Ve JapanとSocketの提携、サイト離脱問題解決か
注目される「Flipdesk」と「VePlatform」の機能
Ve Japan株式会社(以下、Ve Japan)は、スマホ向け接客プラットフォーム「Flipdesk」を提供している株式会社Socket(以下、Socket)と業務提携をした。
サイト内接客に強みを持つ「Flipdesk」と離脱防止に強みを持つ「VePlatform」が連携し、両ツールを活用することにより、効果的にクライアントのコンバージョン改善を支援する。双方の営業提携をはじめとし、将来的には両ツールを一つのタグを導入するだけで利用できるシステム連携までを想定している。
Flipdeskは、サイト訪問者の状況に応じた接客を実施している。例えば、一度も購入をしたことがない訪問者に対して初回限定クーポンを出す。また、複数回購入をしている訪問者に対しては会員限定サービスである購入時期を知らせるメールをポップアップで案内するなど、細かなシナリオ設定が可能だ。
一方、VePlatformは、サイト離脱に特化したコンバージョン改善ソリューションを複数展開している。例えば、ユーザーがサイトから離脱する際に、クーポンや商品レコメンド、商品の閲覧履歴など複数機能が組み込まれたパネルをスライドインで表示してサイト離脱を防止する。さらに、注文情報の入力途中でサイトから離れたユーザーに対してはマーケティングメールを送り、サイトへの再訪問を促す。
このようにFlipdeskとVePlatformの強みを生かして、サイト訪問者がサイトに訪れてから購入をするまで接客し、確実な購入や再訪問に繋げていく。
さらに、複数の企業が既に両ツールを導入しており、株式会社メガネスーパーは両ツールを2015年7月から導入し、それらの効果を含めてサイト全体のCVRが138%改善している実績もある。
ECならではの接客方法でユーザーを喜ばせる
ECでは、直接ユーザーの顔を見ながら接客をすることは難しいが、ECならではの接客方法でユーザーを喜ばせることはできる。それが「クーポン」の存在であり、サイト離脱を防ぐ意味でも利用するECが多いだろう。
以前、「化粧品のEC購入」について調査したところ、ECで購入する上で嬉しかったことに「割引・クーポンがある」が挙がった。そこにECで購入する理由があり、店舗よりも価格が安くなることでECを選択する人が多いようだ。この結果から、やはり、クーポンの効果は十分にあることが分かる。
クーポンの出し方を一工夫するだけで、購買行動に繋げることができる。例えば、初回やサイト離脱しそうな時にクーポンを出す。初回の場合は、クーポンで購入し、商品が気に入ればそのまま何度も購入をしてくれるかもしれない。また、サイト離脱の原因と一つとして、価格が多少高いことがある。その価格で悩んでいる時に、安くなるクーポンが出てきたらどうだろうか。きっと、迷わずに購入することだろう。
今回のFlipdeskとVePlatformは、この2つ事例のようなことを実施することができる。もちろん、クーポンに限らず、サイト離脱を防ぎ、確実に購買行動に繋げるといった強みを持った2社の提携ということで、期待が高まる。まさに、「サイト離脱」についての悩みを抱えている時こそ、利用してみてはいかかだろうか。きっと、その悩みをいち早く解決し、商品の購入率も向上するはずだ。