スマホサイトの回遊率・コンバージョンが上がらない。その原因は、放置されたエンドユーザの不満かもしれない。それをユーザ目線で解決するのが、株式会社ショーケース・ティービーが提供する「ナビキャスト スマートリンク」。この新サービスについて、eマーケティング事業部を牽引する事業部長の柘原俊氏に取材を敢行した。

スマートフォンの普及とともに新たな課題が

「スマートリンク」開発のきっかけは、自分自身がスマートフォンでECサイトを利用するときに感じる使いづらさでした。それを解決したいという想いから、開発に至りました。私共の部署は、ネット社会に「おもてなし」の心を普及させ、人々の暮らしと心を豊かにする事をミッションとしています。だからこそ、僕達がやらなければ、という使命感みたいな物もありましたね。

スマートフォンで何か商品を買おうとすると、欲しい商品を見つけるまでに、何度もページ遷移や画面スクロールなどの操作が必要じゃないですか。PCで商品を買うよりもすごい手間なんですよね。しかも、画面サイズが小さいから、複数の商品の比較とかも出来ないですしね。だいたい買い物する時って、複数の商品を比較するじゃないですか。でも、PCよりもやっぱりスマートフォンだと比較とかもしづらいんですよね。だから、スマートフォンでの買い物でストレスを感じる人ってすごい多いと思うんですよ。そのストレスを解消できれば、ユーザはストレスなく買い物が出来るし、ECサイト運営側は売上が上がって、win-winだなと。

欲しい商品までダイレクト誘導、商品比較も簡単に

「スマートリンク」では、目的の商品にたどり着くまでの導線を極力短くすることと、余計な操作なく商品の比較ができる事を重視しています。サイトに訪れたそのページで目的の商品名などを入力すれば、ページ遷移とかしなくても、希望の商品画像が表示されます。何を買おうか迷ってる時でも、商品カテゴリなどのキーワードを入力してもらえれば、それに紐づいた商品画像が一画面上に全部出てきて、そのまま比較できます。別のキーワードを入力した時も、ページ遷移せずにキーワードに紐づく商品画像がまた表示されます。ユーザはページ遷移を一切する事なく、たくさんの商品が探せて、比較が出来て、欲しい商品があればその商品ページにダイレクトに遷移できます。

このサービスは、商品数が多く、多品種展開されているECサイトほど、使い勝手を良くします。導入方法も、既存のウェブサイトにたった1行のタグを加えるだけなので、企業のご担当者様の手を煩わせることもないですね。

「おもてなし」の気持ちで新しいものを生み出す

今のウェブマーケティングのトレンドは、いろいろなユーザデータを集めて解析して、解析結果から「あなたへのおすすめはこれ」という、いわゆる個別マーケティングです。個別マーケティングも当然重要だとは思いますが、どうしても企業視点からの発信でしかないと思うんです。限られたスペースで訴求したい情報がたくさんあると、どうしても企業側の伝えたいもの寄りの構成になってしまいますでも僕らが目指しているのは、ユーザの嗜好が多様化していくなかで、だからこそユーザがもっと自由に自分の好みでサイトを見たり商品を選べたりする環境です。トレンドも意識しますが、そこに乗っていくというよりは、やっぱりユーザ視点で考えて、ユーザの不満を解消していく事だと思っています。だから、僕たちは常にユーザ視点で考えて、今までにない新しいサービスを世に生み出したいと思っています。それは企業理念の「豊かな社会を創る」ことや「おもてなし」につながっています。

「スマートリンク」の今後の展開としては、比較の部分、「見る」というところに関して、まだ強化できる部分があると思います。スマホの画面サイズは限られていますが、その中で今よりももっと比較しやすい様な機能拡張やUIの変更を行っていきたいと思ってます。無駄な操作なくほしい情報やほしい商品ページにたどり着けること。そういったユーザにとってベネフィットになることを、とことん追求していきたいと思っています。

「スマートリンク」3つのポイント
1．欲しい商品を一発画像表示
2．興味のある商品を一画面上で画像比較
3．気になった商品にダイレクト遷移

＜ECのミカタ通信 2015AUTUMN vol.10より抜粋＞