「非連続的」なIDEAを量産するための“3つ”の習慣
皆さんこんにちは。
売れるネット広告社 コンサルティング部 シニアコンサルタントの前川 剛(まえかわ ごう)です。
IDEAが思いつく人と、思いつかない人の差は、生まれ持ったセンスなどではない。
いかに「意識」を変え「行動」を変え、「習慣」化できるかが大きな違いを生む。
今回は、売れるネット広告社の行動指針にも掲げている「24時間365日IDEAを考え続ける」ための“3つ”の習慣について共有したいと思う。
何気ない“日常”の中から生まれた画期的IDEA
良いIDEAを思いつくのはどんなときなのかを、あなたは考えたことがあるだろうか。
パソコンの画面とにらめっこしている時?
ああでもない、こうでもないと、大量の紙屑をゴミ箱に投げている時?
答えはNOである。結論、革新的なIDEAは何気ない“日常”の中に潜んでいる。
かの有名なスティーブ・ジョブズは、現在のIPadの折りたたみ式カバーの形状を思いついたとき、日本の温泉にいた。そう、日本のお風呂の蓋が折りたたみになっている形式からヒントを得たのである。
その他にも、日本の電気ポッドのマグネット式電源コード。電源コードを跨いで引っかかったときに、万が一電源コードが外れると熱湯がこぼれて危ないことを考慮し、安全性を確保するためにマグネット式になっていることからヒントを得て、MacBookのマグネット式ACアダプタは発明されたと言われている。
Appleに限らず、“日常”の中にあるIDEAから便利グッズを商品化しようとする企画は、主婦層をターゲットとして一時期非常に話題になった。IDEAひとつで1億円という夢のような話も珍しくない時代である。
では、具体的にどのようにすれば“日常”の中からIDEAをたくさん得られるか。それに必要な3つの習慣についてご紹介したい。
IDEAを量産するための習慣①
24時間365日「問題意識」を持つ
“日常”の中でIDEAを拾える人とそうでない人の違いは、「問題意識を常に頭の中に入れているかどうか」に限る。例えば、売れるネット広告社で“最強の売れるノウハウ”のひとつになっているフォーム一体型ランディングページは、通販商品の同梱物である返送用はがきから生まれた発想である。
フォーム一体型ランディングページとは、広告専用のセールストークが展開されているページの最後に、申込フォームが同一ページ内に設置されているものである。カートシステムを使用している通常のECサイトでは商品の申込みが完了するまでのページ遷移が長く、申込みまでたどり着かない、ユーザーが商品購入前に“離脱”することが多いという課題があった。そういう問題意識を社内外関わらず常に頭の中に入れておいたからこそ、“日常”の中にこの問題解決となるIDEA、フォーム一体型ランディングページは生まれたのである。
これを仕事に置き換えてみるとどうなるか。あなたが仕事をしている上で、目の前に何か解決したい問題が立ちはだかった時、その問題意識を常に頭の中に入れておくと、“日常”の中に隠れるちょっとしたヒントを見つけやすくなる。そしてまったく別の角度から解決策を思いつくことができるようになる。逆に、問題意識を持っていないと、“日常”の中のヒントを見逃してしまいかねない。
画期的なIDEAとは、往々にして、専門分野や会社の中からだけでなく、別産業や別業種、ときには国境を越えて生まれるものだ。こうした“日常”の中のIDEAから、新たなビジネスが広がっていく可能性があることを知っておくだけで、常にアンテナを張り続けることができるだろう。
IDEAを量産するための習慣②
思いついたらすぐ“自分宛”にメールを送る。
“日常”の中で、「これはいいかも」と何かしらIDEAを思いついたら、内容を忘れないようにメモとして“自分宛”にメールを送ること、これはIDEAをストックしておく上でもとても便利な方法である。
一緒にいる友人などに「なんで自分宛に?」と聞かれることがよくある。“自分宛”にメールを送るという行為は、初めて聞いた人には違和感しかないだろうが、これは売れるネット広告社の全社員に習慣として根付いていることである。目的はシンプルで、“忘れないため”。人間は、恐ろしいほどに忘れる生き物である。正直、社会人になってから、「申し訳ございません。失念しておりました。」というセリフを何度聞いたかわからない。
ただ、毎日とんでもない量の情報をインプットしている現代では、すべての情報を完璧に覚えておくことは絶対に不可能である。だから私は、電車で移動中だろうが、自宅でテレビを見ていようが、はたまたディズニーランドで順番待ちをしていようが、何か良いIDEAが思いついたら必ず自分宛にメールを送る。(ふとタスクを思いだした時も送るようにしている。)こうすることで、“日常”の中にあるヒントを忘れずに、自分の受信ボックスに、IDEAとしてストックしていくことができる。
IDEAを量産するための習慣③
良いIDEAはすぐに“アウトプット”する。
何気ない“日常”の中で良いIDEAを思いつき、自分の中でストックすることができるのは、なんとなくイメージできただろうか。ここからが、最も重要な“アウトプット”である。
よく、「“アウトプット”こそが、最大のインプットである。」という言葉を聞くことがあるが、これは本当だと思う。それほどまでに“アウトプット”によって得るものは多い。
具体的に言うと、先程説明した通り、自分宛に送ったIDEAの中から、まずは自分の中で良いと思うものを厳選してみる。そこで残ったものは、まず他人に対して口頭でプレゼンしてみよう。「このIDEA面白くないですか?」レベルで構わない。
次に、「それ確かに良いね」と賛同を得たものは、「具体的な施策」として資料化してみよう。最初は紙に手書きすることをおススメする。そして、資料との対話を繰り返し、クオリティを上げていき、最終的には、自分が最も意見を聞いてほしい人(主にクライアント)にプレゼンしてみる。ここで採用されれば、あなたの頭の中で誕生したIDEAが、やっと外の世界で産声を上げるのだ。(クラウドファンディングに出してみるのもいい手法である。)
最後に
これらの習慣は、売れるネット広告社が徹底していることのほんの一部に過ぎない。売れるネット広告社の社員はこれらの習慣を徹底したうえで、個人のIDEAが、クライアントに届くまでのスピード・クオリティ管理を完全に仕組み化している。このサイクルを常日頃から、回し続けていくことが最も重要なことなのである。