関西の店舗必見!顔の見える物流倉庫で安心の出荷代行

福島 れい [PR]

藪吉倉庫株式会社 常務取締役 片岡 謙さん

 売上が伸び、注文数が増えてくると更なる事業拡大を目指し、通販物流代行サービスを利用するEC店舗は多い。とはいえ、物流倉庫に預ける商品は、EC店舗の大切な資産だ。パートナーとして信頼できる倉庫に預けたいと考えるのではないだろうか?今回取材したのは、大阪市内から40分ほどの岸和田市に位置する藪吉倉庫株式会社。足を運びやすいロケーションを活かした、顔の見える通販物流サービスについて常務取締役の片岡 謙さんにお話を伺った。

出荷は足を運びやすい好立地、岸和田から

出荷は足を運びやすい好立地、岸和田から

 物流代行というと倉庫側が定めるルールに沿った運用になりがちという印象があるのではないだろうか?今回取材した藪吉倉庫は一味違う。最大の特徴は、”顔が見える”倉庫であることだ。それを象徴するように「藪吉倉庫はEC店舗の要望に応えながら、共に成長していくような通販物流サービスを目指しています。」と片岡さんは語る。物流倉庫とEC店舗が共に成長するとはどういうことか、実際に藪吉倉庫を利用するEC店舗の事例から探ってみたい。

 ご紹介いただいたのは、多品種小ロットのカー用品やカー部品を取り扱うEC店舗、月に平均4000件の出荷を藪吉倉庫が担っている。この店舗が藪吉倉庫から出荷するようになったのは2年程前、それまでは他社の倉庫を利用し、在庫差異や誤出荷の多さに困っていたのだというが、この2年間、累計出荷7万件に対し、たった3件の誤出荷という実績で良い関係を築いているのだそう。

 両社が良好な関係を築くにあたり、ポイントとなっているのが藪吉倉庫の立地だ。藪吉倉庫が目指す”顔が見える物流”において関西の店舗が足を運びやすい岸和田市(大阪市内から40分程度)に倉庫があることは、大きな意味を持つ。実際に同店舗も作業スタッフの様子や在庫の保管状態などを自分の目で確認し、要望や不安は直接会って話をすることで、強固な信頼関係を築いてきた。

ノウハウ+コミュニケーションで過不足のない物流を

ノウハウ+コミュニケーションで過不足のない物流を

 特に在庫差異や誤出荷を防ぐための施策、ミス発生時の再発防止策には力を入れて取り組んできたという両社。同店舗の累計出荷数7万件に対して発生したわずか3件の誤出荷にも、しっかりと再発防止策を講じたと伺い、その詳細に迫った。

 まず1件目のミスは「2個の注文に対し、1個で出荷するという出荷漏れ」だという。原因を探ってみると、出荷スタッフの思い込みによるミスであることが判明、伝票の置き場ルールの見直しと数量確認の徹底によるピッキング精度の向上にて対策をとっている。また、2件目のミスは「バーコードがついていない商品の誤出荷」だ。実物の検品ができないために発生したミスだったが、このミスを活かし、全ての商品においてバーコード管理を徹底することで発送業務の質を高めている。3件目は「定形外郵便でのラベル貼り間違えによる誤出荷」。これは定形外郵便には運送番号がないため、通常に比べ検品の回数が減ることで発生したミスだ。発生後、定形外郵便に限らずダブルチェックを強化、ミス防止を徹底している。

 これらの再発防止策には藪吉倉庫に根付いた改善の精神と、店舗との密なコミュニケーションが活きている。藪吉倉庫に根付いた精神とは、トヨタ自動車出身の代表取締役社長 上田 忠敏さんが推し進める「5Why:なぜを5回繰り返せ」だ。ミスの原因を5段階で探ることにより1人の従業員のミスではなく、作業環境や残業などの課題が見つかる。つまり、個人の問題から会社・環境の問題へと発展するのだ。環境そのものを改善できれば、従業員の能力や経験に捉われることなく、ミスを防ぐことができるというわけ。

 同時に忘れてはならないのは、店舗との連携だ。業務フローや環境の改善の際には、商品の取扱い方法等、店舗とのやり取りを重ねることでより安心できる方法をとっている。藪吉倉庫がもつノウハウがミスを防ぎ、そこに店舗の要望を加え信頼関係を築く。こうした丁寧なやり取りこそが藪吉倉庫の魅力だ。

 このようにEC店舗と密なコミュニケーションを行う理由について片岡さんはこう話す。「EC店舗からの要望は勉強になります。EC店舗の要望、弊社のノウハウの双方を活かし、パッケージ化されたサービスではなく、過不足ない真に求められる物流を実現したい。」と。

敷地内にクロネコヤマト集配センターがあり、即日出荷にも柔軟に対応できる。また、貸事務所スペースも利用可能。

 通販物流サービスというと業務の効率化、出荷業務を手放すということが先立つように思う。しかし、通販物流サービスで倉庫に預けているのは、EC店舗の大切な商品であり、資産だ。顔が見える距離感でやりとりを行い、EC店舗と物流倉庫、双方がパートナー企業として良い関係を築いてこそ、安定したEC事業を行うことができるのではないだろうか。その意味で、大阪を拠点に置く藪吉倉庫が目指す”顔が見える通販物流サービス”は関西のEC店舗にとって、信頼のおけるサービスだと思う。


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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