電通 JR東日本 みずほFGから資金調達「ごちクル」運営スターフェスティバルが10億円集めた先に見る夢

ECのミカタ編集部

 お弁当やケータリングの宅配サービス「ごちクル」などを運営するスターフェスティバルは24日、キッコーマン、クレディセゾン、電通、JR東日本、みずほフィナンシャルグループから総額10億円を調達したことを発表した。また同社は今回を含め、外部からの累積調達金額が約50.5億円に上ることも明らかにした。

 スターフェスティバルは2009年の創業以来、お弁当・ケータリングを製造する飲食店や製造パートナーの拡充、顧客開拓、協力物流会社の拡大等の事業強化を行い、47都道府県にサービスエリアを広げ、約800ブランド7,400種類の「ごちそう」を取り揃えてきた。9割が法人顧客である「ごちクル」事業に加え、2015年には企業の従業員向けにランチを提供する「シャショクル」サービスを開始し、順調に売上成長を続けている。

 新規事業として、「ごちクル」と「シャショクル」のご利用シーンを活用し、飲料/食品メーカーなどをクライアントとした新製品等のサンプリングやプロモーションを行う広告事業「ごちアド」や、地方公共団体をクライアントとした地域創生サポート事業を手がけている。

 今回の資金調達により、既存事業である「ごちクル」、「シャショクル」、「ごちアド」を中心とした既存サービスの強化を図るとともに、新規事業の創出にも積極的に取り組んでいくという。また今回の資本参加した業界のリーディングカンパニー各社が有するノウハウ・知見・ネットワークを活用しながら、スターフェスティバルの企業理念でもある「ごちそうで人々をより幸せに」の実現に向けて、成長を加速させていくとしている。

先立って発表されたJRとの資本提携で狙う次の展開

先立って発表されたJRとの資本提携で狙う次の展開

 スターフェスティバルは今回の発表に先立ち、今月6日、JR東日本と資本業務提携を発表している。これはスターフェスティバルが、製造パートナーの拡充や物流の強化を図るための提携先拡大の一環で、具体的には、JR東日本傘下でフード関連ビジネスを展開する日本レストランエンタプライズなどとの協業を見据えている。

 一方、JR東日本は、「JR東日本スタートアッププログラム」など、ベンチャー企業等との協業による共創活動を積極的に推進している。弁当製造や流通・小売、オフィスビル・ショッピングセンター等、スターフェスティバルの経営資源を補完する事業を幅広く展開していくという。

 多くの大企業がこぞって注目しているスターフェスティバルの動向。今回の資金調達でさらに活発な動きを見せてくるだろう。BtoEやシェアリングエコノミーの概念が浸透すればするほどスタートアップ企業としての価値も上がってくる。どういった新規事業を立ち上げるのかも楽しみだ。今後注目しておかなければならない一社であることは間違いない。

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