ネット広告を見た後、「後日サイトを訪問」が6割超【AdRoll調べ】

ECのミカタ編集部

AdRoll株式会社は、「消費者リサーチ2017-クリックされない広告から考える広告施策の指標と対策」を発表した。本調査を基に、人々のインターネット広告に関する意識を探っていく。

マーケターが評価するポイントは「費用対効果」

マーケターが評価するポイントは「費用対効果」

 調査結果によると、リテンション施策(既存顧客維持)活動に最も活用されているのは「メール」(62%)で、半数以上がメールを活用したリテンション施策活動を行っている。一方、18.5%が「リテンション施策をしていない」、23%が「リターゲティング広告を知らない」と回答した。

 マーケターがインターネット広告を評価するポイントは「費用対効果」が76.5%と高い割合を占める一方、リターゲティング広告出稿の課題として、半数以上である61.7%のマーケターが「費用対効果」が不明瞭である点を指摘していた。

 また、マーケターが重視するインターネット広告出稿時の効果指標(KPI)は、効果測定がしやすい「ユーザーリーチ数」「クリック数」が上位を占めた。また、「インターネット広告を意識して見ることがよくある」と回答したユーザーは全体の10.1%、そして「よくクリックする」と回答したユーザーは6.4%と1割にも満たない結果となった。

クリックをせずに購買行動に繋がる可能性もある

クリックをせずに購買行動に繋がる可能性もある

 インターネット広告を見た後のユーザーの行動は、「広告をクリックして、クリックした先のホームページを見て、後日再度ホームページから購入申し込みをした」が62.7%と最も多かった。次いで、「広告をクリックして、クリックした先のホームページですぐに購入申し込みをした」(41.0%)、「広告をクリックせず、その後検索サイトなどからホームページを訪問して購入申し込みをした」(18.3%)と続いた。

 最後に、リターゲティング広告出稿の課題について、「費用対効果があるかどうかが不明」と回答する人が61.7%と最も多い結果となった。その後、「ユーザーの興味度合に応じた頻度で配信されているか分からない」(55.8%)、「新規ユーザーの獲得ができない」(43.5%)と続き、リターゲティング広告に対して不安を感じている人が多いようだ。

 今回の調査結果を踏まえると、インターネット広告が目立つようになってきたが、意識して見たり、よくクリックしたりするユーザーは少ない。しかし、広告をクリックして購買行動に繋がったケースもあるため、「効果が無い」とは言い難いだろう。

 おそらく、自分の興味がある商品の広告をクリックする傾向があるため、自社ECのターゲットにあった年代の閲覧が多そうなインターネットサイトに広告を出稿すると、もしかしたら、クリックされてそのまま購買行動に繋げることができるかもしれない。さらに、インターネット広告をクリックせずに購買に結び付いたケースもあるため、認知度向上に繋がるだろう。

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