Yahoo!ショッピング限定!“未完成ケーキ”に見る消費者ニーズの変化
ヤフー株式会社が運営する国内最大規模のインターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」は、10月26日に「みんなが喜ぶクリスマス 2017」を公開するとともに、「Yahoo!ショッピング」限定の”未完成ケーキ”の予約を開始した。
プロの味を自分好みのデザインで
この”未完成ケーキ”は『LeTAO - 小樽洋菓子舗ルタオ』と『パティスリー天使のおくりもの』がそれぞれ企画・開発を行った。従来のケーキと異なる点は未完成の名が示すように、デコレーションが無い状態で届く。
1からケーキを手作りするとなると、時間もかかるうえに、なかなか味と見た目共にお店レベルのケーキを作ることは難しいだろう。
その反面この”未完成ケーキ”は最後のデコレーションのみ自分で行えば完成となるため「時短」で凝ったように見せることができ、なおかつ自分好みのアレンジを行い「SNS映え」するケーキを作ることが可能だ。さらにスポンジは本職のパティシエが作っているため、味も保証されている。
手軽で便利なだけではもう古い?
今回の 「Yahoo!ショッピング」の動きは、ECにおいても顧客の求めるニーズが多様化していることを表しているのではないか。今までは、「店舗に足を運ぶことなく、家でもどこにいてもスマホやパソコンからお店の商品を注文することができ、家に配送してくれる」という手軽で便利な点が目立っていたように思える。
しかし消費者のニーズはどんどん変化し、お店で売っている商品だけではなく、時代に合った最先端をECにも求めるようになってきているのではないだろうか。
今回の”未完成ケーキ”は「時短」と「SNS映え」の2つのトレンドを抑えた商品となっており、さらに企画・開発が有名ブランド、しかもEC限定となっている。ただ手軽で便利なだけで商品が売れる時代はもう終わりを迎えているのかもしれない。
EC市場が成熟していっている今こそ消費者の心を掴むアイデア・戦略が必要になってくるだろう。