2017年EC業界ギュギュッとまとめ(後編)楽天?メルカリ?CROOZ?今年活躍したのは?
皆さん、池上線に乗りました?
何のこと?と思った方、本日9時に前編がありますので、そちらを見ればわかります。
さて、前編での告知の通り、後編始めて参りましょう。
EC業界ギュギュッとまとめ。振り返ってみましょう。
News6 楽天と電通との提携 ネットの可能性が広告でさらに開花する
楽天と電通が提携を行い、楽天データマーケティングという会社を立ち上げることになった。これまで、電通は自らクライアントに抱える、ナショナルブランドをマスメディアを通じて、大々的に発信してきた。
ところが、近年においては、これからの時代においては、マスに対して画一的に何かを発信するのではなく、ネットにおける細かな消費データに沿った形で、商品を購入させるきっかけづくりが必要となってきたのだ。その中で一目置かれたのが、消費者の購買データである。楽天には数多くの購買データと消費者のデータが存在し、そこには、個々人へのカスタマージャーニーが存在している。
また、楽天自体も多くのショップを集めて、ナショナルブランドのコーナーを作るなどの動きをしていたのは事実だが、お客様への細かなアプローチができていたというわけではない。
マスでは実現できなかった、きめ細やかな消費者へのアプローチを楽天の力によって具現化し、また、電通が培ってきた広告のノウハウを生かすことで、より質の高い、クリエイティビティ溢れる広告が提案できるので、両社の相乗効果は見込めるとしているのだ。
広告でも、マスだけでなく、ネットの存在感を彷彿とさせるようなフェーズに来たことを示す出来事であった。
News7ネットプロテクションズが描き続けた新たな決済の世界
ネットプロテクションズは、NP後払いを提供している会社として今や認知されているが、このNP後払いには、一つの夢があった。
その夢こそ、最近発表された「atone」なのである。atoneは決済アプリであり、あらゆるショッピングにおいて、後払いを簡単手軽にさせてくれるプラットフォームのような存在だ。
すなわち、今まではショッピングをする中で、最後に決済が出てくるわけだが、atoneは全く逆のフローからなるもので、アプリ上であらかじめ、後払いで決済しようというニーズがある中で、このatoneを導入している企業を発見し、商品を購入していくというものだ。
クレジットカードを持たない人にとっては、ある種、後払いを前提として、このアプリを持ち歩き、何かを買おうと思えば、このアプリを起動させて商品を購入する。まるで、atoneが人々の財布になったような感覚である。
先ほど、NP後払いが、このatoneの構想のためにあったと書いたが、まさに、NP後払いでの、同社のECサイトからの信頼を礎にしてこのサービスが成り立っており、後払いをしても大丈夫な顧客のデータも、この長年のNP後払いの蓄積の上に存在するのだ。まさに、atoneは、悲願であり、満を辞してのリリースとなった。
News8 爽快ドラッグとケンコーコムが合併
楽天の傘下にあった爽快ドラッグとケンコーコムが合併し、Rakuten Directという会社となって、一つになった。ともに、直販で日用品を売るサイトとしては、相当な売り上げを誇るサイト同士であり、これらがむすびつくことで、楽天は直販における強みを握ったことになる。
爽快ドラッグ一つにとってみても、その歴史は古く、小林製薬の資本からなる時代もあった。そのことからもわかる通り、医薬品や健康食品、美容などのジャンルでは、品揃え豊かなものであった。ケンコーコム