[Shopifyとは?] 開かれたビジネス・エコシステム

株式会社フラクタ

2006年にカナダで創業し、2012年頃より右肩上がりで売上を伸ばしているグローバルECプラットフォーム「Shopify」。Shopifyは2018年現在日本展開にも力を入れており、昨年日本支社が設立され、管理画面の日本語化など、ローカライズを急ピッチで進めています。まさにこれから日本でやっていくぞという勢いを感じます。今回は人気拡大の理由についての考察をお話したいと思います。

勢いの源泉となっているもの

いくつか要因があると思いますが、シンプルなシステムと安定性がベースにありつつも、より多くの人がビジネス展開をするプラットフォームとして成り立っていることが大きいのではないかと思います。それを支えているのが、Shopifyパートナープログラムです。

Shopifyパートナープログラムとは

Shopifyを共に盛り上げるビジネスパートナー向けのプログラムで、以下が可能になっています。

・テーマ(Webデザインテンプレート)の販売
・アプリ(拡張サービス)の販売
・ストア構築からのレベニューシェア
・パートナー同士の交流 

Shopifyがシンプルで使いやすくあり続けられ、その上でより多くのビジネスニーズに対応するための仕組みとして、デザイナーやデベロッパーと協力するというのは、オープンイノベーションが叫ばれる今、時代に合った戦略と言えます。その点が今の勢いに繋がっているのではないでしょうか。

また、そのパートナー同士の繋がりも大事にしているのも大きなポイントの一つです。
6月には、パートナーむけのイベント「Shopify Unite (ショッピファイ ユナイト)2018」を日本で開催しています。

その中で、話題になっていたのが、「全世界でShopifyが売り上げた金額」よりも、「Shopifyパートナー全体の売上」の方が多いとのこと。このパートナーエコシステムをいかに大事にしているかということが伝わります。

また、パートナー同士だけでなく、パートナーとマーチャント(EC事業者)との商談をオンラインで行える機能を開発していることも上記のイベントで発表されており、立場が違ってもお互いが自分たちのビジネスに集中でき、支え合う仕組み作りへの労力を惜しまない姿勢を感じます。

Shopifyの掲げる、『Meke Commerce Better for Everyone (すべての人々のコマースをより良くすること)』という姿勢の本気度が伺えますね。

まとめ

時代にあった戦略、パートナーシップを重要視することがShopifyの人気拡大の理由ではないか、という考察結果でした。今後Shopifyが日本のEC・ビジネスにどういう影響を及ぼすのか、日本のEC・ビジネスがどうなっていくのかとでも楽しみですね。


著者

株式会社フラクタ

Webサイト制作、Webブランディングに強みを持つ株式会社フルブライトからスピンアウトし、2013年に設立。
「ブランディングで世界を豊かに」という理念を掲げ、様々なブランドのブランディングを手がけている。

フルブライト時代にWeb系全般のディレクション・デザイン・企画制作を行うEC支援事業を展開。
現在は当時培ったデザイン・テクノロジー・マーケティングのノウハウを生かし、ブランド開発/再生/強化といった「ブランディング」全般事業を展開し、実績を重ねています。

■フラクタHP:https://fracta.co.jp/