EC事業者にとって、Amazonは重要な販売チャネルのひとつ。Amazon独自のアルゴリズムを理解し、適切な運用を実現できれば、大きな売上が見込める。その一方で、集客に課題を感じつつも、運用方法に関するナレッジやリソース不足で、セラーの6割以上がAmazonで広告を利用できずにいるという。

この現状に応えるのが、「m19」だ。Amazonスポンサー広告にまつわるあらゆる機能を自動化するこの画期的なAIツールは、事業者の負担や工数削減に貢献し、運用の最適化によって確実な成果をもたらす。日本国内で「m19」の独占販売権を持つSOPHOLA株式会社 執行役員 飯野芳里氏に、「m19」の全貌と、セラーが得られるメリットを聞いた。

重要だとは知りつつ……Amazonスポンサー広告の利用が6割に留まるワケ

──まずは貴社の事業内容や提供するサービスについて教えてください。

2018年創業の当社は、長野県にオフィスを構え、大都市圏ではまだ深刻化していない地方の過疎化、職人の高齢化、海外への魅力発信などの社会課題に取り組んでいます。主にデジタルマーケティング分野では、EC領域に注力し、最先端テクノロジーの日本進出支援とコンサルティングを通じた国内企業の課題解決を行っています。

昨今はAmazonにおけるスポンサー広告がその重要性を増しています。中小セラーが16万社を超えるなかで、AI技術を用いた最新ツールを通じ、中小規模の事業者様に寄り添うことを目指しています。

──Amzaonのスポンサー広告は、重要だと分かっていながら使いこなせない、という事業者様からお悩みの声もよく耳にします。

ターゲットに向けて広告配信し、多数の競合商品から選んでもらうためのAmazonスポンサー広告には大きなメリットがあります。実際にアメリカでは、Amazonにおける広告費は3年連続で伸びており、伸び率はGoogle・メタ広告を抜いて1位です。この流れは今後日本でも避けられないと考えますが、現状では出品者の6割以上が広告を使用していません。

管理画面の使い方も含めて、広告運用に慣れていないと使いづらいのがネックになってしまっているようです。また、費用対効果を高めるためのノウハウやリソースが足りないケースも多く見られます。

「m19」では「1グループ毎に1商品」というベストな構成を全キャンペーンで自動生成できると飯野氏

キャンペーン生成から分析まで　完全自動生成で成果をもたらす「m19」

──「m19」は、セラーのどのような課題を解決するツールなのでしょうか。

2022年よりご紹介している「m19」は、Amazonスポンサー広告運用に貢献する、オールインワン・マーケティングツールです。費用対効果を設定するだけで高精度なキャンペーンの自動生成ができるなど、本来手動で行わなければならなかった作業を完全自動化し、成果改善をもたらします。

ダイナミック・リターゲティング広告領域において日本でも非常に大きなシェアを持つ「Criteo R&D」の出身者などが開発した、業界最高レベルのAIテクノロジーです。

──「m19」の特徴や、セラーが得られるメリットについて教えてください。

「m19」は、競合にはない唯一無二の機能で、運用工数の削減を実現します。ACOS（広告費÷売上）を設定するだけで、キャンペーンの生成からターゲティング、入札調整などを完全自動化できます。

また、独自のターゲティング戦略も強みです。Amazonスポンサー広告では、オートターゲティングとマニュアルターゲティングを併用するのがベストですが、広告運用に不慣れな場合は判断が難しく、オートターゲティングのみを使用する方も少なくありません。「m19」をお使いいただくことで、費用対効果の高いキャンペーンの自動生成が可能になります。

──「独自のキャンペーン構造にも強みがある」とのことですが、これはどういう内容なのでしょうか？

Amazonスポンサー広告では、ひとつのキャンペーンにおいて複数の商品が同一グループ内に登録されていると、コンバージョン率の高い商品が優先して表示される仕組みになっています。逆に他の商品は露出が自動的に抑えられてしまうため、収益の最適化は望めません。「m19」では、「1グループ毎に1商品」というベストな構成を全キャンペーンで自動生成できます。この機能を持つのは、全世界で「m19」のみです。

