【第三回】人材育成。通販メンバのやる気を引き出して、売上に繋げる! ~EC企業が知らない人材育成~

仲庭 拓也

社員のモチベーションが上がらない、売上を伸ばしたいが、中々メンバーが自ら動いてくれない。

メンバーは仕事を毎日忙しそうに行っているが、何をそんなに忙しく行っているのかわからない。残業も多い。

忙しさを低減するために、新しいメンバーを雇っても、すぐに辞めていってしまう。そして、現場からは新しい人を雇ってもすぐに辞めてしまうから、教える時間がもったいないという意見が出る。

このような状態を脱して、メンバーのモチベーションを高めるためにはどうしたら良いか。そして、売上を作る体制を作るためにはどうしたらよいか。

今回の『第3回 人材育成』では、EC業界が知らない人材育成、また、成長し続ける会社について解説します。

【第一回】業務効率化の第一歩はミエル化~EC企業が知らない業務改善~
https://ecnomikata.com/column/9064/

【第二回】業務効率化のためのシステム化 ~EC企業が知らない業務改善~
https://ecnomikata.com/column/9438/

1.そもそも仕事って面白いの? 仕事でモチベーションを上げるためには

仕事に限らず、面白いと感じられるときは
・新しい刺激に出会えたとき
・心地よい時を感じられたとき
・感情が動かされるとき
などがありますが、これを仕事中に感じることが出来れば、仕事を楽しく感じることが出来るのではないでしょうか。

通常業務とは異なる仕事や業務を与え(=新しい刺激)、成果を出す様に導き(=成長することの楽しさ、成功体験)、成果が出たときに認められる場を作り(=居心地、存在理由・価値)、メンバ・幹部を含む会社から認められる(=認められることの喜び)。

このような体験を積み重ねることで、自ら、考え、行動出来るメンバが増えていきます。では、このような成功体験を積み重ねるためには何が必要でしょうか。

2.教育が重要!リーダーの役割は教育者であり、教育者を育てることが使命であることを認識する

リーダーは部下の教育と共に、部下が会社に努力を認めてもらえる場を作ることが、重要な役割です。仕事が会社から認められたら、仕事の楽しさ、達成感を味わうことができ、より仕事を頑張ろうというモチベーションにつながります。

例えば、業務で良い成果が出た場合、他チームや幹部メンバに成果を発表する場を作り、認められることの喜びと達成感を部下に味わって頂く様にしましょう。そして、成功体験を積み重ねていき、部下が自分に自信を持ち、自ら考え、行動出来る様に育てていきましょう。

リーダーは『教育者であり、教育者を育てること』が使命です。人を育てることが、会社が長期的成長するための鍵であり、教育を重要視するカルチャーを会社内で作っていきましょう。

3.教育の現実は? 教育が重要視されていない

通販業界に限らず、多くの職場では、部下の教育をおろそかにしてしまう場合が散見されます。

仕事を教えない理由を確認してみると、

1.業務に追われて人に仕事を教える時間がない
2.どうやって教えたらいいかわからない
3.教えてもすぐに辞めてしまうので、教える時間がもったいない
4.仕事は自分で覚えるもので、教えるものではないと考えている
5.自分の仕事は人に教えても、人が実行するのは難しく教えるだけ時間の無駄になる
6.自分の仕事を人に教えたくない。教えると自分の仕事がなくなる
7.気に入った仕事であり、自分で行いたいから仕事を教えない

など、部下の教育を行えない/行わない環境となっている場合があります。

繰り返しになりますが、リーダーは『教育者であり、教育者を育てること』が使命です。人を育てることが、会社の成長に繋がり、自分の仕事が楽になり、かつ、仕事の質が上がることを認識として持ちましょう。

短期的な目標を犠牲にしてでも、長期的な思想で考え、教育を最重要課題として取り組む思考を持ちましょう。そして、人に教えている時間が無いという考えは捨てて、自分の仕事を後回しにでもして、教育を最優先で実施することを心がけましょう。

そして、部下のヘッドライト※となり、自分の技術・考え方を部下に教育すると共に、会社を成長させるための新たな課題・業務を抽出・対応していきましょう。

※ 部下のヘッドライトになる
たどり着くゴールを明確化して、それまでの道で足回りを照らし、行くべき道を示しましょう。(目で見えない遠くのところまでは照らさない。)
部下に仕事を教える際は、仕事の目的と成果物を明確化して、成果物を得られる様に部下を導きましょう。

4.知識を身に付け、その知識を実践で活かす

この一ヶ月で何冊の技術的な本(啓発本は除く)を何冊読みましたでしょうか。新しい業務、また、より成果を高めるためには、知識が必要です。

どのような分野でも、1,2ヶ月一生懸命勉強すれば、会社内でトップの知識を持つことが可能です。自分の業務範囲、また、それ以外についても、勉強を行い、常に視野を広げることを心がけましょう。

○○できる環境作りが決め手!
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5.反省と改善により学習・成長し続ける組織を作る

イベントやセールなどを実施した際は、数値で成果を検証して、次に繋げるための反省を行いましょう。(PDCAを回す。)

通販業界では、データはすべてデータで得ているにもかかわらず、数値で考えて、結果を文章で残して振り返りができる様にすることを、おろそかになっている会社が多いです。リーダーは、感覚で物事を語るのではなく、数値で判断できる様になり、それを会社のカルチャーと根付かせましょう。

6.会社の考え方を理解し、従う人とチームを育成する

会社の考え方、目標を良く理解して、それに従った行動、提案を行える集団を作りましょう。

成長できる環境を作りましょう

社会に出て自分の周りを見る、また、同期入社メンバを見ると、成長に大きな差があると思います。同じ時間を使って、なぜ差が出てしまったのか。今からでも遅くないので、自分の成長、また、部下の教育を行うことを始めましょう。成長出来ていないということは、メンバと会社にとって不幸なことです。

成長できない・しなかった事は、本人のせいだけでは無く、メンバが成長する=会社も成長すると考えると、メンバを成長させることは上司・会社に取って必須のことと考えられます。教育者の自覚、また、教育者になるための学習を今日から開始しましょう。

仕事って楽しいね。成長もできて、しかも、お金ももらえる。自分を必要としてくれている人たちがいて自分の価値を感じられる。そのような言葉を社員から聞ける日が来るといいですね。


著者

仲庭 拓也 (nakaniwa takuya)

工学博士。海外での会社設立~工場建設~資材確保~販路拡販業務を6年間行う中で、トヨタ生産方式を用いた改善、人材育成、物流業務などを経験・習得。その経験を基にコンサルティング活動実施。楽天市場ショップオブザイヤー2015獲得の3店舗を中心にコンサルティング。その他にも、お酒、下着など異なる複数の分野で、売上向上、在庫管理、SNS集客、人材育成などを中心に活動。