成果報酬型のPRオプションは戦略が極めて重要

寺田 昇平

ヤフーショッピング(Yahoo!ショッピング)の検索順位に影響を与えるPRオプションですが、皆様は活用されていますでしょうか? 今回はPRオプションとはそもそも何なのか、どのように活用すべきかなのかを説明したいと思います。

検索結果に影響を与えるPRオプション

PRオプションを説明していく前に、まずはヤフーショッピングの検索結果を決定する要素に関しておさらいです。ヤフーショッピング(Yahoo!ショッピング)では、検索結果の要素が下記の4つで構成されているようです。(※日々ロジックが変わるため、あくまでも現時点での想定にはなりますので、ご了承ください。)

(1)キャッチコピーや商品名、商品説明文などの商品データ
(2)販売件数
(3)ポイント倍率
(4)その他

これらの要素とは別に、検索結果に影響を与えるのがPRオプションというサービスになります。

PRオプションは非常に有効な施策

PRオプションとは、シンプルにいうと「成果報酬で料率を支払うと、ヤフーショッピング(yahoo!ショッピング)検索結果の上位に上がりやすくなるよ」というサービスです。報酬率と順位変動の関係をみると、著しく上位表示につながるケースが多く、PRオプションは非常に有効な施策だと考えられます。表示先は現時点では、下記2つとなっております。

(1)検索結果+カテゴリリスト画面
(2)ショッピングトップ+季節販促ページなど様々なページに掲載

ヤフーショッピングにおける主導線は検索結果になりますので、それが一番のメリットです。つまり、成果報酬で料率を支払うことで、検索結果の上位に出やすくなるというものです。現状、表示位置はアイテムマッチの下のようです。

PRオプションにかかる料率とは?

出店者が商品別または全商品に対して、0.1%刻みで1~30%の料率を設定できます。この料率が高いほどに表示されやすくなるということです。料率は注文完了時点で計算され、売上に対して料率をかけた分が費用になります。また、全商品を一律で設定しているときに、商品別設定を同時に行った場合、商品別の料率が優先されるとのことです。

PRオプションは2017年6月時点では、全店舗が使えるサービスではなく、売上の規模が月100万円以下の場合だと使えないケースが多いようです。そのため、現時点でPRオプションが使えていない店舗は、まず足元の売上増加から行っていく必要があります。

PRオプションの活用注意点

PRオプションに関しては、Yahoo!ショッピングのECコンサルからとりあえず4%以上に上げてくださいなどといわれて、全商品位率で低めの%で上げているショップが多いのではないでしょうか。ただ、各社同じように低い料率で全商品の%を上げていますので、あまり効果的ではなりません。

PRオプションのキモは成果報酬という点

PRオプションのキモは成果報酬という点

ストアマッチなどのCPC広告とは違い、売れてから広告費が発生しますので、アクセスだけ増えてその商品が売れなければ広告費がかかりません。そのため、セット商品や単価の高い商品などを集客用商品として検索結果の上位に出してしまい、その商品から回遊施策として主力商品、つまり回収用の商品へ誘導を強化することで、広告費がかからずにアクセス増加、売上増加を図ることができます。

全商品一律で報酬を上げるではなく、集客用商品と回収用商品を決めて、集客用商品の報酬を一気に上げてしまいましょう。

PRオプションの相談はJSコンサルティングに!

また、報酬が15%でも10%でも表示位置がほとんど変わらないなどの状態も発生しますので、報酬率と順位に関しても細かくチューニングを行い、無駄なコストが発生しないようにすることで費用対効果の最大化を図っていく必要があります。

JSコンサルティングではECコンサルサービスにおいて、PRオプションの最適化のサポートなども行っております。お気軽にお問い合わせください。

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著者

寺田 昇平 (Shohei Terada)

2005年3月、大学在学時に日本製品の海外販売をWebで開始。2007年5月、株式会社サイバーエージェントに入社し、在庫を持たずにネットショップを行うことができるドロップシッピング事業に従事。2007年10月、価格比較サイトECナビでショッピング部門に配属後、2010年1月のモバイルのショッピング周りの事業の責任者となる。2011年10月に株式会社Flesselを設立し、代表取締役に就任。大手携帯キャリアのポイントショッピングモールの構築や運営、大手ECサイト内のコンテンツ制作などを行う。その後、株式会社VOYAGE GROUPにてDSPや広告周りの事業に従事し、2016年1月に株式会社JSコンサルティングの代表取締役に就任。

JSコンサルティング:http://js-consulting.jp/