商品を見てから支払いたい、後払い希望者は約半数!?
お客様がECショップを選ぶ根拠の一つとして、重要なのは安心して物を買えるということ。中でも決済において、一層の安心感を持つことができれば、お客様がそのショップに抱く信頼も大きく変わってくるに違いない。お客様が最も気になる決済において、”安心感”をつくる「@払い(後払い決済)」についてニッセン株式会社 BtoB本部 ペイメントサービス部 加藤 尚裕氏にお話を伺った。
後払い決済、ニッセン通販ユーザーの5割が希望!
お話を伺って印象的だったのは、ニッセン通販(ニッセンはBtoC事業としてオンラインショップやカタログ通販で女性を中心に人気を集めている)ユーザーの約半数が後払いでの決済を行っているという事実だ。しかし、多くのユーザーが後払い決済を求めているのに対して、導入企業はまだまだ少ないのが現実だ。ユーザーが後払い決済を望む理由はどこにあるのか。まずそこを明らかにしたい。
加藤氏によれば後払い決済はユーザーにとって”安心感”が大きい決済手段だという。まず決済のタイミングで言えば、商品の到着後、商品を確認した上で支払いができ、商品を確認する前に支払いが必要なその他の決済に比べ安心感が大きい。またタイミング以外にも、例えばインターネット上で行うクレジットカード決済や銀行口座振込などでは、セキュリティを心配するユーザーが多い。形は違えど、情報流出事件などが話題になったこともあり、個人情報が流出する可能性のある決済手段はできるだけ避けたいという気持ちの表れだろう。また、代金引換では自宅に現金を用意する必要があり手間がかかること、運送業者に現金を預ける必要があることなどがネックになりがちだ。このような意味で、商品を確認後に支払いが可能な後払い決済はユーザーにとって安心感が大きいのだ。
後払い導入で売り上げが1.5倍に!機会損失防止に一役
しかし、決済手段が変化する中、後払い決済の認知度はまだまだ低く、ユーザーの後払い決済を求める声に対応しきれていないのが現実だ。ニッセンでは@払い決済を導入したことで売り上げを伸ばしているECショップが多数存在するという。「インターネットとカタログを使い、40代~70代の方を中心に販売されているショップ様ではクレジットカード払い、代金引換から10%ずつ後払いにシフトし、全体としても月間の売り上げが1.5倍になりました。」と加藤氏。売り上げが1.5倍になるとは、無視できない影響の大きさだ。そして「導入前は、後払い決済ができないことで渋々ほかの決済手段を利用していたユーザーやそもそもこのショップでの購入を避けていたユーザーが多数存在したことがわかる結果になっています。」と続けた。後払い決済を導入していないことで、機会損失が発生しているとわかる事例だ。
”代金未回収なし”で安心のニッセン「@払い決済」
@払い決済の”安心感”はユーザーにとってだけではない。@払い決済を導入するECショップにとっても代金を100%回収でき安心だ。後払い決済では代金未回収のリスクがあるが、@払いでは未回収となった代金をニッセンコレクトが負担してくれる。これにより代金の未回収を気にせず、販売活動に専念できる。また、@払い決済ではユーザーは14日の支払い猶予があるが、ECショップは入金の有無に関わらず指定した日程で、売上代金をニッセンコレクトから受け取ることができる。「@払い決済を導入したことで、導入前よりもキャッシュフローがよくなった。というお声はよくいただきます。キャッシュフローがよくなったことで、広告や他の販売戦略も進めやすくなり、より売り上げが上がるという好循環を生んでいる企業もありますね。」と加藤氏。この効果は複利的ではあるが、ECショップにとってはうれしい影響といえるだろう。
通販大手ニッセンのノウハウが生きる「@払い決済」
実店舗で希望する決済手段がないとなれば、別の手段で支払うというのが自然な流れ。しかし、ECショップで希望する決済方法がなかった場合には、決済方法は変えずに、ショップを変えるというユーザーは非常に多い。そう考えるとユーザーが求める決済手段はできる限り揃えて置いたほうが良いだろう。特に後払いはネットショッピングで抱きがちな”不安”を”安心”に変える効果を持っている手段だ。通販大手ニッセンのユーザーですらその半数が後払いの安心感を求めている以上、無視できない声だと考えなければならない。ECショップとしてもニッセンが自社の通販事業で培ってきたノウハウを生かした@払い決済は安心して使えるサービスと言えるのではないだろうか。