ミスが大損失につながるデータ移行。「データお引越し便」で実現するセーフティなカート乗り換え

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社HAT
開発部マネージャー 森田 隆一郎氏(写真左)
開発部 吉村 徹氏(写真右)

EC事業が成長していくうえで避けて通れないカートシステムのリプレイス。そこで大きな壁となるのが、顧客情報や注文履歴といった、各種データの移行である。機密情報を正確に新サイトに移行するのはとても難しく、リスクが大きい。エンジニアが社内におらず「もはやお手上げ」といった事業者も少なくないだろう。

そこで今回は、ECの各種データを安全に移行してくれる株式会社HATの「データお引越し便」をご紹介。業界でも珍しい同サービスについて、その概要や具体的な作業の流れ、事業者が直面しがちな課題などを同社の開発部 森田隆一郎氏、吉村徹氏に伺った

何をすれば良いか分からない…データ移行の難しさ

何をすれば良いか分からない…データ移行の難しさ

ーーデータ移行の際に事業者がぶつかる課題には、どのようなものがありますか?

森田氏:「何から手を付ければ良いか分からない」という事業者様は多いです。そもそもカートのリプレイスを行う際に、データを移行できることをご存知でないケースもあります。

いざデータを移行する際には、その手順からデータ加工の方法、移行先カートシステムの仕様調査まで、やらなければならないことは非常に多いです。事業者様の社内にシステム部門がない場合はもちろんですが、エンジニアがいる場合でも、各社のカートシステムの要件や、仕様書にない“クセ”を把握するのは難しい場合もあります。

データの移行は専門知識のある方でも躊躇されることも多く、社内に知識がある方がいても、弊社にご依頼いただくケースも少なくありません。

——データ移行を外注する際、どのような点が難しいと考えていますか?

森田氏:「個人情報を扱うので、社外にこの業務を委託して良いのか?」というリーガル面でのご不安はあると思います。弊社では事業者様と秘密保持契約を締結しますし、プライバシーマークも取得していますので、その点は安心してご利用いただけます。

また、データ移行の各工程において、事業者様にご協力をいただく場面があります。その際に担当者様が自社のデータの状況を把握されていないと、進行が滞る可能性があります。そういった場合は弊社が調査を行い、最適な移管方法をご提案させていただくことも可能です。

吉村氏:事業者様のお話を伺っていると、「データ移行は簡単な作業だ」と楽観視されている方が多い印象です。元のサイトから各種データをCSVで抽出して、それを少し加工して、新サイトにアップロードすれば完了だと考えられがちです。ですが実際は一筋縄ではいきません。例えば定期購入のデータ形式はシステムごとにまったく違いますし、新サイトに移行できないデータも出てくるでしょう。

森田氏:他には、データ移行後に会員様へのご説明が必要だったり、クレジットカード情報を移行できないケースでは、事業者様側でさまざまな対応をしていただく必要が出てきます。場合によっては移行先のカートに合わせるために数百件のデータを加工いただくこともあります。これらは少しでもミスがあれば大きな問題になってしまう、リスクの高い作業です。

——データ移行を自社だけで完結しようとした場合、どのようなトラブルが想定されますか?

森田氏:「毎月の〇日にお届け」という定期注文のデータ移行に失敗して、商品が届かなかったり、二重に送られてしまったり、といった事例を耳にしたことがあります。その他、クレジットカード情報が正確に移行できておらず、決済に失敗されたケースも耳にしました。

配送や決済まわりは商品・サービスを提供するうえで根幹となる部分です。リピート通販であれば、顧客情報は売上獲得のための重要なツールでもあります。

弊社であれば、さまざまなデータを扱い慣れていますので、重要な情報を早く・ミスなく新環境に取り込むことが可能です。

約3ヵ月で完了。「データお引越し便」の流れ

約3ヵ月で完了。「データお引越し便」の流れ

——「データお引越し便」のサービス概要を教えてください。

吉村氏:「データお引越し便」は、ECのカートシステム内に入っているデータを、リプレイス先のカートに移行するサービスです。移行対象のデータは顧客データ、受注データ、クレジットカード情報、商品情報、応対履歴など多岐に渡ります。

