国際物流のDHLがひも解く、越境EC成功の秘訣シリーズ 第5弾
前回ご紹介したAmazonを活用した越境ECビジネスに紐づいて、今回はDHLのサービスと活用術をメインにご紹介します。
ECの基本とDHLの活用
まずはECの売上金額算出の公式についてひも解いていきます。ECビジネスの成否はこの公式が全てであると言ってもよいくらい大切です。ご紹介するECの公式はご存知の方も多いと思いますが、ECの売上金額は国内、越境EC問わず、トラフィック×コンバージョンレート×プライスの公式で成り立ちます。ちなみにAmazonの場合はセラーセントラルのレポート機能からいつでも自社商品のページに関する数値を確認できます。
トラフィックとはPV数(ページビュー数)とも呼ばれ、商品ページの閲覧者の数になります。コンバージョンレートとはCVRとも呼ばれ、その商品ページの閲覧者のうち、購入にまで至る人数の割合です。
プライスは商品の販売価格になり、三項目の数値が高いほど売り上げも大きくなります。
ECビジネスにおいては、この三つの項目をしっかり管理することが大切です。
PV数はSNSやWEB広告、AmazonであればAmazonアドバタイジングの実施により獲得できます。CVRは顧客満足や、わかりやすい商品説明、商品レビュー内容、そしてDHLのような輸送業者が担う配送手段等により決まってきます。商品の販売価格は購入するお客様が商品に感じる価格の妥当性により決まります。
仮に商品ページのPV数が月間10,000、CVRが1%、販売価格が5,000円だとすると、月間売上価格はPV数×CVR×販売価格で50万円となります。
PV数と販売価格は変わらず、CVRが改善し2%になればそれだけでも売上金額は2倍増の100万円となります。
もちろんCVRの改善は簡単なことではありませんが、例えばCVR向上の要素のひとつであるDHLのような輸送業者が提供するサービスに差があったらどうなるでしょう?
ECにおいては商品は受注後、速やかに、そして安全確実に購入者にお届けする必要があります。例えばDHLのサービス「DHLオンデマンドデリバリーサービス」や「DHL Expressモバイルアプリ」で購入者に安心、満足のいく購買体験を提供することができたとしたら、リピート購入者につながり、それがCVR改善にもつながるかもしれないのです。
ここで3つのDHLサービスを具体的にご紹介します。
1.関税等の元払いサービス
DHLの提供するサービスの一つに、現地税金元払い請求サービスがあります。通常は貨物の配達時に受取人に請求される関税とその他の税金を、日本の販売事業者様が代わりに支払うことができるサービスです。これにより海外のお客様も受取り時にかかる税金等を気にすることなく購買体験を完結できます。越境ECにおいては、購入者を後から予想外の出費に悩ませることがないよう、関税等の金額を予め商品価格に盛り込み販売するオールインワン価格が主流です。例えば海外のAmazonで販売する場合でも関税等はセラー側で支払いを済ませ、その分は予め商品価格に盛り込んで販売することも可能なのです。併せて海外のAmazonフルフィルメントセンターに商品を送付する際も大変便利サービスです。
2.DHLオンデマンドデリバリーサービス(ODD)
DHLオンデマンドデリバリーサービスは購入者の希望する配達日時、場所、受取方法を選択できるサービスです。購入者に受け取りの選択肢を複数提供することで、満足度の高い購買体験となること間違いありません。商品が発送されると、購入者に配達予定日を知らせるSMSまたはEメールが届き、そのメッセージのリンク先にアクセスすると、都合の良い配達受取方法が選択出来るのです。このサービスの提供により販売事業者様からは購入者からの問い合わせが減り他の業務に専念できたという声もいただいています。
3.DHL Expressモバイルアプリ
アカウント登録で簡単にお客さまの荷物をアプリで管理! お荷物の追跡、配達変更(ODD)や運賃見積りなど便利なDHLサービスをアプリからご利用いただけます。販売事業者様も商品の配達状況を随時把握できることでストレスフリーとなるでしょう。
配達日数と満足度の関連性について
実際、お届けするまでのリードタイムと購入者の満足度との関連はあるのでしょうか。図表は配達所要日数と顧客満足度の関係を示したものです。ECにおいて購入者は注文から商品到着までの期間が短いほど満足するという調査結果がでています。DHLなら世界最大規模のエアネットワークを生かし迅速なサービスと豊富な配送オプションで、商品購入者に安心と満足のいく購買体験を提供できます。