仕入れ先の見つけ方
■仕入れ専門サイト
もっとも簡単に出来る仕入れ方法です。言い換えれば利用が容易のため販売商品が被りやすいデメリットがあります。インターネットで「仕入れサイト」と検索すると、様々な仕入れサイトを見つける事が出来ます。日本最大級の仕入れサイトDeNA BtoB marke(旧:ネッシー)は商品カテゴリも豊富で初めて利用するには全体の流れを把握する意味でも推奨出来ます。
他にもアパレル、食品、インテリア等の各カテゴリに特化したサイトもありますので、自身で販売する商材にあったサイトを利用すると良いでしょう。
■仕入れ専門誌
日本最強仕入れ情報誌「ザ・バイヤー」では卸専門情報が掲載されております。インターネットでは掲載していない仕入れ情報が見つかったりと一冊持っておくだけでも様々な業界を見られますし、見本市の歩き方など読み物も充実しています。
しかし、残念ながら2013年版をもって休刊することになりました。とはいえ、情報自体は過去のものでも使えますし仕入れを検討する際には一読しておくことをお奨めします。
■見本市・展示会
定期的に見本市や展示会が各地で開催されています。開催場所としては、東京・大阪・福岡など多いですが、その他の都道府県でも開催されていますので日程を把握しておくと良いでしょう。大きなものではギフトショーが有名ですね。イベント自体が、出展者は自社商品の販路拡大と明確な目的なので非常にマッチングは高いです。その場で商談することも可能なので、契約までスピーディーなのも特徴です。
デメリットとしては、多くの来場者がいるため競合他社でも同一商材を取り扱う可能性が高い事が挙げられます。弊社の場合、大手企業というよりは中小企業を狙って商談する事が多いです。理由は、①競合が少ない ②決裁者が現場にいるため話が早い ③融通が効きやすい 以上の3点です。インターネットは比較することが容易のため、可能な限りオリジナリティで攻め込める商材選定が必要になります。
■紹介
自身の知人や友人からの紹介はマッチングが高く、紹介の時点で一定の信頼性があるため契約確度はもっとも高いです。紹介して頂ける人との繋がりを作ることは最初難しいかもしれませんが、知人の知人まで範囲を広げると結構繋がる事が多いです。弊社の商品紹介も直接依頼より、「私の知人がスイーツを探していて」というご相談の方が多い傾向です。
紹介にもデメリットがあります。人によりますが、条件面がどうしても合わない場合に「紹介してもらった手前断りにくい」と思って条件を無理に飲んでしまう事があります。ビジネスなので互いにメリットがなければ仕方ないとは理解しつつも、気を使ってしまうパターンですね。また、紹介は紹介側の評価に繋がるため本当に良い取引先を紹介するが多く、とりあえず数を集めたいような場合には推奨しません。質の良い取引先を探す時に有効的な方法です。
■その他
他にも仕入れ先を見つける方法はあります。問屋街を周る、直接営業をかける、業界団体へ問い合わせる等。「出来る事は全てやる!」くらいの気概で仕入れ先を見つける事が必要です。
仕入れのしやすさは、そのまま価格競争市場になると考えられます。それらを前提として各選択肢(仕入れ専門サイト、仕入れ専門誌、見本市・展示会、紹介、その他)の選択をするのが良いでしょう。
■まとめ
仕入れ先を見つけるには、いずれも一定の労力が発生します。一番手間がかかる、面倒に感じることは他人も同様に考えるはずです。発想を逆転させれば、参入障壁が高いものこそインターネットでは商品力が高く、販売に繋がる可能性があります。
百貨店の全国うまいもの市はとても盛り上がる企画ですが、その背景にはバイヤーの努力があるからです。全国各地を周り自分が本当に美味いと思ったものを見つけたら、たとえ店主に断られたとしても何度も足を運んで許可をもらうそうです。最初は断った店主が許可した理由を聞けば「情熱が伝わった。単に売上を作りたいからではなく、魂込めた美味しい料理をもっと多くの人に食べてほしいという想いは一緒だった」と語っていました。
百貨店のバイヤーだから出来るわけでなく、実際にネットショップでも各地を周って商品開発に取り組んでいる店舗があります。やはりその店舗は繁盛しています。こうした想いはお客様に必ず伝わりますし、ネットショップでは情報を多く伝える事が出来るため有効的です。成熟期を迎えているネットショップで大手参入が著しい中、中小企業が勝つためにはフットワークの軽さを活かした商品開発が必要と言えるでしょう。