされた専用アプリを用いて支払う決済手段を指します。
「EC通販の決済でクレジットカードがよく使われているという実態は相変わらずですが、やはり最近ではスマホ決済の利用が増加傾向にあることが見て取れます。利用経験率は代引きを超え、EC通販においても、スマホ決済はスタンダードなお支払い方法の1つとしてその地位を確立しつつあります。」と端社長は分析する。
スマホ決済の利用経験率を年代で見ても、多少のバラツキはあるものの、20代から50代まではおおむね40%前後 となっており、60代であっても24.1%にも達していた。
「幅広い世代でスマホ決済が利用されていることがわかります。20代、30代の利用が圧倒的かと思っていましたが、案外、上の世代もスマホ決済を利用しているということがわかりました。比較的買い物に安心感を求める年齢層の高い世代にも、信頼できる決済として認識されてきたのだと思います。キャッシュレス化を進める国の支援策や、新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルの変化、スマホ決済サービスの充実により、決済ニーズは大きく変化しつつあります。消費者のニーズを見直し、適切に見定めることが大事になってくるのだと思います。」
このスマホ決済ブームは今後も続くのであろうか。
「スマホ決済の利用割合が高まっている背景としては、“ポイント還元がある”(74.6%)や“お得なキャンペーンやクーポンがある”(44.1%)といった理由が挙げられており、支払い方法にもお得感が重視される傾向があるようです。これはクレジットカードでも同様で、やはりポイント獲得のためにクレジットカードを使うという背景もあるようです。しかし、スマホ決済については、“会計がスムーズに終わる”(48.4%)や“手軽に入金やチャージができる”(39.4%)というスマホ決済の使い勝手の良さを支持する利用者も多く、スマホ決済各社の熾烈なポイント還元合戦が終了した後も、ニーズの高い決済になると考えられます 」と端社長は洞察する。
スマホ決済ニーズに対応しきれずロストの可能性も!決済方法の拡充が離脱を防ぐ
一方で、ネットショッピングや通販で、「スマホ決済」を利用しない理由を尋ねたところ、“クレジットカードを利用しており、不自由をしていない”(20代:43.5%、30代:35.1%)、“「スマホ決済」を利用するメリットを感じられない”(20代:19.4%、30代:24.6%)と、そもそもスマホ決済ユーザーではない方も一定数いるが、“お支払い方法の選択肢に、希望のスマホ決済がない ”(20代:25.8%、30代:21.1%)を選択した人も多く、若い世代では特にその傾向が強かった。
「若い世代はEC・通販でスマホ決済を利用したいのに、EC・通販事業者側が対応できておらず、希望の支払い方法で支払えないジレンマが起きているのだと思います。初めて利用するネットショップに、希望の支払方法がなかった場合、7割もの人が離脱をしてしまいます。今後は「スマホ決済で支払いたいけど支払い方法にない」という層を取り込むことによって、新規顧客の獲得に貢献できる可能性があります」と端社長は推測した。
\後払いでも「クレカ」が4割!/
これからはキャッシュレス対応の新しい後払いが新規獲得に貢献
では、キャッチボールが提供をする『後払い』におけるニーズは、どうなっているのだろうか。
これまで「コンビニ払い」が主なお支払い方法とされていた後払いだが、ニーズの変化に対応し、スマホ決済やクレジットカードでのお支払いが可能となってきている。その認知度は“知っているし、利用したことがある”(14.6%)、“知っているが、利用したことがない”(24.6%)を合わせて39.2%と決して高くないものの、“知らなかったが、今後は使いたい”(23.9%)と、今後の利用拡大が見込まれる。
さらに、消費者に 後払いで利用したいお支払い方法について尋ねたところ、 1位“クレジットカード”(44.1%)、2位“コンビニ”(39.9%)、3位“スマホ決済”(25.9%)という結果になった。『後払いでもクレジットカードやスマホ決済をを使いたい』という割合は非常に高く、今後は後払いクレジットカード、スマホ決済への対応は、もはや必須といえる。
「これまでは、後払いが選択されるケースでも、いわゆるコンビニ払いが中心でした。しかし、現金をもってコンビニに出向き、支払いをする、という行動自体が、コロナ禍でやりにくくなったことは間違いないと思います。
そもそも後払いは、“商品を確認してから、支払いができる”という点、すなわち安心・安全であることが大きなメリットです。その安心・安全さによって選ばれていただけに、コロナ禍を経た昨今では、わざわざコンビニに行くのははばかられる、というわけです。
しかし『後払い.com』なら、従来通りのコンビニ払いはもとより、クレジットカード払いやスマホでの請求書支払いなども選択できるため、より便利な後払いサービスとして、消費者にさらなる利便性を提供することが可能です。」と端社長は、昨今のコロナ禍を背景に、『後払い.com』 の優位性がさらに際立ってきたことを、調査データからひも解いてくれた。
\商品を受け取ってから支払える安心はそのまま/
クレジットカード・主要スマホ決済・キャリア決済に対応した「新しい後払いサービス」のリリース決定!
