Amazon海外SEO対策の鉄則!「表示・クリック・購入」を伸ばすローカライズと検証サイクル

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株式会社Cyber-records

Amazonで海外販売をしているものの、「検索に出ない」「改善しても売上に結びつかない」と悩んでいませんか。
Amazon海外のSEOは、キーワード、商品タイトルや画像、商品説明、レビューといった複数の要素が組み合わさって結果が出ます。本ガイドでは、A/Bテストを使った仮説の立て方や進め方、そして成果を見極めるための重要な指標(KPI)を、初心者にもわかりやすく順を追って解説します。
この記事を読んで、次の海外展開で試すべき改善ポイントを一緒に見つけていきましょう。

多言語でのAmazon出品は単なる機械翻訳では成果が出にくく、現地の検索語とアルゴリズム理解が売上改善の鍵になります。本記事では準備から現地キーワードの発見、自然なローカライズ、出品ページの時系列最適化、A/Bテストによる検証までを順を追って解説します。

準備とKPI設定

準備とKPI設定

まずは土台づくりです。どの市場で何を試し、どの数字を優先するかを先に決めると、ムダが減ります。

▼市場とテストSKUの選び方
着手する国は「売れやすさ」だけでなく「運用のしやすさ」も考えます。最初は実績のある国・カテゴリーで、レビューが一定数あり、返品率が安定しているSKUを選ぶと差が見えやすいです。

比較テストは通常トラフィック量のあるSKUで効果が出やすいですが、トラフィックが少ないSKUでも、事前に広告やキャンペーンで流入を増やしてからテストを行うなどの手段が必要です。

また、利用できる国や条件は変わることがあります。セラーセントラルのヘルプで最新情報を確認し、ブランド登録も済ませておきましょう。

▼必須データと優先KPIの定義
追う数字を先に決めます。海外SEOで大切なのは次の4つです。

表示回数|検索結果で見られた回数|日次/週次|★★★
クリック率(CTR)|表示から商品ページを開いた割合|日次/週次|★★★
検索順位|主要キーワードでの表示位置|週次|★★
コンバージョン率|訪問から購入に至る割合|週次|★★★


まずは表示回数とクリック率で「見つけてもらい、開いてもらう」土台を作り、その後にコンバージョン率で「買ってもらう」流れを整えます。検索順位は短期でぶれやすいので、週次で平均を見ます。

レポートは反映に時間差があります。期間を決め、同条件で比較しましょう。

▼推奨ツールと内製化か外注かの判断基準
基本はセラーセントラルの機能(ビジネスレポート、検索語の設定、比較テスト)を軸に。足りない部分を外部のキーワード調査や競合分析ツールで補えば十分です。

内製化するかどうかの判断は、継続して改善を回す人手があるか、言語チェック(ネイティブ確認)が手配できるか、そしてアクセス権限や更新の管理ができるかで決まります。外注する場合は、現地の言い回しや禁止表現に詳しいか、仕様変更に追随しているかを確認しましょう。

補足:AIツールはキーワードバリエーションの抽出や表記ゆれの検出、仮説作成を効率化しますが、検索意図の判断や自然なローカライズは人(ネイティブ)によるレビューが必要です。

現地調査とキーワードリサーチ

現地調査とキーワードリサーチ

お客様が実際に使う言葉を集める段階です。

▼シードワードの作り方と検索意図の分類
用途、素材、サイズ、対応機種など、購入時に気にする要素を日本語で洗い出し、レビューや質問欄の表現も拾います。
次に、検索意図を「問題解決」「比較検討」「指名」のように分けます。意図ごとに必要な情報が違うため、タイトルやバレットの言葉も変わります。

▼ツールでの網羅的抽出と競合逆引き手順
シードワードから関連語を広く集め、上位競合のタイトルやバレット、A+の言い回しを逆引きします。複数の競合で共通している語はメモしておきます。

そのうえで、検索回数が多く商品に合う語を「軸」に、言い換えやスペルゆれ(米英、単複など)を「補助」として整理。集める段階は広く、使う段階で絞るのがコツです。

補足:Amazon内SEOだけでなく、Google等の外部検索やEC関連の検索動向も商品露出やトラフィックに影響を与えるため、併せてモニタリングすると効果的です。

▼ローカル表現のチェックポイントと優先語の決め方
直訳は不自然になりがちです。以下のポイントに注意しましょう:
単位表記|cm→inch, kg→oz/lb|現地基準に変換
色名・素材名|navy/dark blue|現地の一般的表現を選択
型番・サイズ表記|EU/US/UK|販売国の慣例に合わせる
禁止・誇大表現|保証表現、医療効果など|現地規制を事前確認

