【EC×若者】Vol.1「EC利用経験と決済方法」に関する調査

小林芽久未

スマートフォンを利用したアプリリサーチを得意とする株式会社テスティーでは「EC×若者」をキーワードに若年層調査・分析を実施し、若者の意識や消費行動を読み解きます。日々のサービス運営やマーケティングなどにおいて少しでも読者の皆様のお役に立てたら幸いです。

今回は「EC利用」をテーマに20代男女を対象とした調査結果を全3回に分けて公開します。第1回目は「EC利用経験と決済方法」についてです。調査結果をご覧ください。

TOPICS
・利用している決済方法
・直近1年のECの利用経験と頻度
・EC利用時の購入商品ジャンル
・EC利用時の決済方法

■利用している決済方法

まず、20代男女1,270名(男性612名、女性658名)を対象に日頃の決済方法に関して調査をしました。

その結果、最も多かったのは「現金」となり、男性で94.6%、女性で96.4%となりました。また、半数以上が「クレジットカード」を利用していると回答し、「電子マネー」は3割程度となりました。

「デビットカード」と回答した人は
「現金と同じように即日支払いができてポイントも貯まるかから(27歳女性)」
「海外旅行で使用してから使っている(21歳女性)」
という声が利用理由として挙がりました。

QRコード、バーコード決済利用者からは、利用しているサービスとして「Origami Pay」「楽天Pay」「LINE Pay」の名前が多く挙がりました。

■直近1年のECの利用経験と頻度

次に、直近1年間のEC利用経験を尋ねました。

直近1年以内にECを利用した人は男性で83.3%、女性で88.4%となりました。
20代男女の8割以上が、直近1年以内にネット上で商品購入をしていることがわかりました。

さらに、「直近1年以内にEC利用経験がある」と回答した人を対象に、ECでの商品購入頻度を尋ねました。

その結果、男女ともに「月に数回程度」と回答した人が最も多く、男性で35.5%、女性で35.7%となりました。

男性の67.1%、女性の58.9%とおよそ6割の20代が「月に数回程度」以上の頻度でECを利用して商品購入していることがわかりました。

■EC利用時の購入商品ジャンル

続いて、直近1年以内に購入した商品ジャンルについて調査しました。

男性は女性に比べて、「家具・家電」「CD・DVD」「ゲーム機器・ソフト」をECで購入する人が多い傾向にありました。

一方、女性は「衣料・服飾品」が約7割、「美容品・雑貨」が約6割と、ファッションジャンルのアイテム購入が多いことが見て取れる結果となりました。

■EC利用時の決済方法

最後に、ECで商品購入する際の決済方法について調査しました。

その結果、男女ともに「クレジットカード」がもっとも多く、男性で64.9%、女性で72.3%となりました。また、男女ともに3割程度が「コンビニ決済」「代金引換」を利用していると回答しました。

「その他」と回答した人からは、「携帯料金とのまとめて支払い(22歳女性)」「ポイントやギフト券(28歳男性)」といった支払い方法が挙がりました。ECにおける決済方法は広がりを見せていますが、現状ではクレジットカードを利用する若年層が多いことがわかりました。

以上、20代男女対象「EC利用経験と決済方法」に関する調査の結果をお送りしました。次回は「商品認知と購買行動」に関する調査をご紹介します。


著者

小林芽久未 (Megumi Kobayashi)

平成4年生まれ。

株式会社テスティーの広報・ライターを担当。
若年層リサーチに特化したTesTeeにて、調査メディアの運営に携わり
女子高生や女子大生、10〜20代男女を対象に多様なジャンルにて調査を実施。
若年層マーケティングに助力するため、イマドキの若者の実態を発信している。

■企業情報
【株式会社テスティー】https://www.testee.co

■事業内容
・スマートフォンアンケートアプリの開発・運営
 「Powl(ポール)」https://static.powl.jp/lp/
・プログラミング不要のチャット型ツールの開発・運営。
 「Fast Sonar(ファストソナー)」https://fastsonar.com
・若年層/アプリに特化したモバイルネットリサーチ事業の運営
 「テスティーリサーチ」https://www.testee.co/research
・リサーチ結果を紹介するメディアの運営
 「TesTee Lab(テスティーラボ)」https://lab.testee.co