福岡銀行がGMO-PGのスマホ決済サービス導入へ。広がるキャッシュレスの利便性

ECのミカタ編集部

 GMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)は、「銀行口座と連動したスマホ決済サービス」の基盤システムを、株式会社福岡銀行(以下、福岡銀行)へ提供すると発表した。福岡銀行では、このシステムを採用したスマホ決済サービスを、2018年3月を目処に提供開始する予定。

 地方銀行においてもキャッシュレス化が波及してきている。GMO-PGでは、飲食店・アパレル等のリアル店舗でのカード支払いがスマホアプリ上で完結する、お財布いらずのスマホ決済サービス「GMOスマート支払い」を開発し、2014年4月より提供している。

 こうしたスマホ決済サービスは金融機関との親和性も高いことから、GMO-PGは「GMOスマート支払い」の開発・提供で培った技術やノウハウを活用し、地方銀行や金融機関等に向けて、スマホ決済サービスの開発や基盤システムの提供を行っている。

スマホ決済がオンライン/オフライン、首都圏/地方をシームレスに結ぶ

スマホ決済がオンライン/オフライン、首都圏/地方をシームレスに結ぶ

 今回、新たに福岡銀行がGMO-PGの「銀行口座と連動したスマホ決済サービス」の基盤システムを導入することを決めた。2018年3月を目処に開始を予定しているこのサービスは、スマホアプリから即時に口座引き落としによる支払いが可能となるサービスだ。

 福岡銀行に口座を持つ利用者は、ユーザー向けアプリをスマートフォンにダウンロードし、自分の口座を事前に登録しておくことで、福岡銀行の加盟店での支払いの際、支払先へ“チェックイン”して暗証番号を入力するだけで、銀行口座から代金が即時に引き落としされ、支払いが完了する。

 また、本スマホ決済サービスは横浜銀行と相互連携しているため、福岡銀行に口座を持つ利用者は、横浜銀行の加盟店でも利用でき、横浜銀行に口座を持つ『はまPay』の利用者は、福岡銀行の加盟店での利用が可能となる。

 GMO-PGは、今後も他の地方銀行や金融機関等に「銀行口座と連動したスマホ決済サービス」の基盤システムを展開し、購入者のご利用の金融機関や地域を超えた、口座連動型のスマホ決済サービスを支援していくとした。

急務となる「地方でも使いやすい」キャッシュレスシステムの構築を

 スマホ決済サービスは「関東近郊での利用率が高い」と以前この記事内(https://ecnomikata.com/ecnews/14977/)でご紹介させていただいたのだが、地方にも着々とキャッシュレスの文化は広がってきている。スマートフォンで支払いを済ませることに抵抗のない世代のユーザーが増えていることもあり、この流れはますます加速していくとみられている。地方でキャッシュレス文化が広まっていない理由の一つに「利用できる店舗が少ない」という点が挙げられている。しかし、今回のような地方銀行間での連携も強化されていければ、「本当の意味で」使い勝手の良いキャッシュレスシステムを構築していけるのではないだろうか。

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