——「データお引越し便」を利用した際の、全体的な流れについて教えてください。

吉村氏:はじめに、移行元サイトからデータを抽出いただき、そのデータの確認を弊社にて行います。データの形式はCSVが望ましいのですが、難しい場合はExcel形式でも良いですし、弊社が移行元サイトのデータベースを直接確認するケースもあります。その点は状況に応じて柔軟に対応します。

抽出したデータをもとに、弊社にて移行に必要なレイアウト(仕様書)を作成します。事業者様と連携を取りながら、余計なデータや新サイトに引き継げない項目、不足している項目、不明な項目などを洗い出します。

移行レイアウトが一通り完成しましたら、その内容について事業者様とすり合わせを行い、それぞれのデータが新サイトではどのようにマッピングされるかを共有します。

レイアウトの確認後は、実際にデータを変換するシステムの作成に移ります。このタイミングで、変換されたデータの検証も行います。

続いてはリハーサルです。可能な場合はテスト環境で実施しますし、難しい場合は本番環境で実施し、検証後にデータを削除する形で対応いたします。新サイトにデータの取り込みを行ったのち、ご希望の内容に沿っているか事業者様にもご確認いただきます。

弊社では、このリハーサルでのチェックを厳密に行っていただくことを事業者様にお願いしています。本移行後に不具合が発覚しましても、すでに新サイトが稼働しているため、データの修正ができないこともございます。ここでの確認内容は、移行した情報に間違いが無いか、定期子受注がきちんと作成されるか、新規の注文が可能かなどさまざまです。

問題がなければ新サイトの公開に合わせて本移行作業を行います。移行完了後のチェックを経て、新サイトのオープンとなります。

——新サイトのオープンまでに要する期間はどれくらいですか?

森田氏:最低でも3ヵ月を見込んでいただきたいです。データ移行だけでなく、サイトデザインや発送の仕組みも変わるでしょうし、新しいシステムに慣れるためのトレーニング期間なども考慮しますと、3ヵ月は必要かと思います。また、新サイトへの切り替えのタイミングで、2日間ほど注文の受付を停止頂きます。

——費用感についても教えてください。

森田氏:費用は移行先、移行元各々のデータ構造の複雑さ、移行データの種類、件数などによって変わります。例えば最も単純な形式の顧客データのみの移行といったケースで20万円~といったところです。

データ引っ越しの流れについてもっと知る

離脱を減らしてスムーズなサイト移管を

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——事業者と一緒にデータ移行に取り組むうえで、気を付けていることはありますか?

吉村氏:いくつかありますが、まずは意識付けをしっかりすることです。スケジュールが厳しくなってくる前に先手を取ってご案内していくことを心がけています。

他には認識の齟齬が起きないようにコミュニケーションを丁寧に取ることも意識しています。データ移行は失敗の許されない作業ですので、チャットツールや電話などを使って綿密に連絡を取らせていただきます。特にリハーサルや本移行の前後は頻度が高くなりますね。

森田氏:事業者様にご理解いただくための説明には非常に力を入れています。移行完了後に「こんなはずじゃなかった」ということがないように、両社が理解・納得したうえで移行を進めます。

また、データ移行作業と直接は関係のないご相談にも、できるだけお答えしています。例えば「カード情報が移行できなかった場合のお客様への対応」や「サイト移管でリセットされたパスワードをお客様に再設定して頂く案内の方法」など、運用に関するご相談をよくいただきますね。

——データを移行したことでベネフィットを得た事業者からは、どのような評価をもらいましたか?

森田氏:最も多いお声は「売上を落とさずスムーズにサイトの引越しができた」というものです。事業者様にとって一番気になるのはサイト移管にともなうユーザーの離脱です。それを極力少なくできるのが「データお引越し便」のメリットです。

他には実際にデータ移行を始めると「思っていたよりも大変だった」という感想も耳にします。そういった事業者様からは「HATに依頼して良かった」というお声をいただきます。

吉村氏:「クレジットカード情報を扱う不安があったが解消された」「カートシステムを変えたことで新しい施策が打てるようになった」など、機能面の課題解決について評価いただくこともあります。間接的かもしれませんが、当社のサービスが事業者様の成長にもつながっていると考えています。

データ移行は「面倒」というイメージをお持ちの事業者様は多いです。それが理由でカート移行を躊躇されている事業者様もいらっしゃるでしょう。ぜひ「面倒」なことは弊社にご依頼ください。比較的融通は利く方だと思いますので、どんなことでもご相談いただければと思います。

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