【第五回】人(点)ではなく、組織(面)で通販を運営する。 ~EC企業が知らない組織化~
何かを成し遂げるときは、一人で行動するよりも、人が集まって行動した方が、迅速、かつ、大きな成果が得られます。
しかしながら、頭の中では組織(面)で行動することが想像出来ていても、メンバに情報を共有することや、教育する時間を作ることが億劫となり、独りよがりな行動(点)になってしまう場合がありませんでしょうか。
今回は、人(点)ではなく、組織(面)で通販を運営して、行動の成果を最大化する方法について考えていきます。
【第一回】業務効率化の第一歩はミエル化~EC企業が知らない業務改善~
https://ecnomikata.com/column/9064/
【第二回】業務効率化のためのシステム化 ~EC企業が知らない業務改善~
https://ecnomikata.com/column/9438/
【第三回】人材育成。通販メンバのやる気を引き出して、売上に繋げる! ~EC企業が知らない人材育成~
https://ecnomikata.com/column/9983/
【第四回】業務改善やトラブル撲滅活動 ~EC企業が知らない業務改善~
https://www.ecnomikata.com/column/10574/
1.会社の目標を共有する
船を造りたかったら、木を集める様に命令したり、仕事を割り振って命令したりする必要はない。代わりに、果てしなく続く広大な海を冒険する意欲を呼び起こせば良い
~アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(フランスの作家)
目標と目的を共有することの重要性を改めて考えさせられる言葉で、メンバに業務を共有する際に想い浮かべる言葉です。
業務の指示を行うだけではなく、行う仕事がどの様なことにつながり、意義あることであるかを伝える様にしましょう。
2.メンバとコミュニケーションを持つ
メンバとコミュニケーションを積極的に行いましょう。
コミュニケーション=メンバのことを理解(どのような仕事を行っているか。目標は何か。どのような価値観をもっているか)していない関係では、何を言ってもメンバは話を受け入れてくれません。
例
仕事でミスをした際、自分のことを理解している直属の上司から怒られると納得できるが、自分のことを知らない上司から怒られても納得ができない
また、コミュニケーションでは、メンバとただ単に会話をするのに加え、メンバの価値観は何か、どの様に物事を考えるのかを理解することに重点をおきましょう。
コミュニケーションをとるのは、初めは難しいかもしれませんが、今日からでも毎朝の挨拶や声かけを行うだけでも良いです。また、普段話していないメンバにも積極的に声をかけることを行っていきましょう。
3.メンバの価値観を理解して、メンバが目標に向かえる様に仕組みを作る
メンバの価値観は多様化しており、職場で求めるものは、出世や給料アップだけではなく、仕事とプライベートの両立、新しいことへチャレンジできる環境など、メンバが何を働く動機としているのかをコミュニケーションを通じて理解しましょう。
例えば、仕事とプライベートの両立(残業してまで仕事を頑張って行いたくない)を、仕事の価値観として持っているメンバに、『仕事を頑張って給料を2倍に!』といっても、仕事をやろうとは感じません。
また、すべてのメンバに共通する『働く動機』は、上司から『興味を持たれること、褒められること』です。
普段からコミュニケーション=毎朝声をかけるだけでも良いですし、気遣いの言葉をかけることも大切です。
そして、良い行動や結果が見られた際はメンバを褒め、次の良い行動を起こすための動機としましょう。
4.リーダーの役割: リーダーは『教育者であり、教育者を育てること』が使命である。
第4回連載(https://ecnomikata.com/column/10574/)で記載している様に、リーダーはメンバを教育すること、そして、現状を是とせず、危機感を持って会社の将来を考え、常に新しい自分の価値、役割を生み出していきましょう。
そして、自分の業務・知識を部下に教え、将来を見越した新しい事にチャレンジして、メンバを導けるリーダーとなり、組織・チーム(面)で一丸となり、会社の目標に向けた行動を行っていきましょう。