『@cosme』と台湾最大級の化粧品クチコミサイト『UrCosme』がサービス統合開始

ECのミカタ編集部

 株式会社アイスタイル(本社:東京都港区)は、化粧品コミュニティサイト「@cosme(アットコスメ)」の企画・運営をしている企業だ。また、同社の連結子会社である艾思網絡股份有限公司(以下、i-TRUE)は、台湾最大級の化粧品クチコミサイト『UrCosme(ユアコスメ)』を運営する。この度、6月7日(水)より、アイスタイルの『@cosme』とi-TRUEの『UrCosme』において、サービス統合の開始が発表された。

 株式会社アイスタイル(本社:東京都港区)は、消費者情報を活用する、企業横断型のインフラ実現を目指している。同社は、化粧品コミュニティサイト「@cosme」の企画・運営を担っている。また、同社における台湾の連結子会社「i-TRUE」運営の『UrCosme』は、台湾国内で最大級の、化粧品クチコミサイトである。この度、『@cosme』と『UrCosme』で、サービス統合が開始する。これにより、アイスタイルのグローバルプラットフォーム構想が加速する形となった。

 アイスタイルグループでは現在、@cosmeのグローバルプラットフォーム化を推進している。『Global Master Database』を核として、世界中のコスメ・美容に関する情報を集約する方針だ。
 まず、世界中のユーザーが1つのUser IDで、いつでも・どこでも・好きな言語で、@cosmeを使えるようにしていく。そして、国ごとにローカライズされた、店舗・ECなどのビューティサービスを利用できる世界を目指す。そのようなGlobal Master Database構築の第1歩として、今後UrCosmeの商品・クチコミ・ユーザーに関するデータベースと、@cosmeのデータベースを統合していく。データベース統合のために、組織の設立も予定されている。

グローバルなノウハウ共有でさらなるサービス改善へ

グローバルなノウハウ共有でさらなるサービス改善へ

 また、両社はそれぞれのノウハウを最大限に活かして、シナジーを生み出していく姿勢だ。例えば「@cosmeベストコスメアワード」の台湾展開、人気コンテンツの相互展開、広告サービスの共開発などがある。アイスタイルとi-Trueが、それぞれ培ってきたノウハウを共有して、さらにユーザビリティの高いサービス展開が実現する。
 加えて、すでにUrCosmeのランキングデータ等を、店舗商品へ活用している事例もある。連結子会社であるistyle Retail (Hong Kong) Co., Limitedが運営する「@cosme store」の台湾店舗は、現時点で3店舗目のオープンが確定。UrCosmeのデータを、現場の商品ラインナップに活かす施策が、すでにされている。
 
 データベースを統合することで、ノウハウの共有が容易になる。この度のアイスタイル社の動きは、その好例だ。これからさらにデータベース統合が進めば、国家・販売形態を超えて、ECサイトでも店舗でも、さらにハイクオリティなサービスが提供できるに違いない。

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