──分析機能も充実しているのでしょうか。

「m19」には多彩な分析機能が揃っています。「検索語句トレンドレポート」でAmazon内での検索頻度率を把握し、自社商品のポテンシャルを分析・SEO対策をサポートするほか、セラーセントラルからは管理が煩雑な利益や損益分析のレポートをワンクリックで出すこともできます。さらに、「Inventory（在庫）機能」では、在庫状況を確認し、在庫が少ないASINについては、広告配信の停止をワンクリックで完了できます。その他、レポーティング機能が充実していることも特徴のひとつです。

他にも一例としてASINごとの売れ筋ランキングやレビュースコアの変遷を表示したり、商品ページの画像や価格などの変更履歴が残ったりする機能も備わっています。広告運用という枠組みを超えて、Amazonの管理画面からは取得が難しいモバイルシェア率やカテゴリーや単品単位でのカート獲得率などさまざまな場面で有用なKPIを直感的に把握できるUIになっています。最近では、この分析機能のみをご利用されるセラー様もいらっしゃいます。

商品ページの変更履歴が可視化された画面。Amazon管理画面からは取得不可

アカウント全体（広告・自然含む）のさまざまなデータの確認画面。Amazon非公開情報もあり

このように、セラーセントラルにない機能と成果を出せるアカウント構造で、売上改善や分析を実施できる点が、「m19」の強みです。

新機能も続々追加　広告運用に不慣れな方にこそ使ってほしい

──「m19」には、魅力的な新機能も続々と追加されているそうですね。

新機能の代表格として、「Top of Search Rankings Optimizer（トップ・オブ・サーチ・ランキングス・オプティマイザー）」があります。これは、自然検索結果を加味した自動入札調整機能です。Amazonでは、もともと検索上位に表示されていたから広告を出す必要がなかった……というケースも多く見られるのですが、これを自動で調節し、本当に広告に出すべき商品を判断してくれる世界初の機能です。別の言い方をすると、上位表示されていない商品を広告をだすことによって上位表示させることで、面を取って勝負できます。どういう結果になるかというと、TACOS（全体売上に占める広告費の割合）が改善します。

その他にも、ASINさえ登録すれば、自社商品の掲載順位を追跡し続けてくれる「Keyword Tracker（キーワード・トラッカー）」や「Product Tracker（プロダクト・トラッカー）」も強力な新機能です。

このTracker機能を使うことによって「こんなキーワードで競合は入札してる/していない」ということが分かります。自社戦略に反映させることで、AIに任せっきりよりも、より早くより成果を上げることが可能になります。

自社・競合商品のキーワード分析画面。競合のキーワード戦略を把握し、自社戦略への反映が可能

──どのような企業に、「m19」を使って欲しいと考えますか。

広告運用をしたいけれどもできていない事業者様、すでに運用しているものの効果的なやり方が分からず困っている事業者様におすすめです。「m19」はこれまで、アパレルや靴流通業者、スポーツや化粧品メーカーなど、さまざまな大手～中小企業様にお使いいただき、売上や成長に貢献させていただいております。日本国外（アメリカなど）での広告出稿・運用にご活用される事業者様もいらっしゃいます。言語などさまざまな障壁を「m19」でカバーしていらっしゃいますね。

ASINは3万点まで登録できますので、もちろん商品数が少ない事業者様にもご活用いただけますが、商品数が多いケースでは特に工数削減に大きなメリットを感じていただけると考えます。商材や事業規模を問わないツールですが、スポンサー広告に月額15万円以上かけている事業者様が、ツールの費用に見合う成果を得られる目安になるかと思います。Amazon広告簡易診断サービスも7月3日から始めたので、Amazon広告の現状や改善余地の有無の把握に活用頂ければ幸いです。

──最後に、今後の展望について教えてください。

当社では、ボストンのMIT認証のクリエイティブ分析ツールや、複数のモール販売を一元管理できるツールなど、世界一と誇れる最先端テクノロジーを多数取り揃えています。今後も拡大を続けるEC領域に注力し、広告運用や不正クリック対策に役立つ新たなツールを開拓し、地方創生や地方の事業者様を含めたEC業界の発展に寄与したいと考えております。

今回ご紹介した「m19」はIT導入補助金にも採択済みで、諸条件を満たせば実質費用がかなり抑えられるため、導入もしやすくなっています。Amazonスポンサー広告の運用にお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせください。