ECサイト離脱防止策、コンバージョン率が最大2.5%に【Ve Japan調べ】

ECのミカタ編集部

Ve Japan株式会社(以下、Ve Japan)は、2016年10月1日から12月13日のおよそ2カ月半の期間において、プラットフォーム「VePlatform」が貢献したコンバージョン、売上、各機能の傾向・特長をまとめた。

Webサイト内の施策が集客対策効果と相性が良い

 まず、「VePlatform」とは、オンラインのコンバージョン改善を提供する離脱ユーザーに特化したプラットフォームである。成果報酬型という分かりやすい料金体系と数行のタグを埋め込むだけのシンプルな導入方法により、世界43ヶ国で1.2万社以上に採用されている。

 今回の計測対象期間におけるVeソリューション(サイトエンゲージメントとメールマーケティング)によって創出された売上は、合計で7.4億円に上る。計測対象期間における総コンバージョン数は254万となり、そのコンバージョンの2.3%に対して、Ve Japanが貢献した。

 当期間において、3,290万に上るサイト離脱を計測した。その内、サイトエンゲージメント(※1)は630万回以上表示され、56,000件を超えるコンバージョン誘導に貢献した。また、メールリマーケティング(※2)については、13万通のメールが送信され、17,000回のサイト再帰、3,300件のコンバージョンを創出した。今回のデータにおいてWebサイト内の施策が集客施策の効果と相性が良いことが判明した。

※1 ユーザーが離脱の挙動を行った際に、ウェブブラウザ内に表示されて、ユーザーをウェブサイトに留まるように促す機能群
※2 ユーザーが注文や申し込みの途中でウェブサイトから離脱した後にメールを送信する機能

離脱防止施策がオンラインビジネスの大きなメリットに

 日本では、サイトエンゲージメントの機能が多く利用されているが、パフォーマンスやコンバージョン率においてはメールマーケティングの方が高い効果が得られる傾向にある。そのメールマーケティングにおいて、総配信数からのコンバージョン率は2.5%、総開封数の6.0%に相当するコンバージョン率が確認された。

 さらに、総クリック数が19.2%となり、リマーケティングとして高い効果を出していた。メールリマーケティングについては、開封数とクリック数を高めるという施策に注力することにより、さらに効果を高められる可能性がある。

 サイトエンゲージメントは総離脱動作の数に対して総表示回数の割合が65.7%となっており、Webサイトへの滞留を促進する効果が高いことが明らかになった。一方、コンバージョン率は、総離脱動作数に対して0.8%、表示されてからのコンバージョン率については1.3%と高い結果を出していた。この結果により、Webサイト内での離脱防止施策がオンラインビジネスにとって大きなメリットをもたらすことが言える。

サイト離脱による売上機会の逸失をリアルタイムに抑制

 EC業界のメールリマーケティングにおけるクリック数は8.2~13.6%、コンバージョン率は1.9%~2.5%、開封率は40.4%といずれも高い数値を示している。なお、サイトエンゲージメントに関しても、57.1~74.1%とウェブサイトの停留に貢献し、注文完了や問い合わせといったコンバージョン画面への誘導率も2.0~3.2%と高い数値となった。

 これらの結果から、ユーザーがWebサイトから離脱することによる売上機会の逸失を、リアルタイムに抑制し、売上を生み出すにおいて高い効果が得たことが分かる。

 また、従来提供してきた「VePrompt」「VeAssist」「VePromote」のサイトエンゲージメントの機能が全て反映されている「VePanel」において、従来のサイトエンゲージメントの表示率が64.3%に対し、VePanelでは68.6%と4.3ポイント向上。クリック率に関しても1.5ポイント向上した。EC業界に関しても、表示率が57.1%から68.3%に、クリック率は6.0%から8.5%になった。

 数多くのECサイトから自社を選んでくれた貴重な顧客を逃さず、かつ、購買行動に繋げるためには離脱問題を解決する必要がある。その手助けをするサービスが「VePlatform」なのだ。今回の結果を見る限り、サイトエンゲージメントやメールマーケティングにおいても高い効果を得ていることが分かる。特に、注文完了や問い合わせなどのコンバージョン画面への誘導率が高く、確実な購買行動に繋げることができる。「VePlatform」に限らず、離脱防止は、ECサイトにとって、購入シーンを考えれば、必要な要素であり、検討材料としたい。

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