「ロボネコヤマト」実用実験の対象エリアを拡大。リピート率4割以上と好評

ECのミカタ編集部

 株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区、以下:DeNA)とヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、以下:ヤマト運輸)は、神奈川県藤沢市の一部地域で行っている「ロボネコヤマト」の実用実験について、2017年9月11日(月)より対象エリアを拡大するとした。

 「ロボネコヤマト」は、車内に保管ボックスを設置した専用EV車両を使用し、AIによる配送ルートの最適化を行うことで、お届けの時間帯を10分刻みで指定できる次世代物流サービスだ。

 宅急便の荷物を望む時間帯に望む場所で受取ることができるオンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品を事前にインターネット上で一括購入し、運んでもらうことができる買物代行サービス「ロボネコストア」の2つのサービスを、対象エリアにて提供している。(サービス開始時の記事はこちら→https://ecnomikata.com/ecnews/14307/

 PCやスマートフォンから手軽に再配達時間の指定や買い物ができることから、4月の実験開始以来、多くのユーザーがサービスを利用しており、体験者のリピート率は4割以上となっているという。

 今回、新たに辻堂元町、辻堂太平台、辻堂、辻堂西海岸の4地区を対象エリアに追加したことにより、「ロボネコヤマト」を利用可能な住民の数はこれまでより約30,100人多い約60,100人となる。

ラストワンマイル問題を解決することで見えてくるECの明るい未来

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 DeNAとヤマト運輸は、2018年3月末までの実用実験中に、より多くのユーザーにサービスを提供することで、広く多様な意見を集めるとともに、引き続き「ロボネコヤマト」の社会受容性を検証していくとした。

 ラストワンマイル問題に対して、多くの企業が努力を重ね、様々な実証実験が行われている。今回のエリア拡大は多くのユーザーにとって有益であるはずだ。こうした取り組みが認知され浸透したときに、日本の物流の未来はどう変化しているのだろうか。

 ECがもたらした変革の意味は大きく、社会を大きく変えた。これからもしばらくその流れは変わりそうにない。むしろまだまだ伸びしろがあると感じさせるところにECの凄さがある。今回のように配送エリアが順調に拡大していくならば、「次世代の物流」がECをさらに加速させてくれるはずだ。

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