相談無料は本当だった! 発送ピンチの消しゴムはんこショップ、ECのミカタで悩み解決
ECのミカタには、EC・通販業界に精通するスタッフがネットショップ運営の悩みに無料でお答えする「コンシェルジュ」部門があります。当サービスを利用して自社の業務の悩みを解決した株式会社エピック&リリックの牧野美和代表に感想を聞きました。
イベントで初めて消しゴムはんこを知り感動、すぐに会社を設立
──まず、貴社の商材について教えてください。
消しゴムはんこやその道具です。手帳のメーカーに勤務していた2016年に、仕事関係でとあるイベントに行き、そこで初めて消しゴムはんこの存在を知りました。消しゴムはんこでなくては出せない豊かな味わいや奥深さにすごく感動して、ちょうど会社を辞めてなにかしたいと思っていた時でしたので、消しゴムはんこを作る会社を設立しました。いつもあまり深く考えずに始めてしまうんですよね(笑)。
──会社設立後、ビジネスのほうは順調だったのでしょうか。
順調といえばそうですが、紆余曲折といいますか波乱万丈といいますか(笑)。これまでは私ともう一人のスタッフで運営していて、注文数は通常1日15件から20件くらい。(楽天)スーパーセールの時だと50件前後ですが、ぜんそくや花粉症であることを周囲にお知らせする缶バッジを作った直後にコロナ禍になり、テレビで紹介されて1日3000件くらい注文が来てしまったこともあります。キャパシティをはるかに超えてしまい、その時に初めて「倉庫会社に配送を外注しようか」と考えました。でもそれも一時的なもので、時々どん!と売れるものが出てきて、普段は細々と売って、という繰り返しですね。
──ECのミカタはどのような経緯で知っていただきましたか。
こういう仕事をしているので、いろいろな情報収集のために検索するとヒットすることが多く、以前から「こういうサイトがあるんだな」と思っていました。
欲しかったのは中立の立場でのアドバイス
──今回、ECのミカタに相談してみようと思っていただいたきっかけなどをお聞かせください。
だんだん商品数も増えて発送が追いつかなくなることも多くなっていたので、思い切って倉庫会社に外注しようかと思って情報を検索していると、やはりECのミカタさんの記事がよくヒットするんです。自分で何社か資料を取り寄せたのですが、倉庫会社によっておっしゃることがまちまちで、正反対の主張もあったりして、自分ではどの主張が正しいのか、聞けば聞くほどわけがわからなくなってしまいまして……。
ECのミカタには無料で相談に乗ってくれるコンシェルジュというコーナーがあるのを以前から知っていたので、「いろんな倉庫会社の取材記事が載っているECのミカタさんだったら、プロの目で見て判断してくれるだろうから、変な会社には引っかからないだろう」と思って、相談してみたんです。
──倉庫会社を探されていた時は、どのような課題があったのでしょうか?
消しゴムはんこ用品は小さいサイズの商品が多いのですが、種類が1000種類くらいあります。当社は基本的に私とスタッフ2人の計3人で運営しているのですが、商品は毎年増えていて、創業時からのスタッフはそれぞれの商品を記憶しているためバーコードで読み込まなくてもピッキングできるのですが、新しく業務に入ってもらったスタッフには一気に記憶して作業してもらうことはやはり難しいです。
そんな時に、ずっといっしょにやっていたベテランのスタッフが、別の仕事をメインにすることになり、商品間違いや個数間違いなどのミスが続けて起きてしまい、その処理に加え、発送業務に追われて、営業活動も経理の仕事も止まってしまうという事態になって、精神的に参ってしまい、もう限界だと思いました。
──そういう状況で相談をいただいて、ECのミカタから5社の倉庫会社を紹介させていただいたのですが、その中から1社に決めるにあたってのポイントを教えてください。
消しゴムはんこは1個あたりの単価は安いですし、それを一つひとつ封筒に入れて発送する手間もかかるので、大手の倉庫会社は難しいだろうと最初から思っていました。さらにうちの商品の中には、ちょっと特殊でバーコードで管理できない商品があるんですね。例えばたくさんの色数がある中から、お客様が5色選んだりすると、その受注状況はバーコードには出てこない。これはどうしたらいいのかということを、最初にすべての会社さんに聞きました。
すると、「それはうちでは無理」とおっしゃる会社さんが多い中で、今回お願いした会社さんはすごくシステムに強いところで、「うちならできますよ」とおっしゃってくださったのが大きかったですね。もう1社、できるというところがありましたが、そこはシステム開発料が別料金でした。それだと、商品の販売の形態が変わるたびにシステム開発費用がかかってしまうわけなので……。お願いしたところは、今後いろいろ変わっていっても、フレキシブルに対応していただけそうだと感じました。あと、自社でシステムを作っている物流倉庫さんなので、配送料がそもそも安くしてもらえたということも、理由のひとつです。
新しい商品をもっとたくさん作り出したい
──配送業務を外注できたことでできた時間的な余裕で、どんなことがしたいですか?
新しい商品をもっとたくさん作り出したいですね。あとは、セット売りなど売り方も工夫した方がいいとわかっていても、今まで手がつけられませんでしたし、もっと見やすいサイトにしたいですし……。結局、配送に追われて本当に注力したいところが手薄になっていたので、そこに力を入れて売上を伸ばして、外注費を稼いでいかなければと思っています(笑)。
──ECのミカタ・コンシェルジュサービスへのご意見をお聞かせください。
相談させていただいた時、本当に中立な立場から、事実をわかりやすく説明していただけたので、すごく安心できました。倉庫会社の営業の方とは、見ているポイントが違うんだなあ、と思いましたね。いろんな相談を無料でしていただけるのが正直、信じられなくて(笑)、今回の取材も、せめてこれぐらいは協力したいと思ったんです。
──ECのミカタは、ネット利用人口が増加し、急速にEC事業が拡大する時代に、多くの情報が錯綜してまとまっておらず、必要な人に必要な情報が行き届いていない状況をなんとかしたいという思いで立ち上げたプラットフォームなんです。実際に利用されている方のお話を、このような形でうかがう機会は少ないので、今回は有益なお話をありがとうございました。