日本のスポーツ用品メーカー、Temuとの協力でIP保護と消費者信頼を強化

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(左から)TemuのIP保護チームの担当者、グローブライド株式会社 法務知財部責任者

東京都に本社を置くグローブライド株式会社は、フィッシングをはじめ、ゴルフ、ラケットスポーツ、サイクルスポーツ用品の製造・販売をグローバルに展開する総合スポーツ企業であり、フィッシング部門の核となるグローバルブランド「DAIWA」は世界的に親しまれている。TemuのBGIプログラムに参加したことで、同社はブランドの健全性が大幅に向上し、知的財産(IP)の保護がさらに強化され、消費者の信頼も着実に高まっている。

グローバル企業が直面した、知財保護プロセスの課題

1958年に創業したグローブライド株式会社は、約7000名の従業員を抱えるグローバル企業であり、世界各地に販売拠点を設置し、各国の市場へ製品が出荷されている。長年にわたり培ってきたブランド力は世界的に高く評価されており、同社はこの貴重な資産を守るため、継続的にブランドの無断使用への対策を講じ、パートナー企業と協力しながらブランドのIPイメージを保護している。

グローブライド株式会社の知的財産・法務部知財課責任者はこう語る。「お客様から潜在的な侵害のご報告をいただいても、迅速にどのように削除対応すべきか明確でない場合があります。このプロセスは時間がかかり、時に非常にもどかしいものでした」

Temuによる効率的なブランド保護の実現

2024年、グローブライド株式会社はTemuのBGIプログラムに参加。Temuの知的財産チームに詳細な製品・権利情報を共有することで、同社は多国間に跨るIP侵害商品を迅速に発見し、削除することが可能となった。

「現在はTemuのIPチームと定期的にミーティングを行い、新規案件に迅速に対応しています。Temuはモニタリング状況の更新やインサイトレポートを提供してくれるため、侵害の傾向や対策の成果を明確に把握できます」と知財課責任者は説明する。

TemuのIP保護チームによる積極的な支援のもと、協力開始から1年間でグローブライド株式会社は迅速かつ効率的な商品管理とブランド保護を実現した。

TemuのBGI(Brand Guardian Initiative)プログラムは、ブランドの知的財産を保護する取り組みで、2024年4月に開始した。ブランドのIP情報をTemuのモニタリングシステムに集約することで、無断で出品されたIP侵害商品を迅速に検知することができる。参加ブランドは、一対一のサポートや定期的にインサイトレポートの提供などの支援を受けることができる。

グローブライド株式会社 知財課責任者は次のように述べる。「ECプラットフォームとのIP連携において、Temuは期待を上回る対応速度と効率を示しており、スムーズな連携が実現しています」

現在、世界で1500以上のブランドがTemuのBGIプログラムに加入している。Temuで出店しているかどうかに関わらず、ブランドはこのプログラムを通じてIP保護のサービスを受けることができる。

DAIWAの釣具はブランド保護の重点対象商品の一つ

信頼の強化と消費者の安心感

今回の協力により、侵害商品の削減だけでなく、グローブライド株式会社に対する消費者の信頼も高まった。「迅速な対応によって、お客様が知らないうちにIP侵害商品を購入してしまう事態を防ぐことができ、ブランドへの信頼向上につながっています」と知財課責任者。

また、IP侵害商品の多くが消費者に届く前に削除されるようになったことで、顧客からのクレームも減少したという。

継続的なブランド保護を支える信頼できるパートナー

「Temuの積極的なモニタリングと迅速な対応は、グローブライドのブランドとお客様にとって非常に価値があります。専門性の高さ、詳細なレポート、定期的な更新のおかげで、IP保護の成果を容易に把握できます。今後もTemuとの協力をさらに強化し、世界中でブランドとお客様を守っていきたいと考えています」と知財課責任者は締めくくる。

TemuはBGIのプログラムの拡充を進めており、より多くのリソースを投入し、IP保護の強化を計画している。さらに、Temuが今年初めて公表したIP年次報告書によると、その他のブランド保護施策として以下が挙げられる。

● 多様なIP侵害問題に対応する通知・削除ツール
● 独自アルゴリズムと専門チームによる24時間365日のモニタリング
● ブランドからの要請に迅速に対応する専任チーム
● IPに関する教育プログラムの提供

Temuは保護対象の範囲を継続的かつ積極的に拡大している。保護対象ブランド数は、2024年9月の2500社超から、1年後には5000社超へと増加した。IPデータベースも急速に拡充し、画像は2024年の110万枚から2025年には500万枚へ、キーワードは850万件から900万件へと増えた。

規模拡大に伴い大きな変化も見られ、プラットフォーム側の「自主的削除」とブランドからの「通知削除」の比率は36.8:1から200:1へと大幅に向上した。さらに、削除対応のスピードも改善し、3営業日以内に99%以上の削除要請に対応し、平均対応時間は24時間以内となった。

加えて、Temuは世界のIP関連団体との協力を拡大し、業界主催のフォーラムへの参加や、ベストプラクティスの共有にも積極的に取り組んでいる。ブランドや業界団体との連携も大幅に強化され、2025年9月時点でブランドとの直接コミュニケーション件数は前年比2倍の2000件超に、また1500以上のブランドが新たにBGIに参加している。

Temuは、国際模倣品対策連合(IACC)、国際商標協会(INTA)、米国知的財産保有者協会(IPO)、フランス製造業者連合(UNIFAB)など世界主要団体との協力も拡大し、グローバル規模でのIP保護を強化している。

このようにTemuは、数値データの拡充とシステムによる自主的な検知精度を飛躍的に向上させ、知的財産保護の実効性を急速に高めています。世界的な主要団体やブランドとの連携強化も相まって、プラットフォームとしての信頼性構築を加速させていると言えるでしょう。急速な規模拡大の裏側で進む、この徹底したコンプライアンス強化の動きは、今後のEC業界のあり方に大きな影響を与えることが予想されます。