ECフェス2015~かゆい所に手が届くソリューションとの出会い~

ECのミカタ編集部

地に足の着いたピッタリのノウハウを学べる

地に足の着いたピッタリのノウハウを学べる


独立行政法人、中小企業基盤整備機構(以降:中小機構)が主催するイベント「ECフェス2015」が2月18日に虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された。

「中小ネットショップ運営に必要なノウハウがたった一日でここまで学べる大イベント」と題された同イベントは、中小企業や個人事業主を主なターゲットに支援を行う中小機構が初めてEC特化型のコンセプトで開催したもの。企業や個人のEC展開が容易になり、中小企業や小規模事業者の参入が増えてきている中で、EC展開する企業の数だけそれぞれが課題や悩みを抱えている。そのような背景の元、同イベントに集結した様々なソリューション企業のサービス、セミナーやセッションで、自社課題にマッチした解決策を探せる趣向となっている。
モールやベンダーなど、参加者数は全45社。豪華講師達による10のセミナーやトークセッション、全参加企業によるミニプレゼンと交流ブースでの直接相談と、そのアジェンダはバラエティ豊富。弊社「ECのミカタWEB」編集部もメディア部門としてブース出展し、問実会場に訪れた様々な来場者のお話しに耳を傾けた。

今回、中小機構販路支援部販路支援課、課長代理の池田教氏に、同社が初めて開催したEC特化型イベントについてお話しをうかがった。

中小企業と個人事業主がEC業界を盛り上げる

中小企業と個人事業主がEC業界を盛り上げる中小機構 販路支援部 販路支援課課長代理 池田教氏


――中小機構様がこういったEC特化の大規模なイベントをやられるのは初めてとのことで、意気込みなどございますか?

○一番留意した点は、中小企業の方にとってお役に立てるかどうかというところです。今、EC関係の企業様、中小企業様や個人事業主様にとってすごく役に立つツールを提供されるベンダーさんは多くいらっしゃいます。その中から厳選してこのように開催させていただいたというのが今回の特徴です。

――EC業界がすごく盛り上がってる中で、層としては中小企業様や個人事業主様などが大きいですからね。その中でソリューション提供を、という。

○日本のEC業界の中核を担うであろう、中小企業様や個人事業主様の部分に集中してフォーカスするというのは、なかなか珍しい視点かなと思います。

――様々な企業様が出展されてますが、特に盛り上がってる印象のある分野はありましたか?

○著名な企業様や特定な企業様に集中するのではという危惧もございましたが、今日見る限り全てのブースが賑わっており、我々の目指した、色々な役に立つソリューション紹介の場としては非常にうまくいっているんじゃないかと思います。全体的にムラなく、という印象ですね。中小企業様や個人事業主様は、1から10まで全ての業務を幅広く抱えてらっしゃる方が多いので、幅広いですね。

――1から10まで全部自分でやらなきゃならないとなると、全ての分野を網羅しないといけないんですね。

○そうです。それらをパッケージ化して外注する使い方もありですし、自分たちに足りない部分だけ使うというのも一つの手です。どちらの場合でも企業様のニーズに合わせて選べるようソリューションを提供したいというのが、今回気を付けていたところですね。

――セミナーやセッションも多く開催されてますが、ここは特に盛り上がったという印象があるものはどちらでしょうか?

○全体的に空席非常に少なく、ご盛況いただいております。中でも、船井総研様、GMOメイクショップ様、Yahoo!様がそれぞれ登壇されるセッションは特に大きな盛り上がりを見せていたと思います。

――来場者様の客層としては、中小企業さんや個人事業主さんなど、店舗様がやはり多いのですか?

○そうですね。実際に全員が小売り店鋪を持ってるかまでは現状追いきれてませんが、中小企業さんや個人事業主さんのご参加が圧倒的に多いですね。

――例えば、これからEC展開を始めようと思っていて、モールにしようか独自ドメインにしようかなどの初歩的なところで迷いを感じてらっしゃる方などは?

○かなり多いと思いますね。我々のセミナーの属性として、そういった方も非常に多く参加されるところではあります。ですので客層としては、企業の方が新たにEC展開される場合や店舗様、創業を検討中の方の参加がやはり多いですね。

――現段階で(インタビュー時は当日夕方)合計来場者数の見込みなど分かりますか?

○定員の1,000名は超えていますが、事前予想段階で既に定員超えだったので、予想通りという部分はあります、天候が悪く集客面では懸念していたのですが、雨にも関わらず順調なご参加いただき非常に嬉しく思っております。

――EC特化型のイベントは今回初とのことで、同様の第二回開催などご予定はございますか

○ここまで大規模な内容となるとある程度の期間を空ける形とは思いますが、もう少し小規模なものでしたらいくつか決定しております。今年度内ですと2月と3月に福岡と東京で越境ECに特化したイベントを想定しております。このようなイベントの特徴として、同業者の方がいらっしゃる場合が多いとよく耳にいたしますが、我々は正直言うとEC業界内では知名度的にものすごく高いというわけではありません。弱みでもあるポイントですが強みとしては、同業者が多く来るというより、我々が支援している中小企業様や個人事業主様の参加が多い点だと思っています。中小企業に特化という意味では最大の強みですね。お客さん同士の出会いで、横のつながりを強化できたり新しいビジネスが生まれたりなどにも期待できると思います。


取材/写真/文:島名タスク


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