KABUKIペディアに3つの新機能、ストーリーによる商品訴求を実現
安価なリッチコンテンツで価格・広告依存を脱出
株式会社KABUKI(以下、KABUKI:カブキ)は、動画や360度回転する画像などを用いたリッチコンテンツと、CMSと組み合わせ利用が可能なECモールを2月上旬より順次提供を開始すると発表した。
KABUKIが目指すのは、商品を”ストーリー”で訴求すること。ネットとリアルをつなぎ、生活の中にストーリーを演出できるよう3つの新コンテンツをKABUKIペディアに盛り込んだ。
1つ目は、「Luqur(ルクル)」。タッチ操作で360度画像を動かし、商品の細部を拡大させることができるコンテンツ作成ツールだ。これまでのECサイトでは、商品の裏表、その質感などを表現するには、数十枚に及ぶ写真を用意する必要があり、ECサイト運営の負担となっていた。一方、ユーザーとしても多数の写真を確認し、商品を選ぶのは負担が大きく、商品選択の幅も狭まりがちになってしまう。Luqurでは、フリックするだけで商品を確認できるという手軽さを実現。手間をかけずに、商品をよりイメージしやすいコンテンツとなっている。特に着用感や後ろ姿など、購入にあたって細部を確認したいという要望が多い、アパレル商材の魅力を訴求するのに役立つコンテンツといえる。
2つ目は、「Story TV」。8秒の動画で商品が持つストーリーを表現すコンテンツだ。8秒という短い時間の中に起承転結のストーリーを盛り込んでいるのが特徴。ユーザーはタッチ操作で商品詳細を確認できる他、動画再生終了後は動画と連動した商品紹介が表示され、画面上から商品購入ページへ遷移させることができる。Story TVをテスト導入し「おせち」を販売した際には、動画閲覧回数36.22%増、訪問数20.19%増、直帰率23.39%減の検証結果が得られたという。
3つ目は、「スーパーカート」。メディア制作機能とショッピングカート機能が備わっており、それらを活用した自社メディアの構築が可能。また、LuqurとStory TVを組み合わせて利用することもできる。
KABUKIはこれら3つの機能を活用することで、作り手の思いや、製品が作られた背景など、製品そのものの価値をストーリーにして伝える「Story Shopping(ストーリーショッピング)」の環境が整い、価格に依存することのない商品販促を実現するとしている。また低額で自らリッチコンテンツを作成できるため、TVや新聞などの広告に依存しない販促計画が構築が可能だ。今後は、新機能の導入から1年で、「Luqur(ルクル)」や「Story TV」のコンテンツ数を各10,000点、「スーパーカート」の導入企業数3,000件を目指すとしている。
KABUKIペディアが実現するのは、購入するという行為ではなく、ショッピングを楽しむという体験だ。テキストや画像、映像などを巧みに使うことによって、ユーザーに共感や楽しみを伝え、自然に購入に導く、新たなECサイトの在り方ともいえるかもしれない。