佐川急便が4.11トンのCO2排出量削減を達成 次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を活用

ECのミカタ編集部

【佐川急便】国内初の「サステナブル配送プロジェクト」により 杉の木約5,500本相当、4.11トンのCO2排出量削減を達成

株式会社ユーグレナ(以下:ユーグレナ社)とSGホールディングスグループの佐川急便株式会社(以下:佐川急便)は、顧客・荷主・運送事業者の三者が協力して地球温暖化対策に取り組む「サステナブル配送プロジェクト」(以下:本プロジェクト)が賛同数845口を達成し、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の活用により、約4.11トンのCO2排出量を削減したことを公表した。

顧客がバイオ燃料導入に伴うコストを一部支援

従来の環境対策は企業のみが環境対策コストを負担する構造になっており、事業活動との両立に課題を抱えていた。

本来、環境対策は社会全体で解決すべき課題であることから、個人顧客と企業が共に取り組む仕組みを提案。本プロジェクトは、参加する顧客にバイオ燃料導入に伴うコストの一部を支援してもらうことからスタートしている。

ユーグレナ社と佐川急便は2023年6月より、ユーグレナ社の公式通販Webサイト「ユーグレナ・オンラインショップ」特設ページにて、持続可能な社会の実現に向けて温室効果ガスの排出量削減に取り組む「サステナブル配送プロジェクト(一口支援1000円、2023年12月末日で募集終了)」の賛同を実施。

本プロジェクトは顧客(個人)・荷主(ユーグレナ社)・運送事業者(佐川急便)の三者が協力し、通販における配送の一部に「サステオ(※1)」を給油したトラックを活用するものである。本プロジェクトに賛同する顧客から「サステオ」導入費用へのご支援を募り、集まった支援額と同額を両社からもそれぞれ拠出した。

※1:食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマスを原料とするバイオ燃料。化石燃料由来の燃料と相対的に比較した場合にCO2削減効果が期待される。

4.11トン相当のCO2排出量を削減

今回、多くの顧客から支援を受けた結果、賛同総数は合計で845口となった。

集まった支援額と両社から拠出した「サステオ」導入費用によって、佐川急便浜松営業所の車両約100台で約8000リットルの「サステオ」を使用。4.11トン相当のCO2排出量を削減する結果に繋がった。

この削減量は樹齢40歳の杉の木が、1カ月に吸収できるCO2量の約5500本分に相当するという。また、本排出削減効果については第三者機関の検証を受けることで、透明性を確保した報告書を佐川急便からユーグレナ社宛に発行している。

持続可能な物流の実現には環境面への配慮も必須となる。こうした状況において、本プロジェクトの結果は大きな意味を持つといえるはずだ。引き続きユーグレナ社と佐川急便は、双方が目指す持続可能な社会の実現に向けて連携を検討するとしている。今後の取り組み内容に注目しつつ、その結果に期待したい。


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