PR TIMES、プレスリリースの読了率を高める施策とは

ECのミカタ編集部

 新商品のPR方法として、自社が運営するサイト以外に、PRサイトにプレスリリースを出すという方法がある。そのPRサイトの一つ「PR TIMES」が、効果的なプレスリリースの在り方と、それに基づく新たな機能を発表した。

画像があるプレスリリースの方が読まれる結果に

 プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営する株式会社PR TIMESと、写真・イラスト・動画素材のマーケットプレイス「PIXTA」を運営するピクスタ株式会社が業務提携をした。目的は、企業が広報活動を行う際のビジュアル活動を推進していくことが目的だ。

 インターネットの発達と共に、世の中に流れる情報量が爆発的に増加する中、企業の広報担当者にとって、いかに自社情報を報道関係者や生活者の目に留めてもらうことが課題となっている。そのような中、ビジュアル要素を活用し、Web掲載コンテンツを読み物として成立させる方法は有効だ。

 実際に、PR TIMESで画像ありの記事と画像なしの記事とでアクセス解析を行ったところ、読了率は、画像ありの記事が画像なしの記事に比べ、スマートフォンで約2.4倍、PCで約1.4倍と、良い結果となった。また、ファーストビュー(Webページを開いて最初に表示される領域)の離脱率を比較すると、画像ありの記事の方が画像なしの記事に比べ、スマートフォンで約2.1倍、PCで約1.9倍と、離脱しにくいという結果となった。この結果からも、画像を活用することでコンテンツの伝達力が増すことが分かる。

 PR TIMESは配信シェアNo.1のプレスリリース配信サービスを運営しており、企業・団体の情報配信をサポートしている。報道関係者だけでなく生活者やインフルエンサーにもリーチするルートの開拓と、掲載プレスリリースのコンテンツとしての魅力アップを積極的に進めてきた。

 このプレスリリースのコンテンツパワーをさらに増やすために、今回、国内最大級のストックフォトサイト「PIXTA」を運営するピクスタとの連携に至った。これにより、ビジュアル素材が必要なのは分かっているが、十分な素材を用意できないという広報担当者の悩みに応えていく。

プレスリリースに画像を追加する新しい方法

 今回の連携により、「PR TIMES」プレスリリース登録画面に「PIXTA」のAPI(画像の検索・ダウンロード機能)を導入し、PR TIMES企業会員がPIXTAの写真やイラストを無料で記事内に利用することが可能となった。

 利用方法は、「画像ファイルをアップロード」メニューより、「PIXTAから画像を探す」を選択する。次に表示される「PIXTA画像検索画面」で、①キーワード入力②カテゴリ選択③キーワード入力+カテゴリ選択、①②③のいずれかの方法で希望画像を選択する。最後に選んだ画像を管理画面にアップロードをすれば、プレスリリース本文へ好きな大きさで好きな位置に画像を配置することができる。

 なお、プレスリリースに使用した「PIXTA」画像は、プレスリリース配信メール、PR TIMESプレスリリースWebページ、PR TIMESパートナーメディア掲載Webページにて掲載される。もし同画像をPR TIMES以外(コーポレートサイトやその他の用途)で掲載・利用したい場合でも、PIXTAサイトで購入すれば利用が可能となる。PR TIMES上で選択した画像からワンクリックで「PIXTA」サイトの画像素材ページに移動することができるため、いちから画像を探す手間がかからない。

 同様に、プレスリリースを受取ったメディア記者や個人ユーザーが、そのプレスリリースを元に記事を作成する際も、プレスリリース内のリンクから直接使用した画像素材ページに移動し、「PIXTA」サイトから購入して使用することが可能だ。

画像に加え、タイトルも読まれるためには大切

 今回、ニュースをクリックして読み進めてもらい、読了してもらうために、画像の質を高めることが有効との結果が出ているが、そもそもクリックをしてもらうためにはどのようなことをしたら良いのだろうか。その対策の1つに「タイトル」を見直すことがある。

 タイトルには、まず、インパクトが必要だ。ただし、文字数は長すぎず、一目で読めるようにする。かつ、注目キーワードを含み、記事の中身が気になるように、読者の目を引くものを考える。本文と同じぐらい考えて作ることが必要だ。

 インパクトがあるタイトルで読者の目を引き、さらに、記事内の画像も工夫をし、読者の興味をそそる。そのような対策をすることで、多数の人に最後まで読んでもらうことができる。ただ、プレスリリースを出せば良いというわけではないのだ。それでも、プレスリリースをきっかけとして、顧客の購買行動に繋がる可能性がある。進化を遂げたPR TIMESをはじめとして、プレスリリースという方法を、ぜひ検討してみてほしい。


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