Hamee、BCPOSと連携で実店舗とEC店舗の在庫連携へ

ECのミカタ編集部

 近年、実店舗とEC店舗、両方を運営する企業が増えてきた。それに伴い、在庫管理の問題が発生する。いずれの在庫状況も把握し、管理するためには、多くの時間と労力がかかる。その問題を解決するために、Hamee株式会社の「ネクストエンジン」は株式会社ビジコムの「BCPOS」と連携した。

実店舗とEC店舗の運営で起きる問題

 16,000店舗超のEC店舗を抱えるネクストエンジンでは、アパレル・雑貨系をはじめ実店舗運営をする企業の利用が増加している。その場合、実店舗とネットショッピングとで在庫を分けて管理するケースが多く、在庫管理に時間を取られていることが多い。また、売り越しが多く起こってしまうという課題がある。

 さらに、市場全体でもO2O(オンラインtoオフライン)ビジネスへの注目度が高まっており、実店舗とEC店舗の、自動更新による在庫連携は必須という状況になっている。そういった状況を受け、ネクストエンジンでは、今回BCPOSと連携することとなった。

ネクストエンジンとBCPOSの詳細

 ネクストエンジンは、もともと、Hameeが運営する「ストラップショップ」の現場の声を反映して開発されたECバックヤード効率化システムである。現役のネットショップとして店舗の運営を行う一方、プラットフォームとして、複数のネットショップの受注一括管理、在庫自動連携、商品情報の一括編集や変換などを可能にするサービスを提供している。

 その特徴は、受注、発注、仕入、在庫~分析等、ネットショップに必要な機能を集約することだ。さらに、必要なオプションを追加で購入する「ネクストエンジンアプリ」で機能の拡張が可能となることも魅力だ。また、登録店舗数16,000店舗超(2016年4月現在 上場企業、楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店舗等を含む)というのも、信頼に足る実績だろう。

 一方、「BCPOS ver.7」は、小売・専門店向けのPOSシステムとして1998年3月の発売からすでに14,000セット、100業種以上への導入実績を誇る。なお、消費税率の改正やハードウェアの進化など世の中のニーズに合わせてバージョンアップで対応している。

 BCPOSは、クラウド本部管理システム「TenpoVisor」や、無料で店舗の情報をユーザーのスマホにプッシュ通知ができる「みせめぐプロモーション」との連動ができるオムニチャネルにも対応した拡張性の高いPOSシステムなのだ。

 この「ネクストエンジン」と「POSシステム」の連携により、ネクストエンジン上で在庫を一元管理しているネットショップと、BCPOSで管理している実店舗の在庫情報が連動する。それにより、在庫数の増減を相互に反映させることが可能となる。

Hameeが解決していく問題

 Hameeは、今回の連携で「実店舗とEC店舗の在庫管理問題」の解決に取り組んでいるが、この他にも、越境ECにまつわる問題の解決にも取り組んでいる。具体的には、イーレディー株式会社が開発した、多言語変換機能を備えた「越境EC」自動出品プラットフォーム「LISUTO!」との連携だ。

 近年、「越境EC」への興味が高まるなか、翻訳・決済・物流など「越境EC」をサポートする様々なサービスが開発され、誰でも簡単に海外販売が開始できる環境が整いつつある。しかし、それでもネックとなりやすいのが「翻訳を含めた出品業務」だ。その問題を解決するために「LISUTO!」と連携し、EC事業の「守り」の部分である在庫・受注管理と、「攻め」の部分である出品業務の一括管理を可能にした。

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 ネットショップを運営するためには様々な問題が伴うが、Hameeのように問題と向き合い、解決するためのサービスを提供している企業が多数存在する。だからこそ、以前よりもネットショップを始めやすくなったのではないだろうか。こういった、様々な問題を解決するサービスを今後も追っていきたい。


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