後払い決済でもキャッシュレス決済のニーズが急激に拡大している状況を受け、キャッチボールは、2022年春、クレジットカード決済や主要スマホ決済、キャリア決済など10種類以上の決済を搭載した『届いてから(SM) 払い』を新サービスとして提供することを決定した。(ビジネスモデル特許出願中)
「“商品を確認してから、支払い手続きをする”という安心・安全はそのままに、多くのお支払い方法の中からお好きな支払い手段を選べるということで、これまで以上の利便性を提供することが可能になっています。既に「後払い.com」で提供をしてきたスマホ請求書払いに加えて、新サービスにはオンラインでのスマホ決済 も加わります。新しい後払いサービスである「届いてから(SM)払い」はクレジットカードやキャリア決済を含めると10種類以上の決済に対応しておりますので、各社が提供する後払いサービスの中でもトップクラスの決済数だと思います。導入いただくことで、ECサイトや通販でも、リアル店舗と同じように商品を手に取ってから“お支払い方法を選べる”新しいショッピング体験が提供可能となり、今までの後払い決済以上に新規顧客獲得に貢献できると考えております。」と端社長は新サービスへの自信をのぞかせた。
「欧米など、世界的な潮流としても、「後払い」は今後さらに伸びていくと予測されており、現に後払いサービスは拡大の傾向にあります。すでに調査データなども踏まえてお話しした通り、日本でも、今後さらに後払いサービスが拡大していくだろうと思われます。よって、EC・通販事業者様には、弊社が提供する『新しい後払い決済』を活用していただきたいと考えています。」と端社長がいう通り、世界的に「後払い」への注目が高まる傾向にある中、日本ではキャッチボールへの期待が高まってくるであろう。
\今の後払い ニーズに応えられていますか?/
「後払い新キャッシュレス対応 応援キャンペーン」実施中
『届いてから(SM)払い』 サービスのリリース決定を記念して、キャッチボールが提供するEC・通販向け後払い決済サービス後払い.comで「後払い新キャッシュレス対応 応援キャンペーン」を2021年11月2日(火)より実施しているそうだ。
■キャンペーン概要
内 容:後払い決済手数料1.0%引き(ご利用開始月+3ヶ月適用)
対 象:新たに『後払い.com』『後払い.com forサービス業』をお申し込みされる事業者様:
お申し込み時にキャンペーンコード「6715」とご記入ください。
お申し込み期間 2021年11月2日~2021年11月30日
・新サービスご利用の際には、別途契約が必要
・契約内容、商材によっては利用できない場合があります
新サービス『届いてから(SM) 払い 』への切り替えは、サービスリリース以降順次対応予定だそうだ。後払い決済の導入をご検討中の方は、このお得な機会にぜひ検討してはいかがだろうか。