【第3回】売上7割減!から生まれた「三方良し」のビジネスモデル

古屋 悟司

究極の安売り。締め切り16時の即日発送。この二つを武器にして花を売り上げ会社は急成長。

しかし、神様は僕に試練を与えた。

売上7割減。花を仕入れるお金もない状況から、ビジネスモデルを大幅に変更し、モノを売らずにコトを売るを実践。

その結果、約18カ月でV字回復を果たしたが、その道のりは平坦なものではなかった。

花農家さんとのつながり、市場との連携、管理会計の恩恵。全てが複雑に絡み合い価格競争から抜け出すことに成功。

ゲキハナという名の花屋はカゲキなシゲキを受けながら、カンゲキを売る花屋に生まれ変わった。

全10回。すべてを惜しみなくあなたにお伝えしようと思います。僕に起こったウソみたいなホントの話を。

【第1回】川上から川下まで、全ての場所が儲かる価格で仕事をする
https://www.ecnomikata.com/column/10461/

【第2回】「モノを売らずにコトを売る」の全ては、悪徳訪問販売で学んだ
https://www.ecnomikata.com/column/10779/

【第3回】売上7割減!から生まれた「三方良し」のビジネスモデル
https://www.ecnomikata.com/column/11145/

フェイスブックを通じて勝手に存じております!私も頑張ります!
コトを売るとても参考になりました!

などなど、ご感想のメールありがとうございました!
今週もお役にたてれば幸いです。

今回は、コトを売る以前に重要な、「ビジネスモデル」について、少し深掘りをしていきたいと思います。

ビジネスモデルというと、どこかシステマチックで仕組みありきに思われてしまうかもしれませんが、その仕組みを利用していくのは「人」です。ビジネスモデルに血を通わせ、人と人との人間臭い関係性があって初めて成り立ちます。

もちろん利害関係は大切ですが、それ以上に大切なもの。そこを大事にしているのがゲキハナです。

手持ち資金が底をつく

手持ち資金が底をつく

僕たちのお店ゲキハナが最初から「コトを売る」をしていたかというと、そうではありませんでした。むしろ、その反対方向である「安売り」をメインに組み立てているお店でした。

なぜ「コトを売る」方向へ向いていったのかというと、それをしない限り、もはや潰れていく流れになっていってしまったからなんです。どちらかというとコトを売るを「やらざるを得ない」状況になってしまったと言った方が、正しい表現になると思います。

楽天さんのシステム変更により、今までの販売方法が成

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著者

古屋 悟司 (Satoshi Furuya)

1973年東京生まれ。
あとりえ亜樹有限会社代表取締役
V字回復研究所 所長
「さしすせそ」がうまく言えない東京育ち。
大学卒業後、トヨタのディーラーに就職。新人賞を獲得後、さらなる収入アップのためにブラック企業へ足を踏み入れる。
訪問販売業で荒稼ぎするも、自宅が火事になり全てのやる気をなくし退職。
2002年再起をかけ花屋ゲキハナを開業。2004年楽天市場へ出店。
倒産の危機を経験し、三方よしを学ぶ。
その経験を生かして書いた会計本『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』は、国内外で高い評価を得てロングセラーに。台湾で翻訳され、中国でもその予定あり。
好きな食べ物は、ラーメンとカレー。
現在、「V字回復研究所」を立ち上げ、会う人と会社を元気にする活動をしています。


花屋ゲキハナ
https://www.gekihana.jp/

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