IROYAが凸版印刷と小売向けソリューションで協業開始

ECのミカタ編集部

株式会社IROYA(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:大野 敬太、以下 イロヤ)は、凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 眞吾、以下 凸版印刷)へ第三者割当増資を実施し、資本業務提携を実施した。

リテールテックスタートアップのイロヤ社

イロヤ社は、ファッション・小売業界をフィールドとし、アパレルのセレクトショップやオンラインサイトの「IROZA(イロザ)」、リアル店舗とオンラインサイトを統合するオムニチャネルの導入支援サービス「Monopos(モノポス)」などを中核とする幅広い事業を展開する企業だ。

リテール×地図情報テクノロジー

リテール×地図情報テクノロジーIROZA ECサイト サービス利用イメージ

イロヤ社と凸版印刷は、凸版印刷のグループ会社である株式会社マピオン(本社:東京都港区、代表取締役社長:中尾 光宏、以下 マピオン)の地図情報を活用した共同事業など、両社の強みを生かした新サービスを検討していく予定だ。

イロヤ社が保有する「IROZA」「Monopos」の購買履歴とマピオンが保有している数千万件以上の地図情報や検索データを組み合わせ、商品の店頭受取りや店舗取置き、店頭送客支援サービスなどの新サービスを共同開発する構想となっている。

連携強化の背景

小売業界において生き残りをかけて事業者側が消費者ニーズを的確にとらえていくのは今も昔も生命線と言っていいだろう。ビッグデータの活用などネットとリアルを融合した“オムニチャネル化”を積極的に推進していくのは今日的な回答のひとつだ。

一方で、比較的事業規模の小さな中小小売事業者においては、Web上で販売機会を獲得していきたい、Webからもっと集客を行いたいというニーズはあるものの予算や人的リソース、ノウハウの不足によりオムニチャネル化の推進には課題が多いのも事実だ。今回の両社の連携強化はそうした課題に対応する意欲的な取り組みと言えるだろう。

さらなる計画

イロヤ社は、凸版印刷とのさらなる連携強化を図るとしていて、小売業界のCRM(Customer Relationship Management)とSCM(Supply Chain Management)を一気通貫で行える新サービスを共同開発し、導入企業の負荷軽減や運営サポートも提供する予定。小売業界のオムニチャネル戦略の推進を支援する計画だ。

【リテール×地図情報テクノロジー】の切り口でリテールスタートアップのイロヤ社の知見とサービス、マピオンの地図情報というビッグデータが合わさり小売りのオムニチャンネル化を加速させる今回の提携。特にリテール分野の事業体にとっては新たな顧客ニーズをとらえ商機を生み出す上での朗報と言えそうだ。


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