ゆうパックの再配達依頼がLINEトーク上で完結
10月1日より[ぽすくま]に2つの新機能追加
日本郵便株式会社(以下、日本郵便)は、10月1日の8時より、「LINE」で利用できる「My 通知」の機能拡大を行い、ゆうパック等を受け取れなかった場合の利便性向上を図ると発表した。
日本郵便では今年3月23日より、「LINE」を活用したサービス「My 通知」を提供しており、ユーザーは日本郵便のLINE公式アカウント:郵便局[ぽすくま]を登録することで、ゆうパック等の荷物を便利に受け取れる機能を備えている。これまで利用できた具体的な機能としては、問い合わせ番号を郵便局[ぽすくま]に伝えると、配送状況を確認できる「ゆうパック等の追跡機能」や不在連絡票のQPコードを撮影し、郵便局[ぽすくま]に送ると再配達依頼の手続きができる「ゆうパック等の再配達の受付」があった。
この度、新たな機能として2機能が追加された。まず、「再配達の受付サービスの拡充」として、これまで再配達依頼にあたって不在連絡票のQRコードを撮影後、LINEのトーク上に記載されたURLへアクセスしフォームに入力する必要があったところを、郵便局[ぽすくま]とのトーク上のやり取りのみで再配達依頼が可能となる。また、「ゆうパックの配達予定日や不在時に荷物を持ち帰った場合のお知らせサービス」が追加され、ゆうびんIDを登録したユーザーに対し、LINE上でゆうパックの配達予定日や不在時に荷物を持ち帰った場合の通知が届くようになる。
EC業界の成長に伴って、取り扱い荷物の流通量は増加しており、配達員の不足や輸送によって生じる環境汚染の問題なども指摘されている。今回、日本郵便が新たに追加した機能が再配達や不在時の配達に注力されていたことからも感じられるように、 特に不在時配達や再配達による損失は大きいとされ、その解消には配送各社が様々な取り組みを行っているのが現状だ。
その取り組みの一環として、LINEが用いられているのは、ユーザーの日常生活に自然に入り込めるという特徴があってこそではないだろうか。プッシュ通知などユーザーの目につきやすいという観点から、アプリを使った情報発信やマーケティングが注目を集めているが、一方で数多くのアプリに埋もれてしまっては、効果が十分に発揮されないという課題もある。LINEについては日本国内のユーザーが、スマートフォン保有者の8割を超えており、その多くが日常的に利用しており、企業としては活用価値の高いアプリとなっていると言えるだろう。
配送各社が取り組む対策は以下
・日本郵便と同様のサービスヤマト運輸のLINEビジネスコネクト
・ヤマト運輸のコンビニ受け取りサービス
・日中外出している人も受け取りやすい「宅配受取りロッカー」
・人口過疎地域にも効率よく荷物を届ける地方自治体との連携