小売から商業施設、メディアまで物販の可能性を広げていく

ECのミカタ編集部 [PR]

株式会社IROYA 代表取締役社長 大野 敬太
 (株)博報堂にて EC 事業会社のマーケティングなどに従事、その後アイスタイル事業開発・事業戦略を担当。KLabVenturesにてVCを経て、(株)IROYA を創業。

株式会社フレームワークス 代表取締役社長 秋葉 淳一
 2005年8月入社。ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構築や改善、倉庫管理システムの導入に従事し、ロジスティクスの重要性を多くの人に伝えることを使命と感じている。

 オムニチャネル普及により販路が多様化するアパレル業界で、複雑化するモノの流れをスムーズにするオールインワンプラットフォーム「Monopos」。提供元の(株)IROYA代表 取締役社長 大野敬太氏と、同サービスにWMSなどを連携する(株)フレームワークス 代表取締役社長
秋葉淳一氏にお話を伺った。

販売員の実体験から生まれた「Monopos」

 ――「Monopos」はフルフィルメントサービス、在庫管理システム、受発注システム、ショッピングカート、POSレジ売上管理、顧客データ管理、集客、決済代行、配送など、実店舗、EC双方の運営に必要な機能がすべて揃っています。サービスが生まれた背景とは?

大野氏 以前は私も販売員をしており、店舗の在庫管理が難しいと感じていました。さらに業界の流れにそってEC展開すれば、現場の作業はさらに負荷になります。これを解決するにはサプライチェーンマネジメントの考え方で、モノの流れを整理することが必要です。私はこれを使命と考え、当社の小売店「IROZA」を立ち上げる際には、あえて同時に店頭とECをスタートしました。そこで在庫マネジメントなどを実践しながら研究し「Monopos」を作ってきました。「IROZA」は路面店とEC、それとは別に商業施設のポップアップショップを経て、現在は常設店を百貨店で展開していますが「Monopos」はすべての業態に対応できています。

 ――POSというと、複雑なイメージを持つ店舗さんも多いと思います。

大野氏 確かに従来のシステムでは「在庫管理」「決済」など経営側が使う言葉を使うなど、とっつきにくいところがありました。販売員にわかりやすい、つまり運営の実態に即した形のサービスがなかったということです。「Monopos」はそこをクリアにし、20代前半の女性スタッフでも感覚的に操作できるものにしました。「IROZA」で3年以上運営しながらブラッシュアップし、今までにない生きた在庫管理システムにできたと自負しています。

機能のシェアリングで作業とコストを削減

機能のシェアリングで作業とコストを削減



 ――WEBアプリ集客、決済代行、配送出荷などの機能は他社のものを「シェアリング」しています。

大野氏 自社ですべて作れば一時的には最適化できても、業界全体の環境変化の中でオムニチャネル展開したときに、また別の労力やコストがかかります。既存の優れた仕組みやシステムを、必要とする事業者同士で共有するほうがメリットは大きいです。当社は流通が得意でも、物流管理については知識不足でした。そこで物流業界でさまざまなノウハウを持つフレームワークスさんに相談しました。

秋葉氏 オムニチャネルを成功させるには、倉庫も店舗も一元的に見ながら、各々の売り場の先のところで、それらに紐づくお客情報商品情報や商品の在庫数などを一括管理できなければなりません。そこで当社はコネクテッドロジスティクスを使って倉庫から、IROYAさんは「Monopos」を使ってお店から、シームレスに連携して、そこを解決していきます。すると売る側は在庫を簡単に把握できるようになったり、商品が売れたら決済処理や発送が自動的にできるようになります。物流側も、取引先によってバラつきがあった指示が標準化されるようになるなど、仕事がしやすくなります。もうひとつ、売り場や物流の現場は人材不足です。そこでPOSオペとか、人工知能、作業用ロボットなどを使おうとしても、企業が個別でやるとコストがかかります。そこを複数の企業でシェアリングすることで、人件費や教育費をかけずにすませられます。

大野氏 あるメーカーさんでは3つの倉庫で物を管理していましたが、管理はエクセルベースでシステム連携していませんでした。しかも各倉庫によって、商品を単品で出せたり、ダンボール単位でしか出せないなどバラつきがありました。それをシステムで1つに集約して、個々の間接コストや時間をカットでき、人件費も削減できました。

 こうした取り組みを、秋葉さんのアイデアもお借りしながら組み上げていくことで、物流も含めた精度の高いご提案ができるようになり、規模を問わずさまざまな企業様に「Monopos」を導入いただけるようになりました。また当社だけではできなかったアライアンスも実現できるようになりました。

メディアや商業施設向けの新サービスも開始

 ――「Monopos」では新サービスのパッケージもスタートしました。

大野氏 ひとつは出版社さんなど、物販のノウハウがない企業に、店舗運営のリソースからご提案するパッケージを作りました。すでにお持ちのコンテンツを使いながら、第二の収益源として物販にトライしていただけるよう、販売、EC運営、倉庫、フルフィルメント、業務全体を1社で受けられる機能を整えました。たとえば紙面のコンテンツと連動したQRコードやURLから、直接ブランドのウェブサイトに飛んで物が買えるページも作れます。これはすでに3社が導入されています。

 もう一つスタートするのは、商業施設やフロアの提供価値を高めていただくためのパッケージです。たとえば百貨店の店頭の什器は、これまでおもにブランドさんが手配していました。しかしこのパッケージを導入することで、シーズンごとの什器をすべて、システム管理しながら出し入れできるようになるなど、売り場全体の最適化が実現できます。これはすでに東急グループの百貨店さんを始めとする商業施設にご導入いただいています。また109さんでは、このパッケージを含む「Monopos」をフロア全体でご導入、ブランド管理までしていただ
いています。通常、決済をするためのPOSと、ブランドさんで持っている在庫管理のPOSはバラバラなので、それを「Monopos」でつないでいきます。すると売り場側も手間が省け、ブランド側も一気に管理ができて楽になるのです。短期出店の意義も変わってきます。 ポップアップショップやフリマをEC連動しながら短期出店すると、店舗側はコストのほうが高くつきます。しかし商業施設が「Monopos」と連携すれば、出店が終わったあとにもデータが蓄積され、次回もまた同じチャネルで運営できる可能性が生まれます。これらのサービスは、リソースさえあれば、アパレル以外の業界にも対応できます。最近ではインテリア業界からのオファーも多くいただいています。

 小売、流通における物の流れをもっとスムーズにしたいとお考えの企業様に、ぜひご検討いただければ幸いです。

3つのポイント

1、販売の現場でも簡単に使えるPOS
2、低コストで現場の作業をスムーズに
3、メディアや商業施設の価値も上げる!

<ECのミカタ通信 2017 SPRING vol.13より抜粋>

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