10のショッピングサイトで一括購入!アプリ1つで実現

福島 れい

WEBオートメーション技術を活用したHOPPiNG本日提供開始

 ECサイトで買い物をする時、特に意識することなく楽天市場やAmazon.co.jpなどといった大手モールを利用しているというユーザーは多いことだろう。実際に「サイトや企業の存在を知らなかったため、買いたかった商品を見つけられなかった」「利用したことのない ショッピングサイトでの会員登録が面倒だったため購入を諦めた」という一般消費者が多いことは、「中小EC企業向け2016年EC戦略白書 PayPal Pte.Ltd.&JECCICA」でも明らかになっている。

 また、それと同時に商品を販売するEC事業者にとっても、集客が難しく、たとえ魅力的な商品であっても消費者に届かないという課題が生じているのだ。

 こうした課題を解決するために株式会社マージェリックが国内で初めて開発したのが、ショッピングアプリ「HOPPiNG(ホッピング)」だ。HOPPiNGは、複数のショッピングサイト内にある商品を一括検索でき、さらにそれぞれのサイト毎に会員登録をせずとも同時購入ができるショッピングアプリ。HOPPiNG上で一度、会員登録を行えば、その後は会員登録をしていないショッピングサイトへの会員登録や購入手続きをHOPPiNGが自動で行ってくれる仕組みだ。HOPPiNGは本日より本格提供を開始し、1年後の2017年9月までに10万ダウンロード目指すという。

 先に挙げた通り、HOPPiNGの特徴は大きく2つ。「複数のショッピングサイトからあらゆる商品を一括検索」と「各ショッピングサイトの会員登録や決済登録が不要になる」ということだ。1つずつ詳細を見ていく。

 まず「複数のショッピングサイトからあらゆる商品を一括検索」について。HOPPiNGは、ユーザーが入力したキーワードに対する商品検索結果を複数のショッピングサイトから取得し一覧表示する。2016年9月現在の検索対象サイトは、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ヨドバシ.com、ポンパレモール、ZOZOTOWN、UNIQLO オンラインストア、オムニ 7、マツモトキヨシオンラインストア、ヴィレッジヴァンガードの10サイトとなっている。

 もう1つの特徴「各ショッピングサイトの会員登録や決済登録が不要になる」について。HOPPiNGがWEBオートメーション技術を活用し、ユーザーに代わって会員登録と決済手続きを行ってくれる。これまで購入時にユーザーが行っていた煩雑な購入手続きが不要となり、購入意欲が高まることが期待される。
※WEBオートメーション技術・・・プログラムがユーザーに代わってブラウザを自動的に操作する技術のこと

 マージェリックは、2017年実装予定とし、対象ショッピングサイト数を飛躍的に拡大することを目指し、各ショッピングサイトの購入フォームを学習するWEBオートメーションAIの開発を進めており、将来的には、全世界のショッピングサイトを検索の対象とできるサービスを目指していくという。
※WEBオートメーションAI・・・人間と同じように購入フォームを認識し、未知のショッピングサイトであってもそれまでに学習した他の購入フォームを元に必要情報を自動入力する人工知能


記者プロフィール

福島 れい

ECのミカタ編集部に所属するバドミントンと和服、旅好きの記者、通称れーちゃん。ミニ特集「アパレルECの未来(https://goo.gl/uFvr2C)」等、これからEC業界がどんな風に発展していくのか。に注目しながら執筆しています。2017年の執筆テーマは、”私にしか書けない記事をタイムリーに”。

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