「出産・育児」、EC通販の販売チャンスとは?(コズレ調べ)
「出産」をきっかけにほとんどの人が新規の購買活動を起こす!
人生のターニングポイントといえば、入学や就職、結婚出産など様々なものが挙げられる。その重要な節目節目で人々の消費活動はどう変化するのか?今回は「出産」にスポットを当て、ECについて考えていこうと思う。
子育てナレッジシェアメディア「cozreマガジン」などを運営する株式会社コズレ(以下「コズレ社」)が、全国の子どもを持つ消費者に「消費に関するアンケート」を実施(期間:2016年6月8日~6月10日、有効回答数:203質問方法:webアンケート)。
子どもをもつ(もった)きっかけで、すべての人が新規の購買活動を起こし、また、自身の継続的な購買活動についても、その基準が大きく変わる、という結果が出た。
「子どもをもったことをきっかけに新たに購入した商品サービス(育児用品以外)は何ですか?」という質問に対して、「学資保険」「銀行口座開設」という回答が多く、子どもの将来に備えてという親心が見える結果となった。
また、「食品宅配サービス」や「調理補助器」の項目もポイントが高くなっており、忙しい育児の助けとなる商品サービスの購入も新たに検討される傾向にあるようである。
調査結果では、「食品宅配サービス(ネットスーパーなど)」の利用を開始したという回答が30%を超えており、子連れでの買い物の大変さや人混みを避ける傾向が見受けられた。
この質問に対して、ほとんどの回答者が何かしらの商品・サービスを購入するという結果になっており、育児用品に限らず、幅広い業界において新規購買が発生し、新たな需要が生まれる重要な時期といえる。
出産をきっかけに変わることって?
また、自分のために継続的に購入する商品やサービスについて、購入の基準を一番変更したという意見が多かったのは「(母親の)ファッション」だという。母親は子ども中心の思考に変わり、服装は動きやすく、子どもの世話をしやすい服装への変更が見られている。
つまり、これまで服を購入していたお店ではなく、動きやすい服が販売されている場所で購入されるということも考えられ、育児のタイミングをおさえることで販促に活かすこともできそうである。
赤ちゃんがいると、一緒であっても外出しづらいという方も多いだろう。近年、コンビニ受け取りなど、拠点受取が増えているが、「出産」や「育児」においては「家で受け取れる」ということが活かされる部分である。また、家事代行や清掃サービスなどの役務サービスも育児の中で活用されることもあるだろう。
「出産」というターニングポイントの中で、新たな購買が生まれることは間違いない。そして、これまで利用してたサービスを替えるなど、「出産」が消費活動へ与える変化というものはなかなか大きいようだ。
近年、コンビニ受け取りを始めとする拠点受取などに注目が集まってはいるが、EC通販の原点、わざわざ外に買いに出なくても、いろいろな商品が手に入るという部分が「出産」に関しては大きなポイントになりそうである。