「ハロウィン」など、季節商品は本当に儲かるのか?

小林 憲司 [PR]

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季節のトレンドアイテムは扱うべきか

年間通じていつでも売れる商品を取扱うことで、売り上げが右肩上がりになるのであれば理想的です。しかし、定番商品であっても年間を通じて売れるアイテムばかりとは限りません。そのため、必然的に「季節限定アイテムを取扱いするべき!」となるわけです。

たとえばヘルス&ビューティーのジャンル。春から夏にかけては除毛をするためのクリームが売れますが、お盆を過ぎると、急に売れ行きが落ちてしまいます。
「海に出かける方が少なくなるから」
「薄着ではなくなってくるから」
など理由は様々です。

また同じく夏商材としては、ダニを捕獲するシートがあげられます。気温が温かくなりはじめ、湿気も多くなる3月から10月ぐらいまでは大変よく売れる時期です。しかし、気温が下がってくると売れ行きは落ちていきます。

季節商材は売り時を逃すと在庫になってしまうリスクがあります。また使用期限がある商品を来シーズンまで保有しておくと品質の劣化の恐れも。まだ売れると見込んで豊富に在庫を積んだはいいが、在庫を確保する量を徐々に調整していかなければ、結局売れずに困ってしまうことはよくある話しです。

◆ハロウィンのアイテムを扱わない!?という選択肢

季節商戦といえばハロウィンがありますが、今年のハロウィン商戦はいかがでしょうか。ハロウィンはクリスマス、バレンタインに次ぐイベントとして市場規模が年々拡大しているようです。2014年の時点の市場規模は前年9%増の1100億円だったそうで、規模だけで考えると既にバレンタインを抜いています。2015年も更に拡大し前年と同様の伸びを見せれば1200億円を超えることも予想されます。

日本のハロウィンは欧米の宗教色のあるものとは全く異なり、日本独自で発展しています。渋谷のスクランブル交差点での仮装をわざわざ地方から見るために上京する方もおられるようです。また海外からも同様に、日本のハロウィンの為に来日される方も増えています。そんなハロウィンに関係する商材ですが、ECで売れるとすればコスチューム、タトゥールシール、ボディペイント、カラコン、メイクアイテム、お菓子などなど他にも様々な関連グッズが売れています。季節限定イベントということもあり在庫リスク、返品、不良品対応などネガティブ要因もありますので商品の目利きには注意が必要です。

来年のハロウィンは関連グッズを扱わず、11月11日の「独身の日」に狙いを定めて越境ECに力を入れる!という方法も選択の一つですね。


著者

小林 憲司 (Kenji Kobayashi)

高校卒業後、トラック運転手、訪問販売員、歯科技工所の営業マンを経て2001年に起業。2002年有限会社西日本機能食品開発研究所(現、株式会社新日本機能食品)を設立。ネットショップ向け卸問屋“kenko卸.com”を運営。国内のみならず、海外のECサイトへも美容、健康に関わる商材の卸を行っている。

http://www1.kenko064.com/