最終的に「タイトルに入れる最重要語」「バレットで補う語」「説明に回す語」「裏側の検索語に入れる語」を決め、順番を固定します。

単なる機械翻訳は語感や文化的ニュアンスを失いやすく、AI翻訳等を下書きとして活用する場合でも、必ずネイティブによる校正・ローカライズを行ってください。

翻訳と出品ページ最適化の手順

翻訳と出品ページ最適化の手順

見つけてもらい、開いてもらい、納得してもらうために、重要な場所から整えます。

▼機械翻訳+ネイティブ校正の実務フロー
たたき台は機械翻訳で構いませんが、そのまま公開は避けます。まずは日本語で強み・仕様・注意点を整理し、機械翻訳で下訳を作成します。その後、現地の方(ネイティブ)が自然な言い回しに調整し、禁止表現やカテゴリのルールを最終確認するという流れが安全です。

▼優先箇所と反映順序(タイトル→バレット→説明→バックエンド)
検索とクリックに効く場所から反映します。タイトルには最重要語と差別化ポイントを入れますが、詰め込みすぎないように注意します。バレット(箇条書き)には、用途、サイズ、同梱物、保証など、お客様の迷いを消す情報を端的に記載します。説明文では使い方や購入後のイメージを補足し、バックエンド検索語(裏側の検索キーワード)には画面に出ない補助的な言葉を設定します。重複や他社名、不要な記号は避けましょう。反映後は主要語での表示回数とCTRの変化を見て微調整します。

▼画像・価格・在庫・A+の役割と品質チェック項目
画像はクリックにも購入にも直結します。白背景のメイン画像は鮮明に、拡大表示に耐える解像度で。利用シーンやサイズ感が伝わる画像も用意しましょう。

価格と在庫は順位やカート獲得に影響します。急な在庫切れや極端な価格変更は避け、競合に対して価値が伝わる設定に。

A+コンテンツは理解を深める場です。審査や反映に時間がかかることがあるので、提出前にスペル、画像内テキスト、禁止表現を丁寧に見直します。

A/Bテストとデータ監視での改善

A/Bテストとデータ監視での改善

作って終わりではなく、小さく試して数字で確かめます。次の一手が明確になります。

▼テスト設計と測定指標の決め方
一度に変えるのは一つだけにし、「何を変えるとどの数字が動くか」を確かめます。例えば、メイン画像を差し替えてクリック率(CTR)が上がるか、タイトルの語順を調整して表示回数やクリック率が上がるか、といった形です。

測定は表示回数・クリック率・コンバージョン率・売上を基本にします。テストでは変更点を一つに絞ることに加え、十分な期間とサンプル数(流入・CV数)を確保して統計的有意性を検討してください。短期的な変動で結論を出さないことが重要です。

注意:比較テストの提供国・利用条件、広告やレポートの指標表示は随時更新されます。施策実施時は必ずセラーセントラル等の公式ヘルプで最新条件を確認してください。

▼実行時の注意点と判定ルール
テスト実行時は、変更点をできるだけ一つに絞ること、大型セールや在庫切れが重なった期間は判定を避けること、そして反映に時間差がある前提で見ることが大切です。勝敗は数字の差がはっきり出たかで判断します。わずかな差なら同条件で再テストし、勝ち案は素直に採用して次の要素へ進みます。

▼データ監視のレポートと異常検知、レビューや予算優先施策との連携
日々の数字はセラーセントラルのレポートで確認します。前週・前月と比べ、流れを見ましょう。

急な表示回数の減少、クリック率やコンバージョン率の悪化は要注意。画像変更直後のCTR低下、在庫切れ後の順位低下、低評価レビューの連続など、原因を一つずつ当てはめて確認します。

Amazonの検索アルゴリズムは独自であり、評価基準は随時調整されるため、CTRやコンバージョン重視などの指標の重要度は変わることがあります。定期的なモニタリングと仮説検証を推奨します。

レビュー対応や広告予算とも連動させます。不満が多い点はバレットやA+で先回りして説明し、勝ち案が固まってから広告を強めるとムダが減ります。

まとめ

海外のAmazonで成果を出す近道は、現地の言葉で自然に語り、基本の見え方を整え、小さく試して良い方を残すことです。

現地の検索語を集め、直訳ではなく自然な表現にする
タイトル、画像、バレット、説明、検索語の順で整える
表示回数→クリック率→コンバージョン率の順に底上げする
比較テストで仮説を確かめ、勝ち案を積み上げる
焦らず一歩ずつ、最小の単位で改善を重ねれば、検索にも売上にも着実に変化が出てきます。あなたの次の一手が、きっと結果につながります。

<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。


著者

株式会社Cyber-records

2008年にGLOBAL EC COMPANY(GEC)として創業し、以来、ECビジネスの啓蒙者として、運営代行、コンサルティング、ブランディングなどに従事。モールおよびマーケットプレイスのEC支援サービスの提供に加え、ふるさと納税事業や越境ECの支援も行う。

https://www.cyber-records.co.jp/
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