勝手に市場調査 in台湾【冷凍食品・お好み焼き編】
こんにちは!
株式会社エスプールの桂本と申します。
こちらでは「勝手に市場調査」と題して、台湾駐在員の筆者が台湾にいるからこそわかる台湾市場の様子をお伝えします!
第1弾は「冷凍食品・お好み焼き編」です。日本商品の台湾国内での人気には目を見張るものがあります。台湾ローカルの飲食店が、品質の良さをアピールするため「北海道」「京都」などの単語を店名や品名に使用することは、現地では当たり前に行われています。
そんな中、新型コロナウイルスの影響もあり、外食文化が根付いている台湾でも「内食」の人気が高まりつつあります。今回は人気が高まりつつある冷凍食品の「お好み焼き」に焦点を絞り市場を調査してきました。
台湾における冷凍食品・お好み焼きの需要
台湾では共働き世帯が多いことから、外食が安価で様々な種類があります。一方、手軽に調理ができる冷凍食品も、多くの消費者に受け入れられ、台湾の家庭に欠かせないものになりつつあります。
台湾におけるお好み焼きは「大阪焼」という名称で多くの人々に受け入れられ、大阪焼を売りにする店舗は日系・ローカル含め街中で数多く見かけます。
そんな大阪焼が冷凍食品ではどれほど展開されているのか。台湾の各スーパーを覗いてきました!
家庭の味方!最安値の「全聯福利中心」
台湾で最も安いスーパーと言って最初に名前が挙がるのがこの全聯福利中心です。立地も住宅街などに多く、特に夕方以降は多くの台湾人でにぎわっています。
本題の冷凍お好み焼きですが、こちらの店舗には置かれていませんでした。
台湾スタッフに確認すると、台湾の冷凍食品は安いが品質の高いイメージがあまりないため、日本の価格で販売されていても売れないのではとのことでした。
現地ローカルの冷凍食品は、60~130元ほどの価格帯におさまっていることが多いため、確かに日本の冷凍食品は高く感じるかもしれません。
幅広い品揃えが人気!「家楽福」
次に向かったのが、日本人には「カルフール」という名前で親しまれている家楽福です。幅広い商品を取り扱っており、駅から離れた場所に多く車などでまとめ買いする消費者が多い傾向です。
こちらでは大阪で有名なお好み焼き千房の商品が売られていました。お好み焼き1枚で価格は159元、日本円で570円前後です。こちらの店舗でも冷凍食品は全般的に60~130元ほどの値段設定がされているため、若干高めの金額設定となっています。
こちらで印象的だったのは、千房社の商品以外に冷凍お好み焼きが売られていなかった点です。店舗で食べるイメージの強いお好み焼きは冷凍食品としてはまだあまり浸透していないのかもしれません。
あらゆる日本商品が揃う!「新光三越」
最後はこちら、日系高級デパートとして、台北市内にも複数の店舗を構える「新光三越」です。
弊社台湾人スタッフによると、可処分所得の高い層が上層階で食事後に、ついでに買い物をして帰るということが多いようです。筆者の感覚では、ローカルスーパーで売られていない日本独自の調味料や商品も新光三越に行けば買えます。
こちらで冷凍お好み焼きを探してみましたが、全聯福利中心と同様に販売されていませんでした。
一方で冷凍の納豆など台湾消費者があまり手を出さないであろう商品が売られているのが日系ならではかもしれません。
まとめ
どのスーパーもそうですが、冷凍食品の売り場はかなり広く設けられています。共働きが多い台湾において冷凍食品の人気が高まっていることは間違いないようです。
一方で冷凍のお好み焼きに関しては、消費者の間で浸透しているとはまだ言えない状況かと思われます。理由の1つには日本の冷凍食品の単価が、台湾のものに比べて高く感じてしまうことがあるかもしれません。
とはいえ日本の冷凍食品は味にこだわったものが多いことから、日本の冷凍食品の品質の高さに台湾消費者が気付いてくれば、更に進出の機運は高まるかもしれません。