クレジットカードの被害防止「Fraud Finder」が登場

ECのミカタ編集部

 ECの決済手段として利用が多い「クレジットカード」。利便性が高い一方、クレジットカードの不正も増加していることが現状がある。そういった現状を変えるため、株式会社ゼウス(以下、ゼウス)は、かっこ株式会社(以下、かっこ)が提供するクレジットカード不正検知サービス「Fraud Finder」を11月1日より提供開始することとなった。

クレジットカードによる被害が増加傾向に

 EC市場の拡大やFin Tech技術の発展に伴いクレジットカード決済が急速に増加しているが、不正アクセスによるクレジットカード情報の漏えい、窃取されたクレジットカード情報を使用した偽造カードやなりすまし等の被害も増加傾向にある。また、日本国内における不正使用の被害額は、顕在化した事案だけでも2015年実績で120億円を超えており、特に「番号盗用」による被害額は急増し、不正の手口も巧妙化している。

 こういった中、経済産業省からの要請により設立されたクレジット取引セキュリティ対策協議会は、2016年2月に「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2016-」(以下、実行計画)を発表した。実行計画では、クレジットカード会社をはじめ、決済代行事業者や加盟店等クレジットカード取引に関わる事業者に対しても、「クレジットカード情報の保護(非保持化対応)」や「ECにおける不正使用対策」等が求められている。

 その中でも、「ECにおける不正使用対策」は、EC事業者の被害状況やリスクに応じ、複数の対策を組み合わせて実施する必要がある。EC事業者は、ゼウスが提供する3Dセキュアやセキュリティコードといった本人認証サービスに加えて「Fraud Finder」を利用することで、実行計画が求める多面的・重層的な不正使用対策を講じることが可能となる。

「Fraud Finder」が果たす役割

「Fraud Finder」が果たす役割

 「Fraud Finder」とは、EC事業者がアップロードした注文データのリスク審査を、ビックデータ解析等を活用したかっこ独自のロジックに沿って実施し、OK・保留・NGの結果を3パターンで理由と共にリアルタイムに通知するサービスである。

 EC事業者は「Fraud Finder」を利用することで、審査結果を元に商品の発送・注文取消等の即時対応が可能なため、商品代金の未回収や第三者による不正な注文、チャージバック被害を未然に防ぐことができる。「Fraud Finder」は7,000を超えるWebサイト等での導入実績とノウハウを基に、中小規模のEC事業者でも導入しやすいように費用負担を抑えて開発されたため、低コストかつ短時間で導入することが可能だ。

 なお、サービス提供開始を記念とし、期間限定で特別なプランキャンペーンを実施する。キャンペーンの詳細は以下の通りだ。

【キャンペーン概要】
●内容
2016年12月28日までに本キャンペーンページの申込フォームより登録、かつ、アカウントを付与された場合、初期費用及び最大2ヵ月分の月額基本料金が無料となる。

●申込受付期間
2016年11月1日~2016年12月28日

 クレジットカードに関するトラブルは、店舗の信用性を著しく損なう問題だ。ユーザーからの信用度が高いことは何よりも重要なことである。それがさらなるユーザーを呼び、売上の向上にも繋がっていく。決済方法が多様化する今、「Fraud Finder」を導入することはユーザーからの信用を守るために大きく役立つだろう。


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