他人事ではない情報漏洩 対策は「メールディーラー」で
中小企業向けのクラウドサービスを提供する株式会社ラクス(以下、ラクス)は、メールの共有・管理システム「メールディーラー」にて、新たに「情報漏えい対策オプション」の提供を開始した。
EC店舗の信頼を守るためにも、情報漏えいは絶対に防がなければならない。あなたのEC店舗は備えているだろうか。
EC店舗のセキュリティ強化へ、ラクスが動く
メールディーラーはクラウド型のメール共有システムであり、顧客からのメールを複数人で共有でき、誰が対応したかが一目で分かるため、未対応案件や二重対応などのトラブルを防ぎ、EC店舗の顧客満足度を高めることに貢献している。
そして今回、情報漏えいの防止を目的に、個人情報の閲覧制限や添付ファイルの自動暗号化、送信前の内容確認が可能となる"情報漏えい対策オプション"が提供されることとなった。
情報漏えいだが、どのくらい発生しているかご存知だろうか。日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)セキュリティ被害調査ワーキンググループが2015年に新聞やインターネットニュースなどで報道された個人情報漏えいインシデントの情報を集計し、分析を行った「2015年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【速報版】」によると、2015年に情報漏えい被害にあった人数は、およそ496万人にも上った。
情報漏えいの媒体・経路別データでは、紙媒体が5割を占めるものの、ついでインターネット、電子メールと続いている。原因としては、誤操作や管理ミスなどの人的ミスがあげられ、最新の注意を払えば防げるミスであることがわかる。
そうした人的ミスを防ぐべく、「メールディーラー」に備わった、"情報漏えい対策オプション"とはどのような機能なのだろうか。
①個人情報の閲覧制限
ログインユーザーごとに、顧客情報の閲覧を許可するかどうかが設定可能。
②添付ファイルの自動暗号化
メールにファイルを添付して送信する際に、パスワード暗号化されたzipファイルに自動変換される。
③送信前の内容確認
メールの送信確認画面にて、宛て先に関する情報や添付ファイルのチェックなどを行わないとメールが送信できないように設定することが可能。
こうした機能が追加されることにより、EC店舗の問い合わせ管理担当者は安心して質の良い問い合わせを実現することができるはずだ。
企業による情報漏えいのニュースが絶えないが、個人情報を預かる立場として、情報漏えいを絶対に防ぐという意識を持ち、対策は必ず行わなければならない。LINE株式会社がセキュリティ対策を強化したことも記憶に新しいが、あなたのEC店舗は情報漏えいに対して本当に万全の対策ができているだろうか。
特に、問い合わせ管理に関しては、複数人で情報を共有し対応するからこそ気を付けなければならない。顧客からの信頼を守るためにも、EC業界にはびこる不正の罠を知り、まずは顧客との接点をもつ場である問い合わせ窓口から見直すことをお勧めする。