「Bカート」を活用しBtoB受発注業務を最適化! 1年弱で客単価30%アップも実現
BtoB領域におけるデジタル化の必要性が叫ばれるなかで、コスト面や内部システムとの兼ね合いなどからなかなか踏み切れない——そんな事業者も多いのではないだろうか。こうした課題の救世主となるのが、株式会社Daiによる「Bカート」だ。受発注・請求・営業をDX推進するBtoB ECプラットフォーム「Bカート」は、リーズナブルな価格にもかかわらず充実した機能群が魅力で、累計2000社以上のメーカー・卸業者を中心に重宝されている。本記事では「Bカート」導入で大幅な効率化に成功し、30%の客単価増加も達成した株式会社Tricco International(トリッコ・インターナショナル)代表取締役の三浦豊氏と、システム構築を担当したソフトコム株式会社の西田康二氏に、「Bカート」の魅力とその大きな効果について聞いた。
「Bカート」導入の背景にあった、煩雑な注文や販路による負担
――まずは貴社の事業内容について教えてください。
株式会社Tricco International(トリッコ・インターナショナル)代表取締役 三浦豊氏(以下、Tricco三浦) 当社は欧州を中心とする地域からペットフードやペット用品を輸入し、日本市場への卸販売を行っています。動物を「人生のパートナー」として見る、いわゆるペット先進国発祥の安全性に配慮されたフードや、死海の泥を原料とした犬用ミネラル泥パックなどのユニークな製品を取り扱っており、長年多くのお客様にご利用いただいています。
――「Bカート」を導入する以前は、どのような課題をお持ちでしたか?
Tricco三浦 非効率な受発注業務に悩まされていました。販売店様との直接取引だけではなく、問屋様との帳合取引もある当社では、FAXや電話による注文の他、メールやLINE、営業担当者との直接のやりとり等、さまざまなルートで注文がきていたため、日々の受注処理業務が非常に煩雑になっていました。そうなると、やはりヒューマンエラーが防ぎきれないのが現実です。注文数が増えれば増えるほど現場の負担も重くなっていく状況でした。
――在庫管理にも難しさを感じていましたか?
Tricco三浦 そうですね。アナログな対応だと、スタッフの属人的な知識やスキルに依存しがちです。海外製品を扱う事業者ならではの悩みとして、商品名が外国語で読めず、倉庫スタッフがピッキングを行う際に商品を判別しづらいといった課題もありました。
――ソフトコム社としては、「Bカート」導入にあたって、どのような課題や要件があると考えていましたか?
ソフトコム株式会社 西田康二氏(以下、ソフトコム西田) Tricco International様からのご依頼を受けて、デジタル化によって現状の課題である注文の煩雑さをなくすことを目的に、BtoB ECサイトの構築に当たりました。
――数あるECカートのなかで、「Bカート」を選んだ決め手は何でしたか?
Tricco三浦 よく知っている複数の問屋様でもすでに使用されていることを知り、ペット業界にマッチしていると感じたことです。業界と関わりが深い「Bカート」であれば安心して導入できると思いました。また、当時社内で利用していた「弥生販売」(※)を継続して使えることも大きな強みでした。
ソフトコム西田 「弥生販売」と「Bカート」をつなぎこむ作業では細やかな対応が必要になるのですが、2サービスの連携導入の実績があり、Bカート認定パートナーでもある株式会社テットラスト様にもご協力いただき、Tricco International様の課題に沿った連携を実現することができました。当社でも並行してサイト構築を進め、結果として約4カ月でローンチまで進めることができました。
(※)弥生株式会社による販売管理ソフトウェア。正式名称は「弥生販売24+クラウド」
導入後は客単価30%増! 現場目線でも顧客目線でも大きな効果
――「Bカート」の導入後、どのような効果を感じましたか?
Tricco三浦 まず大きな変化として、掛売りが主流になったことが挙げられます。これまでは代引きによる注文が多く、出荷や入金の照合作業が本当に大変でした。「Bカート」の導入と同時にBtoB決済代行サービスも導入したことで、ほとんどの注文が請求書払いに変わったんです。この変化により現場の負担が大幅に減り、注文数も増加しました。お客様にとっても、キャッシュフローの観点から請求書払いの方がメリットになったのではないかと感じます。
――導入後に苦労された点はありましたか?
Tricco三浦 アナログでの取引に慣れたお客様ですと、やはりデジタルでのBtoB購買に抵抗を感じるケースもありますし、独自のシステムを使用されている問屋様もいらっしゃいます。今すぐに100%全ての注文をECサイト経由に切り替えるのは難しいところもありますが、現状ではほぼほぼ移行できています。また、「Bカート」はレスポンシブデザインにも対応しており、スマートフォンで注文を行う際も、ユーザー目線で非常に分かりやすい仕様になっていると感じています。
――お客様にとっても、紙ベースのカタログではなく、サイトだからこそのメリットがありそうですね。
Tricco三浦 そうですね。紙のカタログと比べて、一覧性・更新性に優れたECサイトで閲覧するからこそ、予想外の商品に興味を持ってもらいやすい点が注文数増加に貢献しているようです。「送料無料あといくら表示」機能によって、「もう少し買えば送料無料になるな……」と気づいてもらうこともできます。これまではFAXなどで注文をいただいた場合、送料無料の条件に満たない場合はその旨を個別に連絡していたのですが、こうした細かい手間がなくなったことも効率化につながりました。
ソフトコム西田 「Bカート」の機能として、お客様におすすめの商品リストを表示できる設定もあります。これまでお取引のなかった商品を定価で提示するなどの対応をすることで、興味喚起を促せるのも「Bカート」の特徴です。
Tricco三浦 お客様が「こんな商品もあるんや!」と新たな発見をし、思わず一緒に購入する「ついで買い」が増えた結果、「Bカート」導入後は客単価が30%アップしました。
――ヒューマンエラーも減少しそうですね。
Tricco三浦 注文を受けた際に、その商品をひとつずつ手打ちで処理していたようなアナログ作業がなくなったことで、売上が倍増しても現場の負担が増えず非常に助かっています。人がやるとどうしても発生してしまう打ち間違えなどのエラーがなくなったことも大きな効果です。導入してまだ1年弱ですが、すでに現場のメンバーもシステムを使いこなしており、今は私よりよく知っているくらいかもしれません。
デジタル化に悩む事業者のために、柔軟性が高くコスパも高い「Bカート」
――「Bカート」を導入したTricco International様の成功をどのように見ていますか?
ソフトコム西田 導入前の課題解決に貢献できたことをうれしく思います。アナログな作業がデジタル化され、取引量も増加されているとのことで、1年弱でここまでの成果が出せるのが「Bカート」の強みだと改めて感じます。
――今後の展望について教えてください。
Tricco三浦 当社が目指すのは、ペットとの共生において、文化的なレベルの向上に貢献することです。今後は健康長寿の文化をペットにも広げるために、地中海産のペットフードや、セラミドやヒアルロン酸を使ったペット用のシャンプーなど、ユニークな商品の提供に力を入れていきたいと考えています。「エサ」ではなく「食事」という発想で、当社が「ペットのご飯屋さん」と呼ばれる日を目指し、これからも尽力してまいります。また自分たちの「こうありたい」を実現する方法として、賞味期限管理や在庫管理などにおいても、さらにデジタルを活用していければと思います。
――デジタル化をサポートする立場として、Tricco International様と同様の課題を抱える事業者にメッセージをお願いします。
ソフトコム西田 「Bカート」の強みは、スモールスタートがしやすいにもかかわらず、柔軟性が高い点です。敷居が低いのに機能が非常に豊富で、「弥生販売」などの外部システムとの連携も、パートナーとの協力のもとスムーズに行うことが可能です。いわば、「できないことはほとんどない」BtoB ECプラットフォームで、随時アップデートにより改良が続けられており、無料トライアルも用意されています。コストパフォーマンスが非常に高いカートですので、デジタル化に躊躇されている事業者様は、ぜひ一度ご検討をいただければと思います。その際は、当社にご相談いただけるとさらにうれしいですね。